インスタグラムで企業アカウントを作るメリットって?


いまや世界中に5億ものアクティブユーザーを持つインスタグラム。多くの企業がインスタグラムでの集客に注力しています。これから活用していきたいと考えている人も多いはず。インスタグラムをより効果的に使うためには、アカウントを「ビジネスプロフィール」へ切り替えることが欠かせません。この「ビジネスプロフィール」とは何なのでしょうか?今回はビジネスアカウントの作り方からそのメリットまでご紹介していきます。

インスタグラムの「ビジネスアカウント」って何?

ビジネスアカウントとは、写真や動画の投稿・閲覧をメインとした通常の「個人アカウント」に、より企業の情報を広め、存在を知ってもらい、新しい顧客を見つけて交流をスムーズにするために新しい機能が追加されたアカウントです。追加された機能はプロフィール欄に電話番号・メールアドレス・住所を追加できる機能、投稿の反響を分析できる「インスタグラムインサイト」、タイムラインに投稿した写真などを広告にできる「投稿の広告」の3つ。無料で切り替え可能で、企業だけではなく誰でも使えることができ、例えば個人がフォロワーの獲得や自身のウェブサイトへ来てもらうためにビジネスアカウントを使用することもできます。
ユーザーとの交流をスムーズにする目的で作られた機能なので「非公開アカウント」で使用することはできず、ビジネスアカウントと連携させるためのFacebookページが必要となります。また、ビジネスアカウントの機能はパソコン上では使用できず、モバイル上でのみ使えます。

インスタグラムのビジネスアカウントの作り方!

ビジネスアカウントへの切り替えは簡単で、インスタグラムのプロフィールページから行うことができます。
必要なもの:インスタグラムのアカウント、Facebookページ、Facebookページを管理しているFacebookアカウント

手順
1.インスタグラムプロフィール画面の右上「設定」ボタンをクリック
2.スクロールして、「ビジネスプロフィールに切り替える」を選択
3.Facebookページを選択
4.プロフィールのカテゴリを選択
アカウント名の下に表示されるカテゴリ名を選択します。ウェブサイト・ブログを選択すれば、さらに地域と旅行のサイト・子ども向けのサイトを選択、と細かい設定が可能です。
5.プロフィールに載せる連絡先を選択
メールアドレス・電話・住所のうちひとつを入力します。すべて入力することもどれか2つを選択することも可能。
6.「(アカウント名)ようこそ」という文章が画面に表示されれば設定完了
「プロフィールへ移動」を選択して、ビジネスアカウントに切り替えたプロフィール画面を確認することができます。

インスタグラムで企業アカウントを作るメリット①:プロフィール欄に連絡先、住所を載せることができる

ビジネスアカウントを設定するときに入力した「電話番号」「メールアドレス」「住所」のうちどれか(もしくはすべて)がプロフィールページに表示されます。こうすることで、プロフィール画面に訪れたユーザーは、そこから連絡を取ったり、会社・お店までの道順を確認したりすることができるように。

「メール」をクリックするとメール送信画面に自動的に切り替わります。

「電話」の場合は「発信」のポップアップが表示されます。

設定時に入力した住所はプロフィール画面に「道順」として表示されます。ユーザーが道順をクリックすると「地図で見る」等のポップアップが表示され、ユーザーは地図アプリで現在地から住所までの道順を確認することができます。

今までの「個人アカウント」でユーザーがコンタクトを取るには、コメント欄に書き込んだりダイレクトメールでやり取りしたりするしか連絡方法がありませんでした。この機能を追加することによって、ユーザーがかける手間や時間、エネルギーを少なくし、よりスムーズな交流が可能になりました。

インスタグラムで企業アカウントを作るメリット②:インサイトを使って反響を分析できる

新しく追加された3つの機能のうち「インサイト」という機能は「タイムラインへ投稿した写真や動画」「ストーリーズ」に対してどんな反響がどれだけあったか、プロフィールページにはどのくらいの人がアクセスしているかを細かくみることができます。
インサイトは自分のプロフィール画面か、それぞれの投稿のページから見ることができます。

・プロフィールページから見る方法
ページ右上にあるグラフのマークをクリック
・投稿から見る方法
それぞれの投稿のページアクセスし、画像の右下にある「インサイトを見る」をクリック
・ストーリーズ
投稿したストーリーズのページを上にスワイプ

■インサイトでできること
アカウントに関するもの
・全ての写真が見られた回数(インプレッション数)
・写真を見たユニークアカウント数(リーチ数)
・プロフィールに載せたURLがクリックされた回数
・ユーザーがメール送信ボタンをクリックした回数

タイムラインに投稿したコンテンツに関するもの
・見られた回数(インプレッション数)
・見たユーザーの数(リーチ数)
・コメント数
・いいね数
・保存された回数
・投稿からプロフィールページを閲覧された回数(プロフィールへのアクセス)
・フォローを始めたアカウント数(リーチ)
・投稿に対するいいね、コメント、保存数の合計(エンゲージメント)

フォロワーに関するもの
・フォロワーの人数、性別、年齢層
 年齢層は男女別に見ることもできます。
・フォロワーが投稿にタグ付けしている場所(人気の場所)
・曜日別、時間別の分布

ストーリーに関するもの
・見られた回数(インプレッション数)
・見たユーザーの数(リーチ数)
・メッセージを送信した回数(返信)
・ストーリーを見終わらずに移動した回数
 別の人のストーリーへ移ったか、プロフィールページに移動したか等
・ハッシュタグ、ユーザーネーム、ローカルスタンプのタップ数(スタンプインサイト)

■発見とは?

それぞれのインサイトで見られる「発見」とはリーチに対する非フォロワー率を示しています。フォロワーではなかった人があなたのアカウントにどうやって訪れたのか(ホーム画面、ハッシュタグ、スポットにした地域、「発見」ページ)もチェックできます。

プロフィールページ、投稿、ストーリーズそれぞれのインサイトをある程度まで細かく見られることがわかったかと思います。インサイトを使えば、どんな人がどのくらい見たのか反響をチェックして、自分のコンテンツに関するターゲット層を絞りやすくすることができるでしょう。

インスタグラムで企業アカウントを作るメリット③投稿の広告

新しく追加された「投稿の広告」は、フォロワーでない人のタイムラインに自分の投稿を表示させることができる広告機能です。タイムラインでシェアしたものであれば写真だけでなく動画とカルーセル写真(最大10枚までの画像・動画をスライドして見られる投稿)も使用することができます。1日の平均投稿費用は$1USDです(日本円に換算して支払い)。

投稿の仕方
1.プロフィール画面上部にある「広告を作成」ボタンをクリックするか、各投稿の右下のボタンをクリックします。
2.広告で達成したい目的を「プロフィールへアクセス増加」「ウェブサイトへのアクセス増加」「近隣エリアにいる人にリーチしよう」の3つから選択。
3.リンク先:プロフィール、ウェブサイト、住所、電話番号のうち1つに誘導するリンクを作成します。

投稿を誰のタイムラインに表示させるかはインスタグラムに任せるか、自分でカスタマイズするか選ぶことができます。インスタグラムに任せる「自動」を選択した場合、今までの投稿からあなたのコンテンツに興味のありそうな人を選んで投稿してくれます。
メリット②で解説した「インサイト」と合わせて使えば、リアルタイムで広告の効果を測定したり、インサイトの数字が高かったものを確認して投稿したりすることが可能。また、通常の投稿と違い、プロフィールページに飛ばずにユーザーがウェブサイトや連絡先に直接アクセスすることができるのもメリットのひとつといえるのではないでしょうか。

実際にカルーセル写真を使って広告をしたToo Facedという化粧品ブランドは、インスタグラムの公式ページで「ブランドの認知度アップに効果的だった」と言っています。スライドして複数の写真を見せるカルーセル機能を使えば、化粧品の微妙な色味の違いを比較してみせることも可能です。

インスタグラムのアプリから簡単にできる「投稿の広告」ですが、注意しなければいけないのは「パソコンからは投稿できない」という点。またストーリーズの広告投稿をする場合、Facebookの広告マネージャページで行う必要があり、今回説明した新機能では使えません。あくまで「タイムラインに投稿したコンテンツを広告にする」ものです。

まとめ

インスタグラムのビジネスアカウントに切り替えをすれば、自分のアカウントや投稿した写真をどんな人がいつどれだけ見ているのか分析をして、そこから投稿の広告を行い、今までフォロワーでなかった人に存在を知ってもらうことができます。そして興味を持ったユーザーが簡単にあなたにコンタクトを取れる、誰でも無料で作れるビジネスアカウントです。ぜひこの機会に活用してみてはいかがでしょうか。