インスタグラムのコメントって、もらえると嬉しいですよね。でも最近、このコメント欄に英語のスパムや商品の広告など、いわば招かれざる客が居座っていて大迷惑!というのもよく聞く話です。
そこで今回は、自分が見ると嫌な気分になるキーワードを、コメントから非表示にすることができるインスタグラムの新機能をご紹介します。この新機能、実は2016年9月にリリースされたもので、現在も続いています。
具体的な設定方法や気を付けるべきポイントなど、詳しくチェックしていきましょう。
何はともあれ、まずは使い方の説明から。この不快なキーワードを非表示にできるフィルター機能は、プロフィール画面の右上にある歯車のアイコンから設定します。
タップするとオプションの一覧が表示されるので、「コメント」というメニューが出てくるまでスクロールしてください。
「コメント」を選択すると、次のような画面が開きます。
ここで「不適切なコメントを非表示にする」をタップすると、インスタグラムで不適切だと報告の多いキーワードを非表示にすることができます。そう、この項目を有効にするだけで、一般的に迷惑行為だとされるコメントはシャットアウトすることができるのです。
さらに、非表示にしたいキーワードを自分で設定することもできます。自分にとって「どうしてもこれだけは我慢できない!」というキーワードは、下の入力スペースに入力しましょう。
複数ある場合は半角カンマ「,」で区切って入力します。今回はお試しで、「ばか」「バカ」という2つのキーワードを入れてみました。
さて、上のような設定をしたアカウントに対して、「ばか」とコメントすると一体どうなるのでしょうか。「ばか」だなんて、言われたら誰しも多かれ少なかれムッとしてしまいますよね。快適なインスタグラム生活をおびやかす言葉は、本当に非表示になってくれるのか!?実際にやってみました。
今回コメントしたのは、「ばか」「バカ」「ばか バカ」「バカだなぁ」「バカンスはどうだった?」の5つ。
最初の2つは指定したキーワード単独で、3つ目は2つのキーワードの間に半角スペースを挟んでいます。4つ目の「バカだなぁ」は文章の中にキーワードを埋め込んでみたパターン。5つ目の「バカンスはどうだった?」は、キーワードが含まれてしまっていますが、メッセージの意図が違うパターンです。
この5つのコメント、コメントを投稿した人からは上の画像のようにすべて見えるのですが、コメントをされた人、つまり不快なキーワードを非表示にする設定をしたアカウントからは…
ご覧ください!最初の3つのコメントが消えています。これは本人が消したわけではなくて、自動的にこのように表示されているのです。のちほど詳しくお話しますが、最初の3つのコメントが消えているということに加えて、コメントをした張本人にはすべてのコメントが見えているところもポイントのひとつ。
キーワードの設定時に気を付けておきたいポイントと合わせて、注目ポイントを見ていきましょう。
最初の3つのコメントは無事非表示になってくれましたが、「バカだなぁ」にも「バカンスはどうだった?」にも同じように指定したキーワード「バカ」が含まれているのに、なぜ非表示になってくれなかったのでしょうか。その理由は、今のところこのフィルター機能がカバーしているのは英語のみだから。実は日本語にはまだきちんと対応してくれているわけではないんですね。
今のところ、単独か半角スペースを挟んだ独立した単語に対してのみ、フィルターは機能しているようです。だから3つ目の「ばか バカ」は非表示になりましたが、4つ目以降は文章の中にキーワードが埋もれてしまっていて、キーワードとして認識されていません。
単語と単語の間にそれぞれ半角スペースを挟む英語と、単語を続けて書く日本語。言語の特徴が違うので、英語以外にも対応が広がるのはまだ少し先になりそうです。
ただ、英語のスパムに苦労している人などにとっては、英単語でコメントを非表示にできるので助かりますよね。また、逆に現時点(2016年11月11日現在)では日本語のキーワードをフィルターに設定しておいても、「バカンスはどうだった?」などの悪意のないコメントを過剰にブロックすることにはならないため、気軽に設定を試すことができます。
先ほど実際の使い方を説明したときに、「コメントした本人からはコメントが見える」とご紹介したのを覚えていますか? これって、考え方によっては結構ありがたい仕様なんです。
というのも、嫌なコメントをしてくる人が知り合いだったりして、本当はフォロー自体をブロックしたいんだけどそうもいかないことってありますよね。そんなとき、その人からの嫌なキーワードのみ非表示に設定しておけば、相手のほうにはコメントが表示されていますが、こちらには表示されないので、相手に悟られることなく嫌なコメントを見なくて済みます。
さらに、そのキーワードが含まれていないときにはその人と普通にコメントをやりとりすることができるので、変な疑いを持たれることもありません。
今後フィルター機能が日本語でも完全対応になった際は、このようにして相手に気付かれることなく嫌なコメントだけ非表示にすることができるようになるでしょう。ちなみに、非表示設定をした自分のアカウントに自分でコメントした場合、指定したキーワードが含まれていてもコメント欄に表示されます。
もしそのキーワードをコメント欄に登場させること自体が嫌!という場合、自分のコメントには適用されないことを頭の片隅に置いておきましょう。
カスタムキーワードを指定しなくても、「不適切なコメントを非表示にする」をオンにしておくだけで、メールで言うなら迷惑メールフィルターのようなものが自動で働いてくれます。
多くの人が困っている広告コメントや、英文のスパムなどはこれでだいぶ軽減されるはずなので、日頃から迷惑コメントにイライラしている!という人はぜひ試してみてください。
カスタムキーワードも、日本語や韓国語など、対応言語はどんどん増えていく予定。インスタグラムの今後に乞うご期待です!