神秘的!青く輝く夜の海。タスマニアの自然がもたらす奇跡の光景とは

とあるInstagramの投稿、その美しさに注目!

The night the magic blue waves came to the bay, I'm in love!

Sarah Kubankさん(@sarah_the_explorer_76)がシェアした投稿 –

2017年3月、幻想的に青く輝く、夜の海の光景がInstagramに投稿されました。Sarah Kubankさん(@sarah_the_explorer_76)によるこの画像には、さまざまな海外のメディアから画像使用のオファーが舞いこみ、世界中に配信され、その美しさで話題になりました。場所は自然豊かなタスマニアの海。sarah_explorer_76さんの他にも、この不思議な景色をカメラに収めたInstagramアカウントが存在します。

実はこれ、いつでも見られる景色ではありません。とある条件が重なることで、初めてこんな光の海が現れるのです。

明らかに何かが光っている様子が

A little bio wave with the full moon in the distance

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Kubankさんが捉えた、夕暮れ時の岩場の波打ち際の画像。他の場所とは違って、一箇所が青白く発光していることがわかる画像です。魚の群れ?それとも何かの人造物が写っているのか・・・?かなり気になりますよね。

この光る海の正体とは一体?

Blue bayou

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タスマニアは、オーストラリアの州であり、本島から南へ約240kmに位置する北海道より少し小さい位の面積の島。日本同様に四季がありますが、夏も涼しくて過ごしやすい気候です。オーストラリア同様に独特な自然生態系があり、「タスマニアデビル」などここにしか生息しない動物も存在します。世界自然遺産に指定されている原生林や、美しい海には多様な海洋生物など、手付かずの自然が魅力。ダイビングやカヤック、自然散策、動物とのふれあい、歴史ある町並みが人気の観光地です。

そんなタスマニアの海、この光の正体は「渦鞭毛藻(うずべんもうそう)」という種類の夜光虫、いわゆるプランクトンです。

普段から海に生息しているのですが、海水の温度が一時的に高くなった場合などに大量発生することがあります。この大量発生が夜に起こった場合、このように海面が青く輝いて見えるのです。なお、昼間に発生する場合は赤く見え、大量発生ではいわゆる「赤潮」の状態となります。

この夜光虫の発光はタスマニアの海ではよくあることなのですが、今回ほどの大規模な大量発生はめずらしいそうです。しかも繁殖した夜光虫が生きている間だけの現象ですから、それほど長くは続かず、見られるチャンスは稀なんです。

Bubbling Blues

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また、今回のような驚異的な数の夜光虫の大量発生は、海水温度の上昇およびリンや窒素、廃水などで海が汚染されていることが原因だという説もありますが、まだまだ調査の余地がありますね。

いずれにせよ、めずらしいこの光の海をはじめ、表情豊かなタスマニアの神秘的自然風景をInstagramでたずねていきましょう。

透明な昼間の海はこんな感じで・・・

When we arrived at #rockycape on Monday afternoon there was quite a lot of the pinkish brown stuff in the water that you can see in this shot! Some of it was quite dense and some like the section closer to the foreground not so! I suspected that this was bioluminescence! After filling in 6 hours until it was dark in this beautiful National Park I was not disappointed!!so if you see any of this, hang around because when it gets dark the magic happens!! #discovertasmania #cradlecoasttasmania #instatasmania #tasmania #tasmaniagram #tassiegram #fujifilm_xseries #fujifilmxt10 #aussiephotos #thisistassie #SeeAustralia #Australia_shotz #tassiepics #ig_discover_australia #tasmaniasnorthernexposure #tassieshots

Leanne Marshallさん(@leannemarshall)がシェアした投稿 –

こちらはタスマニアに住むInstagramユーザー、Leanne Marshall Tasmaniaさん(@leannemarshall)による投稿です。

タスマニアのロックケープ国立公園から見下ろした、午後の海の風景。透明度の高い澄んだ海辺の水の底に、何かピンクや茶色がかったものが見えますね。これが夜光虫です。もし昼間にこんな状態を見つけたら、ぜひ暗くなってからもう一度見に行くのがオススメだそうですよ。Marshallさんのアドバイスコメントどおりに、再び夜に来てみると・・・

夜になればマジックが起こる!

さてお待ちかね。昼間とは全く違う、夜光虫が青く輝く幻想的な表情の夜の海に大変身しました!こうやってほぼ同じ場所を昼と夜で見比べてみると、いっそう光のマジックが特別なものだとわかりますね。なお、Marshallさんは海だけにとどまらず、豊富なタスマニアの自然を撮った画像を多く投稿しています。@leannemarshallは、タスマニアの魅力をInstagramを通して志ってもらおうというアカウントです。

桟橋の下に輝く水面が

角度を変えて、桟橋の上から撮った画像。眼下の波がきらきら輝いて、なんとも不思議な景色です。ここから海に飛び込んだらどうなるんだろう、なんて思いませんか?実はこの夜光虫、岩で波が砕けたり、船が通過したり、石などを投げ込むなどの外的刺激を受けると発光するんです。ということは、波が起きやすいこんな桟橋のある岩場は、絶好のロケーションというわけですね。

えっ、こんどは赤い海?!

打って変わって、雄大な景色の中、静かな海でカヤックを楽しむ画像。・・・と思いきや、どこかが不思議?そう、水の色が赤いんですね。こちらはタスマニア南西部にあるサウスウエストパーク国立公園内にあるバサースト湾。「赤い海」として世界的にも非常にめずらしいことで知られています。タスマニアには同じような赤い水のスポットがいくつかありますが、バサースト湾はその中でも特に有名な秘境。シーカヤックで数日かけて赤い海を満喫するツアーもあるんですよ。

赤い海には秘密がいっぱい

The stunningly beautiful Mt Rugby in Bathurst Harbour by @nicholashoyle. Deep in the south west wilderness of Tasmania lies the unspoilt natural beauty of Bathurst Harbour. The area is completely uninhabited with the only visitors researchers and adventurers. The complete lack of light pollution allows the sky to truly shine. Evidence has been found for human habitation in the South West Wilderness area going back at least 25,000 years. The coastal area was shared by four Tasmanian Aboriginal tribes for at least the last 3,000 years. Bathurst Harbour is an expansive, almost landlocked, shallow bay of relatively uniform depth ranging from 3 to 7 metres which provides safe anchorage from the Roaring Forties that buffet the western and southern coasts of Tasmania. The harbour is connected by the narrow 12 kilometre long Bathurst Channel to Port Davey, and then water flows into the Southern Ocean. Like most estuarine systems in southwest Tasmania, the water is stained a deep red-brown due to tannin leached from buttongrass and adjacent heathland. #tasmaniagram #tassiepics #tassie #abcnews_au #clicktasmania #instatassie #instatasmania #discovertasmania #discoveraustralia #australia #australiagram #wow_australia #amazingtasmania #amazingaustralia #amazing_tasmania #amazing_australia #amazingplacestovisit #bathurstharbour #mtrugby #nature #naturelovers

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赤い海の理由は意外と単純で、「湾に流れ込む川の水が赤い」ということ。川の流域に、紅茶などに含まれる成分「タンニン」を含むボタングラスという植物が生息し、酸素に反応して赤く発色したタンニンを含む川の水が湾に流れ込みます。

このとき川の淡水は海水よりも比重が軽いため、上の方は淡水、下の方は海水という2層構造になってより赤く見えるんです。なお入り口が狭く、外海との水の循環がゆるやかな湾であることも「赤い海」の条件。これを満たす環境と地形は世界中でも貴重なものなんです。

また、赤い水は光を通しにくいため、水深8mで普通の海の深海の暗さになります。そこは静かで、浅い海なのに深海魚が棲息する不思議な世界。外海の影響がないため、新種の生物が見つかったり、原始的なサンゴ、中には数億年前のままの姿の生物も棲んでいる、まさに幻の海ですね。

岩も赤い?白い砂と澄んだ海

The legendary lone tree at Binalong Bay waits in quiet anticipation of the sun's arrival in @fpecheur's captivating image. Located at the southern end of the Bay of Fires on @eastcoasttasmania, Binalong Bay is a small beachside community that boasts a beautiful stretch of clean white sand and clear water that has been luring local and visiting holiday-makers for decades. Aside from the spectacular main beach, there are plenty of hidden granite-lined coves – 'gulches' – to explore. With so much natural beauty, it's no wonder that Lonely Planet has previously named the Bay of Fires one of the world's hottest travel destinations. Binalong Bay is 15 minutes' drive north of the regional centre of St Helens. Thanks for tagging us, Francois.

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岩にペンキを塗ったの?いいえ、実はこれ、赤い苔なんです。ここは「世界で2番目に素晴らしいビーチ」に選ばれたことのある、秘境のビーチ、ベイ・オブ・ファイヤーズ。かつて先住民族のアボリジニが火を焚いていたという言われから名づけられた北東の海岸線です。鮮烈なコントラストが異世界のような、手つかずの場所。浅瀬の澄んだ海水と白い砂のビーチで、ついつい時間を忘れてしまいそうです。

タスマニアでオーロラが見える?!

Standing in awe with @justinjamesphotography as beams of light dance across the sky to the south of @HobartandBeyond's Clifton Beach. Ask any of Tassie's Aurora chasers about their most memorable night with the Southern Lights, and they're bound to recall clear skies and the Milky Way curtained with vertical columns and breathtaking formations. (That and the sound of their own heartbeat thumping in their ears as they realise they're witnessing something truly remarkable!) It's a natural phenomenon that captures the imaginations of locals and visitors alike. Unfortunately there is no definitive way to predict such shows. With a little luck, a lot of patience, and clear southern views, you might just catch one! Thanks for tagging us, James.

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なんとタスマニアでは、オーロラが見えるんです。北欧やアラスカなどの北極圏だけじゃないんですね。オーストラリアやニュージーランドでも観測できるのですが、南半球では南極にどこよりも近い高緯度のタスマニアが一番見えやすいそうです。南側に妨げのない地形の場所なら、かなりの確率で遭遇できるのだとか。

一般的に知られる北極圏のカーテン状のものとは少し違い、色のグラデーションが特徴です。これら南半球でのオーロラは「オーロラ・オーストラリス」と呼ばれ、Instagramでは#auroraaustralisというハッシュタグで検索すれば、さまざまな美しいオーロラ画像が楽しめますよ。

満点の星々と鮮やかなオーロラ・・・贅沢!

Aurora Australis down in Tasmania…what a beautiful night sky!!

Yin To My Yang – Melbourneさん(@yintomyyangofficial)がシェアした投稿 –

今にも降ってきそうな星のミルキーウェイとキレイな色のオーロラの空は、一度はこの目で見たいと思ってしまう美しさ。もしもこれに輝く海も同時に見られたら・・・もう天国ですね!ちなみに、オーロラは年中観察可能ですが、夜が長い冬の時期が一番見やすいそうです。

実は北半球の北極圏でもオーロラは年中現れているのですが、夏は白夜のため空が明るくて見えないんです。だからオーロラ観察は極寒のアラスカなどのイメージがあるんですね。その点南半球のオーロラは、寒さを気にせず観測できるといううれしいメリットがあります。

実際、日本からタスマニアなどへの「オーロラ観察ツアー」が旅行会社から数多く企画されています。北極圏より気分的にハードルが低く、観光やマリンスポーツ、アクティビティもたくさん楽しめそうです!

海にも空にも奇跡が起きる、そんな不思議な島・タスマニア

夜光虫が夜の海に青く輝き、他にはない赤い海には深海魚が棲んでいる。夜空には満天の星と鮮やかな色の織り成すオーロラが広がる。スケールもさまざまに、タスマニアの自然がわたしたちに見せてくれるマジックは、それは驚くものばかりです。

この地球上には、まだまだ知らないことがたくさんあるんだと思い知らされる一方、興味は尽きることを知りません。しかもオーストラリア本島よりも穴場、一度は訪れてみたくなります!

そして、いつまでもこの美しい環境が保たれることを心から願いたいですね。