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Instagram集客のお手本!KFCの技アリマーケティング


個人事業主から大企業まで、会社規模を問わず重要な集客チャネルとなりつつあるInstagram。ただ、Instagramでアカウントを作って定期的に投稿する、というだけでは大きな効果となりにくいのも事実で、なかなか結果が出ないとお悩みを持つSNS担当者も多いと思います。

ルーマニアのケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)のキャンペーンは、高いバイラル効果はもちろん、売上アップに直結する高い成果が上がっているとあって、国内のマーケティング業界でもたびたび事例が取り上げられています。

Instagram上での集客施策のヒントが満載の、ルーマニアKFCの代表的なキャンペーンを4つご紹介します。

1.ご近所のKFCでリゾート気分満喫&SNSネタをGetできちゃう!
KFCのトレイマット

夏休みは学校が休みでうれしい反面、お出かけの予定がない人にとっては、時間を持て余し気味になってしまいますよね。

さらに、FacebookやInstagramなどのSNSが盛んな昨今では、「リア充」なんて言葉も出るくらいプライベートもオープンになってしまい、夏休みが憂鬱な人も増える一方ではないでしょうか。

お出かけ予定がなくても、リゾートに行った気にさせてくれて、SNSの投稿ネタも提供してくれる、そんな素晴らしいルーマニアKFCのプロモーション「Fakation」(‘Fake=うそ’と‘Vacation=バケーション’の造語)が注目を集めました!

<キャンペーン概要>

1.ルーマニアKFCのトレイに、ヨーロッパなどの各国のリゾート地のフォトマットを設置
2.フォトマットを背景に、ハートマークを作ったり指を使って足を表現したりビーチリゾートショットを撮ったりなど、アイデアを活かして撮影
3.セルフィーをInstagramやFacebookなどのSNSに投稿して、リゾートに行った気分に浸る

写真の撮り方のコツやヒントなどはキャンペーン当時のKFCのサイトにアップされています。近所のケンタッキーなら、クラスメイト達と気軽に行けるので、仲間内でいろんな写真を撮ればどんどん盛り上がりそうですね!

Instagramの投稿ネタ(リゾート写真のトレイマット)を提供することで、KFCの実店舗への集客を狙った秀逸なキャンペーン設計です。

出典:http://adgang.jp/2015/07/103574.html

2. お金がなくても楽しめる!本家より面白いパロディ企画

庶民とはあまりにかけ離れたゴージャスな日常が話題になった、世界中のお金持ちキッズが集うInstagram上のコミュニティ「Rich Kids Of Instagram」。

この人気アカウントに便乗して、ルーマニアKFCは「Little Money Big Fun」(リトルマネービッグファン)というキャッチで本家「Rich Kids Of Instagram」のパロディ企画を実施しました。本家との対比によって皮肉が効いており、大変面白いと話題になったそうです!

#littlemoneybigfun #distractiecubaniputini

KFC_instagramさん(@little_money_big_fun)が投稿した写真 –

<キャンペーン概要>

1.「Rich Kids Of Instagram」のパロディーサイト「「Little Money Big Fun」をTumblrで開設

2.ハッシュタグ「「#LittleMoneyBigFun」がついたインスタグラム投稿写真と、「Rich Kids Of Instagram」の対比をTumblrで紹介

3.「お金がなくても人生楽しめる!」というユーモアあふれる主張と投稿写真がTV・ウェブサイトなど様々なメディアで取り上げられて話題に

このプロモーションでは、バイラル効果だけでなく売上も20%アップし、さらに注目を集めたTumblrサイトも100万ドルの評価額と報じられています。

ケンタッキーの商品がそもそも庶民向けなこともあり、商品とキャンペーンのコンセプト(お金がなくても楽しめる!)がマッチして人々の共感を呼び、集客だけでなく売上にもつながったという見事な事例ですね。

出典:
http://japontimes.livedoor.biz/archives/42852442.html
http://marketingastronomico.com/como-subir-las-ventas-de-un-restaurante-con-creatividad-y-humor/
※売上高が21%上昇、Tumblrメディアの評価額が100万ドルと記載されています。

3.Facebookがダウンしたら、ルーマニアKFCへ!「Don’t panic, man」

もはや生活の一部となりつつあるFacebook、InstagramなどのSNS。もし、このSNSがダウンして使えなくなったら、ちょっとしたパニックになってしまう方もいるのではないでしょうか?

若者の利用が多いKFCですが、ルーマニアKFCはそこに着目し、ピンチをチャンスに変える(?)面白いキャンペーンを開催しました!

<キャンペーン概要>

1.キャンペーン特設サイト「Don’t panic, man」で、SNSの各サイトのサーバー状況をチェック
2.チェックしているSNSサービスがダウンしたら、復旧するまでの間KFCの無料クーポンを配布

このキャンペーン開始後わずか1カ月の間に複数のSNSがダウンし、KFCの来店者数は30%もアップしたそうです。

KFCのコアユーザー(SNSをよく利用する10代の若者)には欠かせないSNSと絡めたことと、「サーバーが復旧するまでの間」という時間的制約を設けることで、ユーザー心理を煽ったことが功を奏した、まさにアイデア勝ちのキャンペーンと言えそうです。

出典:http://adgang.jp/2015/09/107455.html

4.ケンタッキーが無料wifiを開放!でも勉強しないと使えないよ!
「KFC WiFi Test」

ルーマニアでは近年、高校生の学力低下が課題となっており、大学入学資格試験では全学生の40%ほどしか合格できないというデータまであります。この事態をなんとかすべく、ルーマニアKFCのwifiキャンペーンがスタートしました。

<キャンペーン概要>

1.ルーマニアのKFCに全店無料wifiを設置
2.wifiを使うには、クイズへの回答が必須
クイズは、高校生が学んでいる科目から出題される
3.回答して不正解でも、正解が表示されるので勉強になる&wifiも使える

このキャンペーンでは、KFCのコアユーザーである高校生をターゲットに、有意義なコンテンツ(クイズ)を提供することで、確実にエンゲージメントが向上したと思われます。
真面目な学生を応援するコンセプトは、ターゲットだけでなくその親御さんにも好感度が上がりそうです。

出典:http://www.mif-design.com/blog/2016/03/26-123510.php

まとめ -Instagram集客施策への活用法-

楽しいアイデアが満載のルーマニアKFCのデジタルマーケティングキャンペーン。

いずれのキャンペーンも一見、突拍子もないアイデアのようにも思えるかもしれませんが、そこにはターゲットユーザーを明確に定めて、そのユーザーをとりまく生活環境に寄り添ったキャンペーンであることが伺えます。

<ターゲット>

・10代の学生全般
・(セレブリティではなく)一般庶民

<環境>

・固定の遊び仲間がいる(クラスメイト、近所の幼なじみなど)
・Facebook、InstagramなどのSNSは生活には欠かせない

庶民向けという視点では、「お金がなくても楽しめる!」をコンセプトにした「#LittleMoneyBigFun」や「Facation」キャンペーンの企画につながったと思います。

また、SNSをよく利用するということも加えると、クーポンキャンペーンの「Don’t panic, man」がヒットしたのも理解できます。学生がターゲットであれば、「KFC WiFi Test」のような勉強にゲーミフィケーションの要素を取り入れたキャンペーンは共感を集めるはずです。

Instagramの集客など、キャンペーンを企画するときは、突拍子もないアイデアばかりになってしまうことが多いかもしれません。

そんな時は、ルーマニアKFCの一連のキャンペーンのように、自社のサービスの利用者を理解し、そこにマッチするテーマをお題にして企画するとよさそうです。

そんなユーザー視点を徹底したルーマニアKFCのキャンペーンは、今後も引き続き注目したいところです。