どれだけ心が折れそうでも、笑顔で前を向き続ける親子


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-2019-08-19-最新の情報を元に加筆修正

幸せそうに穏やかな笑顔を浮かべて記念撮影している3人家族。オシャレな親子の写真は、見るだけで微笑ましい気持ちになります。

しかしこの幸せそうな親子は、親子になるために、想像もできない辛く悲しいことを経験しながら、一緒に日々奮闘し、笑顔を忘れずに毎日を大切に積み重ねているのです。胸がはりさけそうな思いを乗り越えて、そしてまた抱えながら「昨日より今日・今日より明日はもっと良くなる!」と希望を信じ、日々協力して楽しく暮らしていく家族。

この家族のことを知れば知るほど、私たちは、忘れかけていた暖かい感情が湧き上がってくることでしょう。この家族の秘密と日常は、インスタグラムで毎日公開されています。その感動を呼び起こす投稿の一部をご紹介いたします。

おしゃれなファッショニスタ!

Finleyちゃんは、母親のChristinaさんと愛情あふれる父親の3人で暮らしています。

母親とFinleyちゃんの二人の日常を投稿しているインスタグラムは、その二人の双子コーデのようなお揃いのファッションと、センスの良いお洋服、なによりFinleyちゃんのはじける笑顔で人気を博し、インスタグラムのフォロワーも14万人を超えました。

夫婦の決意と子供を持つことへの思い

結婚した夫婦なら、自然と子供を持つか持たないかを考えることがあるでしょう。

Christinaさん夫婦は子供を持つことを望み、夫婦で協力してきました。しかし、どの夫婦にとっても子供を持つことは簡単なことではありません。二人の不妊治療は14ヶ月に及び、繰り返す治療の痛みや子供が待ち望んだ気持ちが落胆に終わる生活に疲れ果てます。さらに治療の結果、妊娠に必要な卵巣の予備能が消失しているため自然妊娠が難しい事実を知ります。

夫婦の子供を持ちたいという気持ちは、打ち砕かれたかのように思われました。しかし、Christinaさん夫婦は、二人のかねてからの思いや願いを偽りなく正直に重ね合わせ、養子をとる決意を固めます。

養子縁組をすることを決めた後に、弁護士にそのことを相談し、具体的なプロセスへと進みだしました。

養子を迎える決意

養子をとるという決断をした後に、二人は養子縁組をする予定の子供が決まったという連絡を受けます。数ヵ月後にChristinaさん夫婦が親になるという事実に、夫婦はとても喜びました!

 

出産、そしてわかった事実

Christinaさんが二人の子供が生まれることを楽しみに過ごしている毎日のなかで、産みの母親には早産の兆候が襲いました。

そして、妊娠31週で出産することになり、産まれてきた赤ちゃんは、出産後すぐNICUの保育器のなかで過ごすことになります。Christinaさんが初めて生まれた赤ちゃんを見たとき、“I’ll always protect you and I promise to give you the world.” とFinleyちゃんに伝えたそうです。

苦難を乗り越えて、Finleyちゃんと出会ったChristinaさんの心情は想像を超える思いがあったことでしょう。しかし、生まれた数日後からFinleyちゃんの孤独な戦いは始まります。脳性出血があることがわかったのです。

脳性出血からの脳性麻痺~半身不随へ

待ち望んだ子供と巡り会えた直後に、Christinaさん夫婦はFinleyちゃんに脳性出血があることを知ります。

そして、脳性出血のために、脳性まひが起こり、その影響で歩行が困難になるという事実も知りました。胸が張り裂けそうな事実ですが、夫婦に悩む時間はありませんでした。

早期治療が必要なこの病気に対して、二人は全力でFinleyちゃんのためにできることを続ける決断をします。

脳性麻痺と戦う毎日

脳性麻痺は、妊娠中から生後1カ月の間に赤ちゃんに起こった脳損傷が「運動麻痺」となります。

脳性麻痺の定義にはいわゆる「知的障害」は含みません。脳の障害であるため、知的障害を合併していることもありますが、知的障害を伴わない脳性麻痺児もたくさんいるそうです。

Christinaさん夫婦は手術、ボトックス注射、投薬治療、制限食、そのほかも民間治療のエッセンシャルオイル、サプリメント、乳児マッサージ、馬治療、水療法、バレエ、などありとあらゆる方法でFinleyちゃんを助けるための行動を続けています。

 

毎日を笑顔で過ごすこと

例えば子供をもつことにあたって、Christinaさんのようなことが自分に起きたらどうなるでしょうか?

悲しみに打ちひしがれたり、前向きに生活できなかったり、この事実の重さを受け止めきれないこともあるかもしれません。子供の前では元気を取り繕っても、一緒に過ごすとき以外には、気持ちが落ち込んでしまうこともあるかもしれません。でも、Finleyちゃん親子は、そんな事実をきちんと受け止めて毎日一緒に暮らせることに感謝し、前向きに生活しています。

インスタグラムでのはじける親子の笑顔は、そんなことを微塵も感じさせないくらいの輝きに満ちているのです。

親子でそっくりな笑顔

こちらもビーチでの親子ショットです!

サングラスをしていても、雰囲気が本当の親子以上にそっくりで似ていて、仲が良い様子がわかります。4歳のときのバースデーを一緒に祝っている二人ですが、二人で色々なことに立ち向かって乗り越えて行く、そんな絆も感じる写真ですね。

歩行器もオシャレなパープル色で、風景にとけこんで歩行器があることも忘れてしまう一枚になっています。

娘・ママのペアルック☆

こちらは、FinleyちゃんChristinaさんのおそろいのペアルック写真です。

Christinaさんのインスタグラムではこのような双子コーデのようなペアルック写真がたくさん投稿されていて、子供がいるママにとってファションの参考になるコーディネートが満載ですよ。

そして、Christinaさんの着ている服にはよくメッセージが書かれています。

今回のTシャツではママのシャツには「Don’t mess with this Mama!」Finleyちゃんのシャツには、「Don’t mess with my Mama!」と書かれており、Christinaさんのコメントも「Hey Monday, read it and weep.」と綴られています。

笑顔の裏では・・・・

インスタグラムではたくさんの笑顔やかわいい写真が多く投稿されています。

しかし、想像できるでしょうか?Finleyちゃんは、神経の病気を患っているので、何気ないような普通の動作をするだけでも激痛が襲うのです。さらに度重なる手術の跡は、傷が薄くなることはあっても、消えることはありません

この小さい少女は、インスタグラムの笑顔の投稿からは想像できないくらいの、数えきれないくらいの痛みと戦っているのです。

 

先進的な治療を受けた結果・・・

Christinaさんは、Finleyちゃんのためにありとあらゆる治療の可能性を探り、3才になるときにSDR(選択的脊髄後根遮断術)という大手術を受け、体の痙攣を取り除く治療をしました。このことは、Finleyちゃんが自力で歩行や足を使うことができることをサポートしています。

さらに現在Christinaさん最先端治療である幹細胞治療にも目を向け、Finleyちゃんの完治へ向けての可能性を調べて実行しています。幹細胞の治療もChristinaさんが直接大学教授とコンタクトをとり進めて、Finleyちゃんの足のつまさきが曲がるというところまで成果が出るようになりました!

幹細胞治療は、非常に高価で、まだ研究段階にあると考えられていますが、Christinaさんはそんな最新科学までFinleyちゃんのために、自ら調べ動き、実行する、本当に素晴らしい母親なのです。

最後に・・・・

現在の社会では結婚することも簡単なことではなく、妊娠することも生命の奇跡のような出来事です。

また、子供を育てることも容易いことではなく、子供を丁寧に育てていくなど、親となれば当たり前のことが実際は難しかったりします。その中で、インスタグラムではFinleyちゃん家族の毎日の笑顔が投稿されている写真を見ると、気持ちが浄化されていくような、自分も頑張ろうという幸せな気持ちを思いますね。

毎日の生活のなかで、忘れていた気持ちを思い出す。

子育てという普遍的なことを通して美しい気持ち・物に触れたときの感動を思い起こさせてくれるこの親子のインスタグラムは、これからも必見です!