インスタグラムは、1枚の写真から非日常感を作り出せる「魔法のツール」です。日常のひとコマを切り取り、フィルタを使って雰囲気のある写真に仕上げ、国や言語を超えて多くの人と共有できる。そんなインスタの魅力にはまっているユーザーの数は世界で10億人を超えています。
そんなインスタには、オシャレな写真が毎日のように投稿されています。ジャンルは、風景や人物、インテリア、料理などさまざま。
私もこんなオシャレな写真を撮りたい! そう思っている人はきっと多いはず。では、どんな風に撮ればオシャレな仕上がりになるのでしょうか。数あるインスタグラマーの中から、オシャレ写真を多数投稿しているアカウントを見てみましょう。
参考:Instagram、ユーザー数3億人到達からわずか9ヶ月で4億人を突破(TechCrunch Japan)
・イケてる写真のヒミツって何?
・イケてる写真は構図が決まってる!
・被写体別・オススメの構図って?
・構図を使いこなして1ランク上の写真作りを目指そう!
静岡在住・PHANTASTIC420さんのみごとな富士山フォトの数々
キュートなケーキやお菓子がいっぱい! ハワイ在住のフードスタイリスト兼フォトグラファーmamiaoyagiさん
Shota Tsukamotoさんの可愛すぎるハリネズミフォト
京都・清水寺の、神々しいまでに美しい公式アカウント
タレント・ローラさんの超人気インスタ。オシャレでキュートでかっこいい。ローラさんの魅力がいっぱい詰まっています
金環日食のリングフォトが大きな反響を呼んだフォトグラファーwacameraさん
ほうきに乗って空を旅するファンタジックな写真を投稿しているhalnoさん
シドニーのブロガーJessica Steinさんの、思わずうっとりしてしまうファッショナブルなインスタ
デンマークの都市オーフスに拠点を置くフォトグラファーMarianne Jacobsenさん。小物や料理の配置が絶妙!
このアカウントたちがシャレオツな理由。それはずばり「構図」です。構図のしっかりした写真はバランスがよく、奥行きや広がり、リズムが生まれて、ただのスナップから「作品」へとレベルが上がります。ポイントは、メインとなる被写体を写真のどこに置くかということ。
構図と聞くと「なんだか難しそう」としり込みしちゃうかもしれませんが、画面のまん中に置きがちな被写体を思い切って左右どちらかにずらすだけでも差が付きますよ。
構図には、いくつかのパターンがあります。上で紹介したインスタを例に、代表的な構図を紹介します。
▲被写体を中央から右に寄せることで、空間が作られ、奥行きやストーリーが生まれる
画面のタテとヨコをそれぞれ三分割し、線がクロスするところに被写体を置きます。水平線や垂直線をこの位置にあわせてもGOOD! バランスが良く、構図に慣れてない人にも使いやすい構図です。
三分割同様、画面のタテとヨコそれぞれ四分割します。三分割より空きを広めに取れて、ストーリー性のあるショットになります。
写真の対角線上に被写体を置く構図で、奥行きやダイナミックさを表現できます。風景や大きい建物などを撮るときにぜひ使ってみたい。対角線の位置を上下にずらしても、いい感じです。
被写体を三角形に配置します。頂点を下に向けて逆三角形にしてもOK。安定感が生まれます。
画面の1点に向けて被写体のラインを集める構図です。その1点に視線を引きつけ、奥行きやダイナミックさを出ます。
被写体にS字の流れを作る構図です。奥行きや遠近感、曲線の柔らかさがを演出できます。wacameraさんの花火写真のように、複数の被写体でS字のラインを作ってもステキ。
イケテる写真は、構図をうまく使いこなしていることがよく分かりますね。さっそく日々の撮影にとり入れてみようとカメラを構えてみたものの、いろんなパターンがあるので、どんな場面でどの構図を使えばいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで、被写体ごとにぜひ使ってみたいオススメ構図をまとめました。
料理の写真は、三角構図をベースにすると収まりがよくなります。メインの料理を軸に、コップや小物を3ヶ所に置いてみましょう。背景が気になるときは、真上から撮ることも考えてみて。
部屋全体を撮るときは、被写体のテーブルや家具の形をうまく使いましょう。長いテーブルは放射構図を使うと、奥行きが出せます。棚やテーブルに置いた小物を撮るときは、三分割・四分割が候補になります。線が交差する場所に小物を置いたり、棚やテーブルのラインを分割線にあわせましょう。
さまざまな構図が利用できます。被写体をよく見て構図を決めましょう。地平線は、三分割または四分割構図で。地平線が微妙に傾いてしまうと、安定感がなくなります。真っすぐか、思い切って傾けるのがオススメ。海岸線や道路、川などは放射線構図で奥行きを出してもGOOD。
画面のまん中に配置したくなりますが、少し位置をずらすところから始めましょう。位置は三分割・四分割構図を参考に。対角線構図でも、面白い1枚になります。
風景と同じく、さまざまな構図が使えます。建物をどう見せるかによって使い分けましょう。大きさを強調したいときは、ローアングルでパチリ。
オシャレフォトを撮るうえで、構図はおさえておくべきポイントですが、何でもかんでも構図通りに撮る必要はありません。上級者になると、わざと構図をくずして個性を出す、なんてテクニックも使えるようになります。それまでは、構図を意識しながらフレーミングしてみましょう。構図がうまく使えると、いままでのショットとはあきらかに差ができてきます。
どんな風に撮ればいいのか迷ったとき、小物や料理の並べ方に悩んだときは、自分の引き出しにしまっておいた構図をひっぱりだして、いろいろ試してみましょう。
スマホカメラの性能は、いまやコンデジをしのぐほど。ステキな被写体を見つけたら、構図をばっちりキメて、クオリティの高い写真に仕上げましょう。オシャレでかっこいい写真はみんなが見たいもの。フォロワーやいいねの数が増えて、トップインスタグラマーへの仲間入りも夢じゃないかもしれませんよ♪