近日では1分動画、ストーリー、ライブなど、多くのインスタグラムの機能アップデートが動画に関するものであり、将来的にも大きく力を注いでいくことは間違いありません。
動画は作成コストがかかる一方、プロモーションコンテンツの特色を様々なクリエイティブを柔軟に取り入れることができ、表現の幅も大きく上がります。
ブランド認知や、実際の収益性に関しても、ユーザーに大きな印象を与える事が出来る動画は非常に大きく、様々な企業アカウントが去年から今年にかけて大きな成果を上げています。
時間をかけて動画機能を展開させたことで、オーディエンスも食いついてきたようだ。多くのパブリッシャーがインスタグラムの動画投稿数を増やすなか、エンゲージメントもそれ以上の向上を見せている。ブリーチャーレポート(Bleacher Report)はこの5月、インスタグラム動画において4500万のエンゲージメントを獲得した。これは去年と比べると200%の改善となる。投稿された動画の合計数だと43%の増加だ。CNNはインスタグラム動画の数を19から53と対前年比で2倍以上に増やし、一方でエンゲージメントは500%増加しているという。
「異なるタイプのストーリーテリングを、クリエイティブを最大限活かして届けるようになった。また予算も本格的なものになっている」と、ブリーチャーレポートのプレジデントであるローリー・ブラウン氏はいう。
出典:digiday「インスタ動画の飛躍、それに便乗するパブリッシャーたち!」
かつては動画の数がそれほど多くなかったパブリッシャーたちにとっては、動画投稿の増加がほかにも嬉しい成果を出している。ストーリーにトラフィックがもたらされたり、エンゲージメントが得られるのがそれだ。「とにかくオプションの数が多い。インスタグラムが動画に対して提供しているツールすべてを見た」と語るのは、タイムの写真・デジタルエンタープライズ責任者であるキラ・ポラック氏だ。タイム社全体でも動画は、いま注力している分野だと、彼は付け加える。
タイムのフィード上においてポラック氏のチームは、とにかく動画投稿の種類を広げようと工夫している。ポートレートとしても機能するシネマグラフから、タイムの雑誌表紙をアニメーションにしたもの、速報の映像、セレブがレッドカーペットを歩く姿のモンタージュまで、さまざまだ。
また、収益の面からもポジティブな影響が出ている。マネタイズに関しても時間をかけて導入したインスタグラムだが、パブリッシャーたちはプロダクトプレースメントやインフルエンサーキャンペーン、そしてコマースなどを利用して収益へとつなげてきた。去年、GQのソーシャル収益の70%はインスタグラムによるものだったという。
出典:digiday「インスタ動画の飛躍、それに便乗するパブリッシャーたち!」
今回はブランドが今、抑えて置くべき事例と、自分たちが動画作成をする際に使用するツールやサービスをご紹介します。ただ動画を撮影してアップロードすれば良いわけではなく、じっくり戦略・系統を練った上で行う必要があります。
まず最初に、最も多くタイムラインで見かける事例として、料理動画が挙げられます。お腹を減らない人はいませんよね? お昼時、夕飯時に動画をみると思わずお腹がなってしまうような動画が満載です。
主婦向け、一人暮らし向け、男性向けなど料理動画の中でも様々なジャンルに分かれて多くの会社が参入しています。幾つか以下にピックアップしてみました。
Jamie Oliverという方のインスタグラム動画です。料理系の動画では、見ている人にいかに「これが食べたい!」や「これを作りたい!」と思わせるかが重要になります。この料理動画は軽快な音楽に乗せて約30秒で料理が完成するまでを撮っています。その30秒の動画を見ただけで、作れるように調味料の分量をテロップで動画内に加え、また工程ごとに違うアングルから撮ることによって見ている人を飽きさせないようにしています。
テイストメイドという料理動画のアカウントです。こちらも先ほどと同じように、約30秒くらいで美味しそうなスイーツの完成までをテロップと共に撮られています。このようにインスタグラムに載せる動画は、いつもとは少し違う変わった料理などのレシピ動画を載せることによって、よりエンゲージメントが高まります。テイストメイドには魅せる料理動画がとにかく多いのが特徴的です。ときには健康に悪そうなものまで、魅せることを重視して作り込まれています。
その他、Kurahisu, C Channel, Delish Kitchen, モグーなどが人気です。
インスタグラムでは、コスメの動画も人気です。メイク方法を短時間の動画にすることによって、女性はそのメイク方法を参考にすることができるし、わかりやすいですよね。インスタグラムでのコスメ系のプロモーションも例を以下にご紹介します。
MOCO BEAUTYは、プロに学ぶメイクアップのハウツー動画を投稿しているアカウントです。タイトルとメイク前とメイク後の写真を載せて、その動画がどういうことを教えてくれるのかという結論をはっきり示してくれます。そして、ステップごとに分けてそれをテロップで紹介しながらメイクを施していきます。最初に工程数を示しておくことで、見ている人にとってとてもわかりやすい動画になっています。
この動画の特徴は、メイク前とメイク後の違いがはっきりわかるという点です。そこまで多くないステップ数のメイクを動画にすることによって、1動画に2つのアレンジ方法を載せることができます。そうすることによって、見ている人たちからするととてもわかりやすい動画になっていて、かつ真似しやすくなっています。
もちろん動画のプロモーションはヨガやフィットネスなどのジャンルにも使うことができます。
女性ならインスタグラムで見たフィットネスを試したことがあるのではないでしょうか?
今や、本やインターネットでフィットネスを検索して探すよりもインスタグラム上で検索して試している人も多いようです。
それではヨガやフィットネス系ではどのようにしてプロモーションをされているのでしょうか?
例をもとに紹介していきたいと思います!
字幕がついたヨガの動画はとってもわかりやすく実践しやすそうですよね。今このようなフィットネス動画がとても流行っていて、多くのユーザーが参考にしています。
様々な角度から撮ったり、細かいところのテロップまで30秒にまとめられているのでとってもわかりやすくなっています。
プロモーション動画に使えるジャンルはこれらだけではありません。他に意外なところで「スポーツ系」の動画もご紹介します。
このアカウントは「サカチャン」と言ってJリーグの動画メディアを掲載しています。この動画はJリーグのサッカー選手のインタビューを編集して短くまとまった動画です。このように短時間でも、動画でインスタグラム上に紹介することによって写真よりもその人物像や特徴がわかりやすくなり、人々のエンゲージメントを多く得られるようになります。
最初はスモールに始めることをおすすめします。サクッとスマホで使える撮影アプリをご紹介します。
『Magisto』は、全世界で4,000万以上のユーザーが利用している動画編集アプリです。『Magisto』はとってもシンプルで簡単な動画編集アプリで、使い方は、ライブラリーから動画や画像を選んだら、テーマを選択して、お好みのBGMを追加するだけです。サクッと、動画編集をしたい人におすすめの動画編集アプリです。
続いて紹介するのはFlipagramというアプリです。インスタグラムやFacebookのフォトアルバムから動画や画像を選択してスライドショー動画を作成編集するアプリです。
インスタグラムやFacebookを愛用している人に持って来いの動画編集アプリです。他の動画編集アプリと同様、オシャレなフィルターをかけたり、素材ごとにスライドショーの長さを変更したりすることもできます。もちろん、スマホのギャラリーからも動画や写真の選択が可能です。
続いて紹介する動画作成アプリはTrillerです。『Triller』はとってもオシャレな動画編集アプリです。普通の動画編集アプリとは違い、好みのBGMに合わせてから動画を撮影して編集する、ちょっと変わった動画編集アプリです。
とはいえ、上記でも述べた通り、ただ動画を撮影して載せるだけでは意味がありません。
またどうしてもアプリではクオリティに限りがあるので、プロのクオリティに匹敵するものを作るのは非常に難しいです。
また、動画を撮影するためのスタジオを自社で抱えるのもコストが嵩み、スペースや小道具だけではなく、人の雇用も必要です。今はそうした問題を解決すべく、動画制作代行を50万円/月の低価格で行ってくれる会社が複数存在しています。
最後にインスタグラムの動画制作に特化した「STUDIO HEROES」( http://s-heroes.co.jp/ )をご紹介します。
低価格がウリなプロに出張で撮影代行をお願いするのが一番スムーズかもしれません。
2017/9/20 追記: STUDIO HEROESへの問い合わせでColorfulを見たとご連絡いただければ、10%OFFでご案内が可能なようです。関係者のみなさま、割引ありがとうございます。
当然、コンテンツによっては動画に向かず、写真の方が効果が良いものも存在します。それぞれの用途に合わせてあらゆる可能性を検討していただければ幸いです。
よりクリエイティブで価値のあるものをフォロワーに伝えていきましょう。