インスタグラムで、極限まで近づいて接写した、プロの写真家が撮ったような美しく幻想的な写真を、たまに見かけるかと思います。
それらは、普段見えない「マクロな世界」が垣間見ることができる素敵な写真ですよね。でも、スマホやデジタルカメラを使って接写しようとして、被写体に近づき過ぎると、ピントが合わず、ぼやけた写真になってしまします。
マクロな世界は、どのようにして撮影されているのでしょうか。実は、接写した写真の撮影には、カメラに付属する「マクロレンズ」が使用されているのです。
マクロレンズは、被写体に極限まで接近し、拡大して撮影することができるレンズのことです。最大で約1cmまで近づいて撮影できるレンズもあります。一般的なカメラのレンズでは、20cm~30cm程度、被写体から離れて撮影しなければ、ピントが合わず、ぼやけた写真になってしまいます。極限まで近づけるので、マクロレンズで撮影して、初めて見えることができる「マクロな世界」をのぞくことができるのが醍醐味です。
インスタグラムには、#マクロマクロレンズや#マクロレンズの世界などのハッシュタグがあるほど、マクロレンズが注目されています。では、どのような写真たちが投稿されているのでしょうか。ほんの一握りですが、マクロの世界をご紹介いたします。
100均マクロレンズを使用して、花の真ん中の部分をクローズアップ!
100均のマクロレンズでここまでのクォリティーが出るとは…神技です!
掃溜菊(ハキダメギク)という少々可哀想な名前をつけられたお花も、100均マクロレンズでかわいい姿が撮れました。
カラスウリの弦を100均のマクロレンズで。針金のような、ぐるぐるした不思議な物体になりました。後ろの赤は、カラスウリの実だそうです。
ドングリの帽子を、100均マクロレンズを使用して接写。見事に違うもの変貌し、なんだか怖いものに。
ミカンも、みずみずしい果汁が今にもしたたり落ちそうな感じが出ています。
100均カメラレンズで、レジンで手作りしたアクセサリーを撮影。アクセサリーの細部、ラメの粒までしっかり写ってます。
何気なく食べているカステラも、100均マクロレンズを通せば、不思議な芸術作品に大変身します。スポンジの部分のスカスカな感じに、砂糖が溶けた感じの光が幻想的です。
息子さんの離乳食も、100均のマクロレンズを通してみたら、不思議な姿に。鯛にネギをのせたものだそうです。
お札もマクロレンズで撮影すれば、一種のアート作品です。改めて近くで見ると、すごい印刷技術。驚嘆の限りです。他の国の紙幣も見えてみたい衝動にかられます。
水滴もこの通り。キラキラ輝く素敵なものになっています。新芽の皮が赤くて、金魚っぽく見えます。
多肉植物の上に乗っている雫も、この通り幻想的な雰囲気になります。雨水がキラキラして綺麗です。
シャボン玉に写るカメラマンも、マクロレンズにかかれば撮れてしまいます!
マクロレンズでネコちゃんも接写。魚眼レンズの特性を活かした写真です。投稿者いわく、近づきすぎて「ホコリも撮れてしまった」と。
ヤモリのティガさんのおてて。「こんなにウロコがあるんですね!指長い!」「ウロコがとってもリアルです」など、目からウロコな反応が多く寄せられています。
お花に潜り込むハエさんも、マクロレンズで撮るとこんな感じに。
マクロレンズの被写体は、植物から動物、食べ物などなど、普段の生活のなかにあるバラエティ豊かなものたちです。普段何気なく接しているものを、極限まで近づいてみると、違う姿を見せてくれる驚きや、どうなっているのだろうという撮影する人の好奇心が、画像から伝わってくるのが、フォロワーを楽しませてくれています。
マクロレンズを通して発見する新たな視点は、「いいね!」をたくさんもらえるチャンスです。インスタグラムで、見えて楽しむこともよし。自らマクロレンズを入手して好奇心のまま撮影するのもよいのではないでしょうか。