ハイキングコースとして有名なマカプウトレイルの近くに、「ペレの椅子」と呼ばれるハワイ・オアフ島を代表するパワースポットがあります。ここはとても強くて澄んだエネルギーが流れていて、浄化に最適な場所と言われ、また、仕事運、金運に効果的と言われています。この岩は、火の女神ペレがマウイ島へ向かう前に腰かけて休んだという伝説が残っています。とても強いマナを持ち、主に仕事運や金運に効果があるという話です。
また火の神であるペレは生まれ変わりのエナジーがあるとされているので、浄化と過去のしがらみを消し、新たに何かを始めようとしている方、元気がない方におすすめのパワースポットと言われるようになり、仕事運、金運にも良いと言われるようになりました。ただし、恋愛のお願いはご法度です。ペレは嫉妬深い女神として有名ですので、恋愛については叶わないとされています。
「ペレの椅子」と同じくマカプウ・ポイントにある、澄んだ海水に満たされたタイドプール。全身の毒素が浄化され消えてしまいそうな美しい海は、マカプウ・ヒーリングプール(Makapu’u Healing pool)と呼ばれています。
古代ハワイでは、実際に心身に病を抱える人々がこのヒーリングプールに浸かり、カフナという祈祷師の治療を受けたそうです。確かに、水平線を見渡す天然プールは浸かっているだけで、気持ちが軽くなっていくような不思議な感覚にさせられます。
古代のハワイアンはこの場所のマナは何の病に効くのかというように、訪れるパワースポットは場所で決まっていました。この地では心地よく思った海水の場所を選んで、足を浸し、嫌な気分を取り除くような気持ちで、過ごすのが良いと言われています。ゴツゴツした岩に座ることになるので、危険でない場所を見つけ、足場には十分気をつけてください。澄んだ海面に足を浸すと、気持ちが軽くなるような気がします。また座ることで視界も低くなるので、霧が出ているのがよくわかります。静かに心を落ち着かせて過ごすのがお勧めです。
ハワイ・オアフ島の中心にある強力なスピリチュアルスポット『クカニロコ・バースストーン』。かつての王族の出産場所です。強力な霊力が宿り、子宝や安産にご利益があると言われ、カップルに人気の場所です。絶え間ない優しい風とユーカリの清々しい香りで本当に心地良い場所です。
クカニロコの岩には産みの苦しみをやわらげる不思議な霊力(マナ)があり、ここで生まれた子は偉大な力を得ると言われいます。そのため、ハワイの王族女性が、オアフ島外からもここに訪れて出産したそうです。歴史は11世紀にまで遡り、18世紀までの約700年間に渡って続けられてきました。この伝説にあやかり、今は安産や子宝祈願のハネムーナーに人気です。
また、『クカニロコ』とは、王族を地に結びつける場所とされ、ハワイ語で「内部からの叫びを収める」という意味を持ちます。神が王族の誕生を知ると雷が鳴り、風が吹き荒れたという言い伝えからこの一帯はハワイ語で「音のする土地」を意味する『ワヒアワ』と名付けられたそうです。
最後にお伝えするのは世界三大パワースポットの1つに数えられるハワイ島のマウナラニ。ハワイ語で「天国に手が届く丘」を意味します。この地には、王族たちの食べる魚を養殖していた池(フィッシュポンド)、祭壇、オーラが写ると言われる洞窟など不思議な場所が今でも残っているんです。
マウナラニは、かつてはカラフイプアアと呼ばれ、カメハメハ大王をはじめとする王族の保養地として利用されていました。敷地の中にある「カラフイプアア・フィッシュポンド」。この池ではかつて王族たちの食べる魚を養殖していました。マナの力があふれる所で育った魚を食べることでマナの力を授かれると考え、この地で育てていたのです。フィッシュポンドには現在でも多くの魚がいますが捕ってはいけないことになっています。
古くからハワイに伝わるパワースポット案内は、いかがでしたか? やっぱりパワースポット巡りの元祖といわれるだけあって、まだまだ紹介しきれなかった地もたくさんありました。日本人にとって馴染みが深いハワイですが、ゆっくりと聖地巡りをするのも良い旅になるかもしれませんね。