若者を中心に人気のあるInstagram。SNSマーケティングの一環として多くの企業がInstagramを利用したマーケティングを行っています。Instagramを利用している人は年々増加しており、SNSとしての影響力や波及効果は高いものになっています。
皆さんは”インフルエンサー”という言葉をご存知でしょうか?インフルエンサーは、影響力のある人のことを指します。企業がインフルエンサーに商品やサービスなどの宣伝を依頼して、企業の広告として利用するという手法は、Instagramに限らず多くの媒体で行われてきました。
しかし近年、インフルエンサーよりも注目を集めているのがマイクロインフルエンサーの存在です。マイクロインフルエンサーは、インフルエンサーとは違ってフォロワーが多いわけでもなく、誰もが知っている著名人でもありません。
果たして、マイクロインフルエンサーとは何なのか?なぜ注目されているのか?今後どのような影響を及ぼすのか?本記事で次世代のInstagramマーケティングの形を紐解いていきましょう。
マイクロインフルエンサーとは、Instagramでのフォロワーが1万人~10万人いる人のことを指します。これまで呼ばれていたインフルエンサーに比べると、フォロワーの数が少ないのでマイクロインフルエンサーと呼ばれています。
マイクロインフルエンサーは、企業や著名人とは違ってフォロワーは少ないですが、影響力が高いことが証明されています。
参照:http://digiday.jp/agencies/micro-influencers/
※エンゲージメント率とは・・・SNSにおいてユーザーがなんらかのアクションを示した反応のことを指します。エンゲージメント率が高いほどマーケティング効果が出やすいと言われています。
インフルエンサーに関するマーケティングを行っているMarkerlyの調査では、フォロワーがある一定数に達するとエンゲージメント率が下がるというデータが出ています(参照サイトより)。この結果はこれまでのマーケティングを覆す結果ともいえるでしょう。
ただ闇雲にフォロワーを増やすだけでは、効率よくInstagramでマーケティングが行えないことが判明しました。
なぜ、マイクロインフルエンサーが注目されているのでしょうか?・・それは影響力の高さです。
インフルエンサーよりもエンゲージメント率が高いため、あらゆる場面で企業との相性が良くなりました。有名人や著名人は影響力がありますが、企業側は多くのコストを払わなければいけません。
その点、マイクロインフルエンサーは一定のコストで企業の宣伝が行える上に、マイクロインフルエンサー自身のフォロワー増加にも繋がるため、双方が得することになります。
これまでのマーケティングでは、量が優先されてきました。注目の度合いを見るときにはフォロワーの数字などが加味され、有名度合いが計られてきましたが、今後重要になるのは質になります。
著名人のアカウントはフォロワー数は多いものの、フォロワーの関心が一定の方向に向いているとは限りません。多種多様な魅力によって集まった集合体といえるでしょう。
それに比べてマイクロインフルエンサーは、ある関心が強いフォロワーが集まっていることが多いです。そのため、企業が波及させたい商品やサービスがある場合、関心の強いユーザーにマイクロインフルエンサーを通して届けることができます。
関心が高いユーザーはアクションを起こしやすいため、企業の宣伝や商品の購入、サービスの利用などのアクションにつながっていきます。こういったマイクロインフルエンサーと契約を結ぶことで、企業側は明確なターゲットに情報を届けることができるのです。
さらに、マイクロインフルエンサーのフォロワーは特定の関心がある人や実際の友人、家族などクローズした繋がりの場合が多く投稿の信頼性が高いです。これは、インフルエンサーにはない特徴とも言えます。よって、高いエンゲージメント率を実現しているのです。
マイクロインフルエンサーは、今後のInstagramマーケティングで大きな影響を与えていきます。
これまでのマーケティングにとって重要だったフォロワー数の概念はなくなり、今後はどれだけ質の高いフォロワーを持っているかということが鍵になります。著名人や有名人に頼るよりも、こうした質の高いフォロワーを持つ人たちが重宝される時代になることが想定されています。
すでに、多くの企業が大きなインフルエンサーではなく、小規模なマイクロインフルエンサーを集めることで効率の良い宣伝を可能にしています。
Instagramマーケティングはさまざまな形で広がっており、マイクロインフルエンサーはその中の変化のひとつです。今後はさらに企業が最適なインフルエンサーを見つけていくことが必要になります。そういった能力を持つ人たちがInstagramマーケティングで結果を残すことができるでしょう。
マイクロインフルエンサーを利用する側にとっての今後の課題が、適切なマイクロインフルエンサーを見出す方法です。
マイクロインフルエンサーを探すためには、市場調査が必要不可欠となります。人気のあるアカウントを探すだけでは、見つけることはできません。自らが探求し、どのような関心のある人がフォロワーに集まっているか、適切に見抜くしかありません。
現段階で企業にとって適切なマイクロインフルエンサーを探し出すサービスは存在しません。自社の商品やサービスの方向性などを分析した上で、それに見合うマイクロインフルエンサーを探す必要があります。
人気のあるインフルエンサーと契約するというだけでは、エンゲージメント率を高めることはできません。企業にあったマイクロインフルエンサーを見出すというのは、今後のInstagramマーケティングの障壁となることでしょう。
Instagramの新しいマーケティングの形であるマイクロインフルエンサーについてご紹介しました。
これまでの常識が覆される新たな形として、スポンサー企業がどのような施策を取るのか、Instagramマーケティングの今後に注目です。
最近では、フォロワーを購入するという悪質なサービスも出回っており、企業はフォロワー数が多いという指標だけで判断するということがいかに危険かということを改めて認識する必要があります。
自分の目で確認して目的にあったマイクロインフルエンサーと手を取り合って商品やサービスを広めていくという二人三脚の姿勢が、今後のInstagramマーケティングにとって欠かせないものとなります。
これまでの固定観念を振り払って、新たなマーケティングを展開していきましょう!