インスタグラムのアプリ「IGTV」を徹底解説!既存の動画サービスよの違いと特徴


インスタグラムのIGTVは高画質の長尺動画を手軽に楽しめるアプリとして2018年に注目を集め発表されました。IGTVにはどんな特徴があるのか、また企業がIGTVを利用してプロモーションを行う際には、どんな動画を投稿すればよいのでしょうか。

早速動画を投稿している企業の事例を見ながら考えていきましょう。

「IGTV」とは??

「IGTV」とは、2018年6月にインスタグラムが新たに発信した、縦長フォーマットの長尺動画アプリです。利用料金はかからず、インスタグラムのアカウント持っていれば誰でも利用可能です。

インスタグラムは主に画像を楽しむアプリというイメージの強いサービスですが「IGTV」は、動画に特化しています。また視聴できる動画の長さが拡大されたのも注目が集まるポイントです。

そのほかにも動画の自動再生やシンプルな操作性など、新しい動画アプリとして、誰もが目を引く特徴を備えています。

「IGTV」をどのように楽しみ、活用するべきかはまだ未知数ですが、インスタグラムを利用した宣伝やマーケティングの事例が多く見られるようになってきていることを考えれば、企業がマーケティングに利用する流れができるのも当然でしょう。

IGTVは誰でも利用可能

インスタグラムでは、一定数以上のフォロワーがいるアカウントや、認証アカウントでなければ利用できない機能があります。そして、新しい機能のリリース直後は特定の決められたアカウントしか利用できない場合があります。

その点を考えれば、インスタグラムのアカウントを持っているだけで「IGTV」は誰でもダウンロードして、利用できるのです。世界の月間アクティブアカウント数が10億人を超え、日本では3300万人のインスタグラムユーザーがそのまま「IGTV」ユーザーになれるのです。

IGTVの特徴

それではIGTVは他の動画サイトと比べてどのような特徴があるか見ていきましょう。

① 縦型の長尺動画

「IGTV」では縦長のユーザーインターフェースに特化しています。また、最短1分以上、最長60分の長尺動画が投稿可能となっています。

②個別の投稿動画にリンクを設置できる

「IGTV」では、誰でも投稿動画のキャプションにリンクを設置することができます。個別の投稿に誰でもリンクを設置できるのは、SNSの中では「IGTV」だけの特徴です。

インスタグラムでは投稿のキャプションにURLを書くことはできますが、ただの文字列として掲載されるだけでリンクとしては機能しません。またストーリーへのリンク設置も一定条件を超えたフォロワーがいるユーザーに限られていますので、その点では「IGTV」は利用しやすいです。

③インスタグラムのフォロー・フォロワーはそのまま引き継がれる

「IGTV」でチャンネルを作成するには、インスタグラムのアカウントの設定が必要になります。その点、インスタグラムのフォローとフォロワーはそのまま「IGTV」にも引き継がれます。

引き継がれるのが嫌な場合は、「IGTV」用で新しくアカウントを作って連結させるのをおすすめします。

④「IGTV」のチャンネルを開設すると、ストーリーからリンクできる

「IGTV」のチャンネルを開設すると。自身のストーリーから「IGTV」の動画にリンクさせることができるようになります。

インスタグラムのストーリーの編集画面にリンクマークが表示されますので、自身の「IGTV」への導線を設置できるので。このリンクはインスタグラムのフォロワー数関係なく設置をすることができます。

インスタグラムのストーリーの編集画面上部にリンクマークが表示され、タップすると投稿した「IGTV」の動画を選択できます。ほかのユーザーが見ると、ストーリーに「IGTV」動画へのリンクボタンが表示されます。

⑤ プロフィールやフィードにプレビューを表示できる

「IGTV」のチャンネルを開設しているユーザーのプロフィール画面には、「IGTV」に投稿した動画へアクセスできるボタンが設置されます。

また、フォローしているユーザーが新しくIGTVを投稿したときに、インスタグラムのフィード上に「IGTV」動画のプレビューが流れるようになりました。企業アカウントが「IGTV」を投稿した際にも、フォロワーのフィードにプレビューが表示されるということです。

「IGTV」と他の動画サービスの違い

「IGTV」はインスタグラムと連携していますが、インスタグラムのアプリでストーリーや投稿動画を見るのとは、さまざまな点で違う体験になります。「IGTV」をより深く理解するために、既存のサービスと比較しながら「IGTV」の特徴を見ていきましょう。

すでになじみのある インスタグラムのストーリーズや通常投稿の動画、またYouTubeなどの動画サービスとはどのような違いがあるのでしょうか。

インスタグラムの「通常投稿」・「ストーリーズ」と「IGTV」の違い

 

「IGTV」と ストーリーズの最大の違いは、投稿できる動画の長さです。通常の投稿で1分、ストーリーでは15秒の動画を投稿できますが、「IGTV」では1分以上(最長60分)の動画を投稿できます。

・通常投稿との違い

縦型動画に特化している点も「IGTV」の大きな特徴です。インスタグラムの通常投稿の動画はアスペクト比1.91:1~4:5に限定されていますが、「IGTV」はスマートフォン画面の縦長の四角形にあわせてデザインされています。

・ストーリーズとの違い

同じ縦長動画であるストーリーズとさらに比較してみましょう。ストーリーズは、インスタグラムのアプリから直接撮影して投稿するのがメインで、カメラロールからアップする場合も24時間以内に撮影されたものが限定です。15秒という短尺であることから、日常の一コマを気軽に投稿できるのが人気のある理由です。

対して「IGTV」はアプリから直接撮影はできず、すでに保存されている動画しかアップロードできません。また、PCから動画をアップ可能です。

インスタグラム社として、「IGTVにはある程度作りこまれた長尺動画をアップしてほしい」という意図があると想定できます。

そして、ここに企業が「IGTV」を利用する理由があり、「IGTV」では作り込まれた動画を投稿することになるので、動画を編集できるリソースを持つ企業は、強みを発揮しやすくなっています。

IGTVとYouTubeの違いは?

IGTVとYouTubeの違いは?


動画視聴サービスとして忘れてはいけないのがYouTubeです。「IGTV」と比較しながら、特徴を見てみましょう。

・IGTV画面を開くと同時に動画が再生。見る動画を選ぶ必要なし

YouTubeは最初に自分で見たい動画を選択して再生しますが、「IGTV」は画面を開くと同時に、フォローしている人やインスタグラム側からのおすすめの動画が再生されます。これはテレビを観る感覚に近いかもしれません。

・テレビのザッピング感覚で動画を切り替えることができる

ほかの動画を再生する場合、「IGTV」はテレビのザッピングをするような感覚で横にスワイプするだけです。

簡単に他の動画の視聴に移ることができますが、YouTubeは関連動画の欄から探すのが基本です。十分手軽ではありますが、「IGTV」の方がより簡単に試聴動画を切り替えられることができます。

・YouTubeは横長、「IGTV」は縦長

YouTubeは基本的には横長で見ることを前提としているので、テロップ入りの動画などはPCの方が見やすいことが多いです。それに対して、「IGTV」は縦長の動画に特化しており、ユーザーインターフェースもスマートフォンに最適化されています。

「IGTV」に動画を投稿する際のポイント

「IGTV」はサービスが始まったばかりということもあり、「こんな動画が効果的」という正解はまだありません。ここでは「IGTV」の特徴やユーザーの視聴環境から考えられる注意事項を押さえておきましょう。

 

・最初の数秒でユーザーの興味を惹く

「IGTV」は動画を切り替えるのが非常に簡単なので、最初の数秒でユーザーの興味を惹きつけ、「続きを見よう」と思ってもらう必要があります。

また、いくら長尺を投稿できると言っても、現在のユーザー行動を考えると、よほどのコンテンツ力が無い限り、長時間動画を見てもらうのは難しいのが現実なので長くなりすぎず、数分以内に収めることをおすすめします。

 

・常にスマートフォンで閲覧されることを想定する

スマートフォンの画面はTVやPCと比べると小さく、さらに「IGTV」は縦長に特化しているので、動画の構成もそれを意識する必要があります。移動中などの空き時間に音声なしで見る可能性も高いので、会話がある場合には字幕を入れたほうが見やすくなるでしょう。

 

・ 縦長フォーマットに合わせて制作する

「IGTV」を活用している企業でたまに見かけるのが、CMのような横長動画を90°回転させて縦長にした動画を投稿しているアカウントです。しかし、「IGTV」は縦長動画に特化しているのが大きな特徴であり、わざわざ画面を傾けなければ見にくい動画はプラットフォームに合いません。

必ず視聴者のことを考え、縦型のフォーマットに最適化したクリエイティブを作成するようにしましょう。

まとめ

今回はインスタグラムの動画サービスIGTVについて紹介しました。他の動画サービスと比較して縦長動画がメイン、インスタグラムとの連携が必ず必要というという特徴がありました。

まだ使用しているユーザーがそこまで多くないという印象を受けますが、これから人気になっていくと予想されますので今のうちから使い方をマスターしてみてはいかがでしょうか?