「ジオスタンプ(Geo Stamp)」とは、投稿者が特定の場所にいるときだけに、その場所限定のスタンプが使える機能です。インスタグラムの運営側が、投稿者のスマホから位置情報を入手し、その土地にいるインスタグラマーだけにその土地限定のスタンプを発行しているのです。
自分の投稿写真にジオスタンプを貼り付ければ、「その土地に行った証拠」になるわけです。
GeoはGeography(地理、ジオグラフィー)の略です。
ジオスタンプを使うには、「その土地」に行く必要があります。現在ジオスタンプが使える場所は、東京、ニューヨーク(アメリカ)、シカゴ(アメリカ)、ジャカルタ(インドネシア)、ロンドン(イギリス)、マドリード(スペイン)の6都市です。
東京のスタンプは、インスタグラマーである日本在住のアーティスト6名によってデザインされています。
ジオスタンプの使い方は、通常のスタンプの使い方と同じです。
ジオスタンプが使える場所に到着したら、スマホの位置情報をONにします。
その状態で風景などの写真を撮ります。
撮った写真をタップすると、アイコンが複数出てきます。その中の四角い枠の「スマイルのシールのイラスト」のアイコンをタップすると、いろいろなスタンプが並ぶスタンプ一覧が出てきます。
そのとき東京にいると、そのスタンプ一覧の中に「TOKYO」「Shimokitazawa」といった文字と絵が組み合わさったジオスタンプが加わっています。
後は気に入ったジオスタンプをタップして、写真に貼りつけるだけです。
一般のスタンプと同じように、貼る場所を動かしたり、拡大・縮小することもできます。
その場所を離れても、写真に貼りつけたジオスタンプは消えませんが、スタンプ一覧の中にあったジオスタンプは消えています。
ジオスタンプ以外にも、インスタグラムには様々な加工機能があります。以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
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ジオスタンプには、実は深い意味があります。
かつて風景写真といえば、その場に行った人しか撮影できませんでした。ところがインターネットの時代では、世界中のあらゆる場所の写真を自宅に居ながら手に入れることができます。
例えば、どこかのサイトに掲載してあった世界遺産の写真を自分のスマホにダウンロードすれば、その場所に行っていないのに「自分の写真」にすることができます。
ということは逆に、本当に世界遺産の場所まで行って自分のスマホで写真を撮ったとしても、実際に現地で撮った写真なのかネットで拾った写真なのか区別がつかなくなる、ということです。
そこでジオスタンプが威力を発揮します。
現地で撮影した写真に、そこに行った人しか入手できないジオスタンプを貼り付けておけば、「現地に行って撮った写真」ということが証明されるわけです。
インスタグラムは写真が命です。華やかな写真や珍しい写真を自分のインスタグラムにアップしたとしても、それがネットで拾った写真であれば興ざめです。
現地で自分で撮った写真は価値が高いといえ、ある意味これも「インスタ映えする」といえるのです。
ジオスタンプは「現地で撮った写真」を保証するものなので、写真の価値を高める効果があるのです。