みなさんは、化粧品メーカー資生堂のプチプラブランド「インテグレート」をご存知ですか?プチプライス(低価格)なのに仕上がりがキレイ!と、コスパの良さが若い女性を中心に大人気なんです。
そんなインテグレートのInstagramアカウントは、ブランドの世界観を発信する上でとても重要なツールのひとつ。
今回は、テレビCMと連動したアカウントを登場させ、ユーザー参加型のハッシュタグが話題を呼んでいる、インテグレートのInstagram活用術をご紹介します。
インテグレートと同じコスメ業界で頑張っている、他ブランドのInstagramもピックアップしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
そもそもインテグレートは、10~20代の若い女性をターゲットにしたコスメブランド。
大手化粧品メーカーの資生堂が運営しているブランドのひとつで、イマドキのメイクにぴったりのアイテムを、クローゼットからその日着る服を選ぶように、気軽に手にとってほしいという想いからどの商品もプチプラで販売されています。
たとえば学生のお小遣いでも手が届くように、他のブランドであれば2,000~3,000円が相場のファンデーションやアイシャドーも、1,500円前後の低価格設定。
「ラブリーに生きろ♡」のキャッチコピーの通り、若い女性の「可愛い」を応援するブランドです。
インテグレートのInstagramアカウントは、2017年3月14日現在フォロワー2万人を抱える大人気のアカウントになっています!ブランドのターゲットである10~20代の女性が憧れる、女優やモデルの写真が数多く投稿されていて目を引きます。
アカウント最大の魅力は、「投稿されている写真の雰囲気に統一感があってスタイリッシュなところ」でしょう。サムネイルをパッと見ただけで、おしゃれで都会的なブランドイメージが伝わってきます。
季節によって少しずつ雰囲気が違うのも魅力のひとつで、こちらは2016年秋のサムネイル。落ち着いたオータムレッドが印象的ですね。
一方、2016年夏のサムネイルは全体的に透明感があって、みずみずしいイメージです!一見同じブランドのアカウントとは思えないほどですが、この季節感を盛り上げる投稿が若い女性から支持されています。
2017年3月2日、節分に投稿されたこちらの写真には、「鬼は外、福は内!今日はカラフルに装って、豆まきパーティーもいいかも?」「ごきげんネイルで、指先までとことん晴れやかに!」というキャプションが添えられていて、気分までパッと華やかになります!
キャプションに気分の上がる言葉が散りばめられているところも、人気の秘密かもしれません。
インテグレートと比べて、他のコスメブランドはどういったInstagramアカウントを運営しているのでしょうか。
そんなキャンメイクのInstagramは、全体的にトーンが明るく、スタンプなどでデコられていることもあるキラキラ系。インテグレートのターゲットよりも、さらに若い層を狙っている感じがします。
メイベリンニューヨークのInstagramは、全体的にハードで強い女性のイメージ。可愛い女性というよりは、カッコイイ女性を目指している人向けのコスメブランドです。
モデルにも海外の女性が起用されていて、海外ブランドらしいモダンな雰囲気があります。
可愛いのはもちろん、私だけの個性も大切!そんな芯の強い女性に訴えかける、個性的な投稿も数多く見受けられます。
これらの他ブランドと比較すると、インテグレートは都会的で洗練されたイメージと、女性ならではのキュートなイメージが掛け合わされたような世界観を持っていることが分かります。
同じ10~20代向けブランドの中では比較的落ち着いた雰囲気があり、大人っぽさを求める女性への訴求力も高そうです。
インテグレートがすごいのは、統一感があって洗練された投稿だけではありません。テレビで流しているCMの内容と連動したアカウントを別途作成し、そちらでCMの続きの世界を覗くことができるようになっているのです。
「CMの続きの世界」とはどういうことでしょうか。
たとえばこちらの「いい女なろう」アカウントは、インテグレートがメインアカウントとは別に運営している公式アカウントで、CMに登場するナナ・ヒカリ・カホという3人の女性の物語をさらに詳しくチェックできるようになっています。
「いい女なろう」アカウントはサムネイルで1枚の大きな写真のように見せているところが特徴で、アカウントのプロフィール画面に飛ぶだけでイメージがパッと目に飛び込んできます。
1番下までスクロールすると、物語に登場する3人それぞれのプロフィールをチェックできるようにもなっていて、たとえば真ん中のヒカリの「MORE PROFILE」をタップすると…
投稿写真に、ヒカリのアカウントがタグ付けされています!画面をタップして表示されるタグ(黒い吹き出し)をタップすると…
このように、ヒカリのプロフィールアカウントが表示されます。これももちろん、インテグレートの公式アカウントです。
キャプションでさらに詳しいプロフィールをチェックすることができます。
さらに、サムネイルの最後にはナナ・カホのプロフィールアカウントに飛べる仕組みも。左側の「NANA」をタップしてみます。
画像をタップするとタグが出てきます。
タグをタップすることで、ナナのプロフィールアカウントに移動することができます。
このように、Instagramをチェックしていて「もっと知りたい」「もっと見たい」と思わせてくれる、好奇心をくすぐるコンテンツがインテグレートの魅力のひとつ。CMのストーリーをInstagramで体感できる、複数アカウントの連動は面白いですよね。
「いい女なろう」キャンペーンでは、CM内に「#いい女なろう」というハッシュタグを登場させて、ユーザー自らが参加できるPRになっているところも注目です。
2017年3月14日現在、「#いい女なろう」には2,256件もの投稿が寄せられています。インテグレートの商品の写真もあれば、それを使ってメイクした自撮りもあり、中にはインテグレートに限らずもっと大きな意味で、「#いい女なろう」をキャッチフレーズにしている写真もあります。
極端に言えばちょっとした社会現象を巻き起こしているハッシュタグとして、「#いい女なろう」はユーザーを巻き込んだPRとなっているのです。
こういったユーザー参加型のPRは、ユーザーの共感を得やすいだけでなく、実際にCMを見たことがないユーザーにも商品やブランドの世界観をアピールできるというメリットがあります。
先ほどもチラッとご紹介しましたが、インテグレート以外にもInstagramで魅力的な世界観を展開しているコスメブランドはたくさんあります。
ヴィセは、イメージモデルにハーフタレントのローラさんを起用するなど、おしゃれでカッコイイ女性をイメージしたメイクアイテムが揃うブランドです。Instagramでも洗練された世界観をアピールしていて、落ち着いたモノトーンを基調としています。
マットな質感のクレヨンリップで一躍有名になったレブロンは、アメリカの化粧品メーカーです。Instagramはスタイリッシュで華やかな雰囲気。サムネイルには春らしいピンクが散りばめられています(2017年3月14日現在)。
ジルスチュアートは、プリンセス気分に浸れるロマンチックな雰囲気が魅力のブランド。Instagramのサムネイルにも、統一感のあるクリスタル仕様のアイテムが並んでいます。
見ているだけで気分が浮き立つインテグレートのInstagramは、統一感のある投稿と、スタイリッシュでキュートなブランドイメージに沿った写真の数々に、若い女性を惹き付ける魅力があります。
特に「いい女なろう」キャンペーンでは、15秒程度の短いCMでは伝えきれない、さらなるストーリーをユーザー自らが検索したくなる仕組みを作っているのが秀逸です。
連動アカウントやハッシュタグのほか、一目でブランドの世界観をつかめるサムネイル全体を使った投稿も、見習いたいテクニックのひとつですね。
ぜひみなさんも、インテグレートの投稿をお手本に、自分のInstagramをブラッシュアップしてみてください♪