人気モデルが集う美女だらけの隠れ家カレー屋?ケニックカレーが今、アツい!



渋谷にあるカレー屋「ケニックカレー(kenickcurry)」が、デザイナーやアーティスト、バイヤー、モデルなど業界人が通う店としてメディアや雑誌でも紹介され、ひそかにブームとなっているんです。

夜だけ営業しているBARなどを、昼の時間だけ借りてカレー屋を営業するという「間借りカレー屋」という変わったスタイルで注目を集めるケニックカレー。

ある限られた時間でしか食べることができない、そんな「間借りカレー」のお店をご紹介します。

どんなお店??

ケニックカレーはプロダクトレーベル「kanvas」のディレクター、ケニック氏が手がけるカレーショップで、来店したモデルたちのSNSを通した拡散をきっかけに、行列もできる人気店としてブームを巻き起こしているのです。

ケニックカレーは、渋谷にお店を構えています。JR渋谷駅ハチ公口から、スクランブル交差点を渡り、SHIBUYA109を左側に見ながら文化村通りを直進。

東急本店前の道玄坂二丁目交差点を左折すれば、ドン・キホーテの2軒先のビル、プラザ道玄坂の5階にお店はあります。お店の看板には「Bar・Foxy」としか書かれていない上、電話番号も公にはされていないため、間違えないように注意が必要です。

なぜカレー屋を始めたのか

ケニックカレーの店主ケニック氏は、大学卒業後、ファッションデザイナーを目指していましたが、ファストファッションの台頭などで業界が二極化していくとともに徐々に興味を失い、人生の目標を失ってしまいました。

そこからプロダクトデザイナーとして周囲のクリエイターと共にデザインの仕事などをしていたのですが、軸が定まらず自問自答する日々が続いたと言います。

紆余曲折を経た後、自分らしいことは「料理」ではないかということに気づいたといいます。それは、学生の頃から趣味として作っていたカレーを友人や知人に振舞うと、彼の周りに色々な人たちが集まってきたことに由来します。

当初はセレクトショップの展示会等で期間限定で出店したケニックカレーは、面白いほど毎日完売しました。このような積み重ねの後、Bar・Foxyに間借りしてオープンしたユニークなカレー店、ケニックカレーがスタートしました。

ケニック氏は、将来、飲食やギャラリーが併設された空間で友人たちが出会い、そこから新しい何かが生まれるような場所にしたいという夢を持っています。

こだわりのカレー

店の売りは、スパイスから手作りし、国産豚挽肉と野菜のみで仕上げた「ケニックカレー(無水キーマカレー)」。学生の頃から試行錯誤を重ねて作り続けてきた自慢のカレーです。

炙りチーズか、クリームチーズ、絹ごし豆腐、半熟卵のどれか1品、トッピングが無料で付くのもお得すぎますね! 半熟玉子と合わさるとさらにコクが増し、クリーミーな味わいに。また、フライドオニオンのカリカリした食感のアクセントも美味しさのポイント。

隠れ人気No.1の日替わりメニュー!甘めの味付けがクセになる「魯肉飯(ルーローハン)」。日替わりメニューのため、必ず食べられるわけではありませんが、人気のメニューとなっております。

じっくり煮込まれたたっぷりの豚バラ肉は、お肉の中までしっかりと味が染み込んでいます。甘めの味付けでふんわり香る八角の香りがなんともクセになる一品。こちらはなんと店主が台湾での野宿生活をしていた時代があったそうで、その時に屋台で習った本場の味なんだとか。

インスタで「#ケニックカレー」と検索してみると、一番目につくのはどっさりとトッピングされたパクチー。ケニックカレーでは、千葉県産の無農薬有機栽培されたパクチーを使用しているとのことで、シャキッとしていて全く青臭さがなく、クセも少ないのです。

パクチーは「ケニックカレー」や「魯肉飯」との相性も良く、一緒に食べることによってどこか上品な味に。パクチーが苦手な人でも食べられるかもしれないので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

こちらも人気メニューという、「ケニックカレー」の上に、炙りチーズ、レモンと岩塩で味付けしたアボカド、卵、フライドオニオン、ブラックペッパー、パセリが乗った「恐竜の卵スペシャル」(1,300円)。

アボカドにチーズという美味しくないわけがない組み合わせですが、クリーミーなアボカドとコクある炙りチーズがカレーのコクとお肉の旨みをより引き立ててくれる一品です。

さいごに

ケニック氏がカレー屋を選んだ理由の一つとして「カレーは多様性を受け入れいている気がしたから」と語っていました。例えばフレンチや和食などのお店を出すとなると、「名店で○年修行しました!」というようなキャリアが求められることが多いが、カレーは新規性がある店も柔軟に受け入れられているからとのこと。

ケニックは「モノ作りをしている人の交流の場になれば」とジャンルの異なる人々が集い、新たなクリエイションが生まれる場所になることを目指しており、実際ファッションデザイナーをはじめ、建築家やアーティスト、音楽関係者など様々なクリエイターが来店している。

割引特典もユニークで、モノ作りをしている人に向けた「表現者割」(100円引き)などもあるので、モノ作りをしている人はたまり場の一つとしてケニックカレーに通ってみるのも良いかもしれませんね!