新感覚!飛行機の操縦席から見た空模様!


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– 2020-04-30 最新情報を元に加筆修正

地上で暮らす人間にとって、空に浮かぶ雲は見上げるものです。しかし、航空機のパイロットにとっては、空の雲は上から見るものなのかもしれません。

Instagramの@jpcvanheijstで、コックピットからの景色を投稿しているのが、Christiaan van Heijstさんです。航空機の操縦歴は10年以上の現役パイロットであり、10年以上の経歴を持つアマチュア航空カメラマンとしても活躍しています。

飛行機に乗る機会があっても一般人は立ち入ることができないコックピットをInstagramのアカウント@jpcvanheijstから覗いてみましょう!

Christiaan van Heijstさんとは一体何者?

生まれも育ちもオランダChristiaan van Heijst(クリスチ ャン・バン・ハイスト)さんは、現在33歳。幼い頃から、空の絵を描くのが好きで、パイロットになるのが夢だったそうです。

現在は、ルクセンブルクを拠点とする国際貨物航空会社カーゴルックス航空に勤務する上級副操縦士です。ボーイング747型機を操縦しています。

クリスチャンさんが20歳の時、オランダのチャーター便航空会社であるデニムエアーに副操縦士として採用され、ターボプロペラ機フォッカー50を操縦し、アフリカ各地や軍事作戦でアフガニスタンへ飛行した経験もあります。

その後、KLMオランダ航空傘下の格安航空会社であるトランサヴィア航空でボーイング737型機の操縦を経験した後、27歳でボーイング747-400型機の副操縦士としてカーゴラックスに入社し、史上最年少のボーイング747-8型機のパイロットとなった経歴があります。

パイロットなのにカメラマン?

「パイロットなのにコックピットにカメラを持ち込んで撮影しているのですか!?」と、混乱する人もいるかもしれません。

安心してください。現職のカーゴラックス社がクライアント となって、クリスチャンさんは操縦室にカメラを持ち込み、 パイロットの目線で、世界中の空の上から見える、独特な不思議な風景をカメラに収めているのです。

そもそもカメラを始めた当初は、画像に写し出される自然の光に魅了され、カメラにはハマったとのことですが、あとに航空写真と出会い、新たな境地を切り開いたそうです

クリスチャンが撮影する被写体は、航空機や空からの眺め、 旅先で見つけた風景など、多岐にわたります。そのため、デザイン、ニュース、メディア、広告、出版などの企業やフリ ーランスといった、幅広い分野のクライアント向けに、画像を提供しています。

具体的には、天気予報サイトのWeather.comやオランダ空軍、 デニムエアーなどの旅客航空会社、ハーバード大学、ナショナルジオグラフィックや情報配信会社などとクライアント契約を締結しています。

国際写真コンテストにおける受賞歴の数々

カメラマンとして、数多くのクライアントを抱えているクリスチャンさん。普段はパイロットとして活躍しているため、プロとしてではなく、アマチュアカメラマンとして活動しています。

アマチュア写真家としての評価が高く、国際写真コンテストにおいて、数多くの入賞を果たしています。

最近の受賞歴を上げると、国際モノクロ写真コンテスト2016では、9作品が佳作を受賞。IPA国際写真コンテスト2016では 、アマチュア部門におけるDigital Enhanced分野で最優秀賞 、建築ビルディング分野で第3位、他8分野で佳作を受賞しています。

飛行機の操縦室から見える景色を見てみよう!

飛行機に乗る機会があったとしても、入ることができないコックピット。クリスチャンさんのインスタアカウントを見れば、特別に覗くことができます!

操縦室からの風景は窓越しですが、カメラを窓に押しつけるような感じで構えて、曇らないように息を止めながら、5枚ほど撮影して、最適な1枚を選んでいる、とInstagram上でクリスチャンさんが語っています。

それでは、現役パイロットの視点でコックピットからの景色を眺めてみましょう。

 

カナダ上空のオーロラ

カナダ上空のオーロラを撮影した写真です。日の出直前に撮影されたため、操縦席前方は地平線が明るくなり始めています。月が照らし出す明るいライトの下で、緑のオーロラがダンスしているようですね。

「素晴らしい!」「いい職場の眺めですね!」「操縦室からオーロラが見えるなんて素敵!」と感動の声が寄せられています。

メキシコ上空の積乱雲

「美しい!」とフォロワーから称されている、メキシコの砂漠地帯上空で撮影した積乱雲の写真です。クリスチャンさんの解説曰く、既にエネルギーが消耗して消えゆく積乱雲だそうですが、あと数時間は雨を降らすパワーが残っている大きな雨雲だそうです。

アメリカ北西部の非常に巨大な積乱雲

こちらは、アメリカ北西部を覆う、非常に激しい雷雨を伴う積乱雲の写真です。巨大な積乱雲周辺では、周囲の雲全てが成層圏に張り付くように引き寄せられています。

大迫力の自然の脅威を写し出した写真に「すごい!」「すばらしい!」との称賛のコメントが寄せられています。

カリブ海上空の消えゆく積乱雲たち

ニョロニョロのようなふにゃふにゃした雲たちは、雨を降らせきって消えゆく積乱雲たちです。「素晴らしい!」「いいね!」とのコメントが寄せられています。

 

米デトロイト北部の雷

コックピットから見る、米デトロイト上空の非常に勢力の強い雷雨の様子です。この雷は、クリスチャンさん指折りの見応えのある自然現象パフォーマンスだったそうです。

フォロワーからも「信じられない写真だ!」「神秘的!」「いいね!」と、称賛のコメントが寄せられいます。

雷の真上!

北京と上海とを結ぶ空路にて。活発に活動中の積乱雲の上を通りかかった時に撮影された1ショットです。

こちらの投稿写真は、メディアに紹介され、4000以上のいいね!を獲得し、世界中のフォロワーから「こわい!」「言葉に表せないほどすばらしい!」などと注目を浴び、大きな話題となりました。

中国・昆明上空の嵐

中国南部の昆明付近を飛んでいた時の写真です。激しい雷が発生していて、1本の柱のように光っています。「これ本物?信じられない!」「感銘を受けました!シェアしていいですか?」「本当に信じられない」と驚きのコメントが次々と寄せられています。

アメリカ北部の雷

アメリカ北部を飛行中に遭遇した、活動中の積乱雲です。青白く光っているのが雷です。

この時は、ルートを大幅に変更する必要も無く、前方に見える雷雲の上を通り、雷の花火を楽しみながら通り過ぎたそうです。「ポジティブ!」「すごい写真。ゴージャスな色合いです。」とのコメントが寄せられています。

「セントエルモの火」

ブラジルのアマゾン上空を飛行中にとらえた、「セントエルモの火」の写真です。セントエルモの火とは、悪天候時に飛行機のや機体の表面が発行する現象のこと。写真を見るとヒヤッとしますが、コックピットの視界を遮る以外、飛行上の問題は無いとのことです。

「飛行機の操縦だけでなく、コックピットで写真が撮れるなんてうらやましい」「素晴らしい写真で、とても貴重な瞬間をとらえてますね」など、珍しい自然現象に対して感動のコメントが寄せられています。

 

ミャンマーのブルマ上空から見た日の出

ボーイング747-8型機のコックピットから見た日の出です。息を呑むような、自然の色合いに、「素晴らしい!」「素敵!」と感嘆の声が寄せられています。

操縦席の上から

ボーイング747-8型機のコックピットの上から見た機体です。パイロットであるからこそ登って見ることができる風景なのでしょうか。「滅多に見ることができない素晴らしい風景」「待って、どうやって登ったの?」と驚きの声が上がっています。

「スパーエコノミークラスからの眺めだ!笑」「そうだね、最新型スーパーエコノミークラスだ!飛行機の上部に縛られて、酸素ボトルが1本無料でつきます!」などと盛り上がるフォロワーもいます。

まとめ

クリスチャンさんのインスタアカウントでは、まるでパイロットになった気分で、飛行機のコックピットからの風景を楽しむことができます。

@jpcvanheijstをフォローして、普通の人では決して見ることができない、空の上から見る空の風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(画像はInstagramより)