日常生活をアートに作り上げる、ニューヨーク・タイムズのイラストレーターが面白い


私達は日常の中で、思った以上に多くのアートに気付かないまま生きています。その中でもイラストレーションは写真とは違って、描く人の思想や感情が込められる面白さを秘めています。

昔はそんな独特なイラストレーションを見るために展示会へ行ったりしていたのですが、現代その様な必要はありません。何故なら、実力を持っている有数のイラストレーター達がインスタグラム上で活動しているからです。

今回は、本人の個性を表現したイラストレーションをインスタグラムに投稿し、世間の人気を得たイラストレーターをご紹介します。

Christoph Niemann

現在ニューヨークで活動中のドイツ出身有名イラストレーター。彼の名前はクリストフ・ニーマンです。

クリストフは何と、ニューヨーク・タイムズでコラムを連載しているイラストレーター兼クラフィックデザイナーです。

自分の事をビジュアル・ストリーテーラーと名付けている彼ですが、日常の中で閃いたアイデアを基に作られた彼の作品を見ていると、何故ビジュアル・ストリーテーラーと名付けたのか納得が行きます。そんな彼の作品の幾つかをご紹介します。

彼の投稿には都市のイラストレーションが多い

彼がよく扱う素材の1つは、昼間は賑やかだったはずの大都市が静まり返った深夜の風景です。

静的で動きのない暗い都市の光景は、住んでいる人もゾッとさせるような雰囲気を出します。そんな2つの顔を持っている都市を描く事が彼は好きだと言います。

日常から得た霊感

しかし、彼が最も得意とする作品は日常のありきたりなところから得る霊感を基に作る作品です。

例えばこの作品。紙の上に立てたトンカチは、一見描いたサッカー選手の足に見えます。

もう一枚の作品はビーチに遊びに来たカップルがビーチチェアーを折りたたんでいる様に見えます。ビーチチェアーを曲げたクリップで表現しているところにユーモアが秘められています。

あやとりでできたブルックリン・ブリッジ

ニューヨークの象徴にもなっているブルックリン・ブリッジ。出勤する度にニューヨークの川を渡る彼は毎日このブルックリン・ブリッジを見ています。

一般の人なら「立派な橋だな」と思って終わるかもしれませんが、細かく編み上げてある橋のケーブルを見てあやとりを思い浮かべた彼のセンスには称賛の言葉しか出ません。

倒れたゴミ箱を漁るカラス

ニューヨークに訪れた台風が転ばせてしまった大きな植木鉢。キレイに植えられていた植木は倒れたまま悲惨な姿になっています。

そんな光景を彼は、ゴミ箱を漁るカラスへと変身させています。その投稿に彼は「Looking for inspiration.」とコメントしていますが、本当に彼のインスピレーションは尽きる事なく日常生活で彼を待っている事がわかります。

どんどん増え続ける彼のファン

この様に、ウィットに富んだ彼の作品は、ニューヨーク・タイムズを購読する人達の中で大人気。彼のインスタグラムは現在約80万人の人がフォロワーしています。

特に、ニューヨーク市内の物を素材とする彼の作品は、地元のニューヨーカーにはより親しみを感じさせている事でしょう。

最後に

日々の生活の中で楽しみを探し出し、それをアートに作り上げるのスキルに長けているChristoph Niemannさん。

今は職場のニューヨーク・タイムズにも彼のイラストレーションの依頼が多くなっているとの噂です。これからも彼のウィット溢れる作品がみたい方は、是非彼のインスタグラムをフォローして下さい。

また、彼の作品は彼が運営しているサイトhttps://shop.christophniemann.com/でも購入可能です。お気に入りの作品がある方はチェックしてみて下さい。