現在の日本では多くのファッション誌が発行されています。
日本のファッション誌の歴史は「服装文化」 (1934年創刊)、「ル・シャルマン」 (1935年創刊)を端緒に、「装苑」 (1936年創刊)に始まり「アンアン」(1970年創刊)で確立したとされていますが、1980年代に入ると女性向けファッション誌が乱立しはじめ、読者ターゲットやファッションの好みによって、ジャンルも多岐にわたり、日本人モデルが中心の雑誌は多いです。
様々なジャンルがある為、あなたに合うファッション誌を見付けるのも難しいのかもしれません。
そこで今回は「あなた向けの女性誌」を見付けて頂く為に、人気のファッション誌をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。
ではまずは、あなたに合う女性誌を見付けて頂く為にも、数ある女性誌の中から人気の女性誌をご紹介させて頂きたいと思います。
ハイティーン向け女性誌では、「Seventeen(セブンティーン)」もありますが、今回は「ELLE girl(エルガール)」をご紹介させて頂きます。
ELLE(エル)とは、1945年に創刊されたフランスを本国とする女性ファッション雑誌なのですが、その日本版として発行されました。
フランスの出版社アシェット・フィリパッキ・メディアが所有しています。
なお、誌名ELLE(エル)はフランス語で「彼女」を意味しています。
新作小物やバッグ、靴を中心に紹介されており、流行物をいち早く察知していきたい女性向けの女性誌になっております。
続いては、ストリート・裏原系の「Zipper(ジッパー)」をご紹介させて頂きます。
1993年に祥伝社が創刊した10代後半向けの女性ファッション雑誌になります。
「Zipper(ジッパー)」という誌名はファスナーの呼名に由来しているそうで、「元気いっぱい」「快活な」という意味を表しており、創刊当初の誌名ロゴは「Zipper(ジッパー)」の「i」の字の上点がファスナーのスライドを図案化したものだったそうです。
のちにデザインが毎月変更されるようになりました。
10代後半の女性を対象に原宿系ファッションなど、ボーイッシュでカジュアルなファッションを提案する青文字系雑誌なのです。
誌面には個性的で奇抜なファッションが登場しており、好き嫌いがはっきりしている女性誌です。
しかし、のちに男性受けも視野に入れた「モテ企画」としてカップルスナップなどの特集も組まれるようになりました。
2014年12月号から刊行形態が季刊化し、毎年3月、6月、9月、12月発売となりました。
続いては、カジュアル系筆頭「an・an(アン・アン)」をご紹介させて頂きたいと思います。
マガジンハウス(旧・平凡出版)が毎週水曜日に発行する女性週刊誌・ファッション雑誌です。
2011年10月から2012年9月までの印刷証明付き平均発行部数は21万部弱とのことです。
誌名は創刊当時、モスクワ動物園で飼育されていたパンダの名で、パンダ好きで有名な黒柳徹子さんによって名付けられたということですが、みなさんはご存知でしたでしょうか?
一般公募によって東北の男子高校生の案が選ばれたというものは間違いではないが、名前が決まるのは一般公募以前のことであり、この東北の男子高校生はそのことを知らず発案し偶然名前が被ってしまったというので驚きです。
実際に、創刊当初の表紙にはパンダのマークが描かれていたのは有名ですよね。
1989年から続いたセックス特集「セックスで、きれいになる。」が2000年に終了することとなりました。
2000年から2003年まで頻繁に恋愛特集が組まれており、それはこれまでの読者の恋愛観を問い直すようなものではなく、恋愛で「勝ち組」になる為の具体的で細かい恋愛技術を指南したものでした。
この間、セックス特集は行われなかったのですが、恋愛特集のなかでは頻繁に取り上げられています。
この頃は、セックスを「恋愛の最終兵器」と位置づけ、テクニックから心構えまで細かく指導していました。
この時期には、「愛人の掟」でブレイクしていた梅田みかさんが頻繁に登場しています。
2003年9月に、「恋に効くセックス」でセックス特集を再開しました。
2000年代後半に入るとセックス特集では、カップルでともに向上することの大切さを説いた自己啓発的要素が強くなってきます。
2006年5月24日号のセックス特集では、セクシー女優の夏目ナナさん主演のアダルトDVDが付録についていました。
2008年8月6日号のセックス特集では、女性に好評なセックステクニックを男性に教える特集を組み、更にそのページをそのまま切り取って、冊子としてプレゼントできるという試みを行っていました。
特集では、セクシー女優の夏目ナナさんと作家の酒井あゆみさんが女性の立場からコメントしています。
2009年8月5日号では、セクシー女優の原紗央莉さんを主演にしたDVDが付録になりました。
性の勉強という要素もあるのが、「an・an(アン・アン)」の魅力の1つではないでしょうか。
続いては、ギャル系女性誌の「小悪魔ageha(アゲハ)」についてご紹介させて頂きたいと思います。
ギャル系ファッション雑誌であり、10代から20代までの女性を主な想定読者層とする月刊誌で、「姉ギャル」ならびに「姫ギャル」と呼ばれる系統に類されます。
ファッション雑誌であると同時に、一種のライフスタイル誌でもあるとする捉え方があります。
最盛期(2008年)には発行40万部・実売30万部を計上しています。
この著しく高い発行部数に加え、キャバクラでの勤労に従事するいわゆるホステスの女性たちを主要な想定読者層とし、さらには誌面に登場するモデルらの多くも現役のホステスであるという、キャバクラの世界との密接な関わりという特色が注目されてきました。
社会学者の宮台真司氏はこの雑誌を 「キャバクラ嬢の教科書」と言い表しています。
「小悪魔ageha(アゲハ)」の専属モデルは「ageモ」と呼ばれ、不定期に登場するモデルらは「age嬢」と呼ばれています。
この女性たちは日本列島各地の「宵闇の街」に生きる現役のホステスが大半を占めています。
ハピーナッツ誌のモデルらとは違い、色黒日焼け肌であることは特には要求されず、その独特の様式は 「アゲハ系」などと呼ばれており、10代から20代の女性達の間で高い人気を獲得しています。
典型的な「アゲハ系」がどのようなものであるかについては、「キャバクラという名の揺り篭の中でヤンキーのエッセンスを吸収しつつ揺籃してきた“ギャルの進化形態の一種”」とするものなどがあります。
ライフスタイルとしての「アゲハ系」に着目するならば、傾向としての「地元志向」の色濃さが指摘されています。
一般に日本のファッション雑誌の多くが東京中心主義的であるのとは対照的なものになります。
「小悪魔ageha(アゲハ)」の独自性は、その誌面の雰囲気からも推し量られ、ホステスのライフスタイルないしは日常風景を取り上げるに際して、その魅惑的な様子のみを掻き集めて並べる、などといったことはせず、あくまで極力美化することなくそれを誌面に描き出しています。
更には、やはりファッション雑誌であるからして、その内容の大半は基本的にはファッション関係の事柄なのですが、この雑誌は時に「人間の心の中のヤミ(“闇”および“病”)」という深刻なテーマの取り扱いに着手することが多々あります。
それぞれの 「暗黒面」 を軽快に語るこの雑誌のモデルたちは、しばしば自身の日常あるいは過去の 「まずい秘密事項」 を誌面に露にしています。
例として、非行、家出、ひきこもり、いじめ、裏切り、失恋、トラウマ、自殺、性的志向、孤独感、家庭内暴力、そしてアルコール中毒についてのものなどが挙げられます。
通常のファッション雑誌は終始明るいイメージであることから、これは非常に珍しい特色であるものと考えられています。
アゲハのモデルには一種のカリスマ的な人気を獲得し、マスメディアを通しての幅広い注目を集める者も多く見られます。
そのごく初期の顕著な一例にあたるのが「ももえり」こと桃華絵里さんです。
そして桃華絵里さんがまさにそうであったように、自身のファッションブランドを立ち上げるモデルらもいます。
「DIVAS」というブランドを立ち上げた純恋さんは、その晩年にあってはモデル活動と併行しながら「DIVASデザイナー」をしばしば名乗っていました。
「Rady」を立ち上げた武藤静香さんも顕著な例です。
この武藤静香さんのブランド「Rady」は2008年に始動したもので、2011年の4月には月商が1億円に達しているほどの人気です。
このように各女性誌でメインターゲットも異なれば、掲載内容も異なります。
自分のなりたい女性像をまずは思い描きましょう。
きっとそこには、あなたが手に取るべき雑誌の答えが隠されているはずです。