参考にするべき!葉山町から学ぶ行政のインスタ活用術とは

夏の定番デートと言えばオープンカーに乗ってドライブ海デートが最高ですよね。

真夏の日差しを浴びながら、BGMは心地の良いBossa Nova。車を降りたら、さっとレストランへ。目の前に広がる海を見ながらシャンパーニュを傾けて、ちょっとリッチなランチコースを食べればまさに至福のひと時ですよね。そんな“大人カッコいい”デートをしてみたいものです。

今回は夏の「海×ドライブデート」の永遠の定番スポットである葉山町がインスタをフル活用したマーケティングを行なっているということで、ご紹介させていただきます!

葉山町


葉山町をご存知ない方もいるもしれないので、まずは葉山町について簡単に説明をさせていただきます!葉山町は神奈川県の三浦半島の西側に位置する街です。日本のヨットレースの発祥地とも言われているようです。有名なスポットでいうと、葉山マリーナ森戸海岸のビーチ、オーシャンビューの絶景美術館「神奈川県立近代美術館 葉山館」などがあります。

後は葉山と言えばなんと言ってもオーシャンビューのカフェ・レストランで有名です!日本とは思えない景色や雰囲気を味わえるフレンチレストラン「ラ・マーレ・ド・チャヤ」や、「日本の地中海」と言っても過言ではない美しい眺望を見渡すことができる「葉山ホテル音羽ノ森」あたりは、“大人デート”の鉄板デートコースとして外せません。有名人の多くが葉山に別荘を持っていることでも有名です。

日本のビバリーヒルズと呼ばれる葉山町の「披露山公園」には、芸能界では反町隆史と松嶋菜々子夫妻、みのもんた、小田和正、松任谷由実や、実業界では楽天の創業者である三木谷浩史が瀟洒な別荘を構えています。「湘南」や「江ノ島」というとアメリカの西海岸を思わせる「ゆったりとした気取らない」イメージがありますが、「葉山」というと南イタリアや南仏の「エレガントな大人のリゾート」のイメージがあるような気がします。

葉山町のインスタグラム

そんな葉山町が「インスタ」の使用を開始したのは、2015年の6月です!以前より「ツイッター」や「フェイスブック」等を通じた情報発信を行っておりましたが、若年層に対するリーチやアピールには課題が残っていました。そこで、20代、30代ユーザーの比率が高く、葉山の強みである「葉山の美しい景色」を写真を通じて発信できる「インスタグラム」を活用することになりました。

毎日、葉山の風景が投稿されていますが、ジャンルとしては①美しい海の景色②葉山グルメ③森林の緑の景色の3ジャンルが大半を占めています。投稿の半数程度を海の写真が占めるわけですが、様々な場所から朝、昼、夕方、夜と様々なシーンで撮影されていて、思わずうっとりしてしまうような写真が投稿されています。

海の写真を見ているだけで、皆さんも葉山に行ってみたくなってしまうのではないでしょうか?現在までに既に670投稿の投稿がされております。フォロワーが9000人以上ついており、非常にファンが多いアカウントとなっております。(2017年4月時点)。また、1投稿あたりのいいね!数が多いのも特徴です。コンスタントに1投稿あたり1000いいね!がついており、非常にエンゲージメントが高いと言えます。

「インスタ」の活用で有名な和歌山県観光振興課のオフィシャルアカウントである、「和みわかやま」でさえもフォロワーが2700人程度で、1投稿あたりのいいね!数も200~300程度(2017年4月時点)ですので、いかに葉山町が「インスタ」をうまく使いこなしているかがわかるでしょう。

葉山町のインスタグラムの人気のわけは??

なぜ、葉山町がこんなにも多くのファンを獲得し多くのいいね!を獲得し続けているのでしょうか?大きく分けて3つの要素があるかと思います。

1つ目要素は、やはり「画像の綺麗さ」です。「インスタ」は文章が主体の「ツイッター」、文章と画像が組み合わさった「フェイスブック」と比較して、「画像」がエンゲージメントを獲得する上で非常に重要になります。タイムラインに複数の画像が表示されるなかでも、思わず「綺麗!」「こんな場所に行ってみたい!」と思わせられるかが肝になってきます。

葉山町の「インスタグラム」では、「爽やかな朝の海の景色」、「ロマンティックな海のサンセット」「お洒落でフォトジェニックなランチ」等の綺麗で美しいコンテンツが投稿されており、フォロワーの気持ちをぐっと掴むことに成功しています。


2つ目の要素は、「葉山らしさがしっかり伝わる」コンテンツになっているということです。確かに「インスタ」では「画像の綺麗さ」が非常に重要なのですが、綺麗な画像ならなんでも良いというわけではありません。アカウントとコンテンツの画像との関連が薄かったり、コンテンツの内容に一貫性がなかったりすると、一度は興味を持ってみてくれたフォロワーも次第にコンテンツを素通りするようになってしまいます。

アカウントとコンテンツが結び付いていて、また、コンテンツからしっかりと「個性」や「持ち味」が伝わることで初めて一貫性を持った魅力が生まれるのです。


3つ目の要素は、「SNSとリアルの融合」です。葉山町は定期的に「オフ会」を設けて「インスタ」に葉山町の写真を投稿したフォロワーの方々がコミュニケーションできる場を作ったり、「インスタグラム」の投稿を用いた写真展を展開しています。一方的に投稿を行うだけでなく、「リアルな場」を通じたフォロワーとの双方向のコミュニケーションを実現しています。

葉山町の「インスタグラム」では、「画像の綺麗さでフォロワーを獲得する」→「葉山らしさや持ち味が伝わるコンテンツを通じて、フォロワーをファンへ昇華させる」→「リアルな場を設けることでファンのエンゲージメントをさらに強化」する、というフォロワー獲得から高いエンゲージントを獲得するまでのフローが綺麗に設計されています。

成功するマーケティングとは


他の行政が「葉山町」のように「インスタグラム」のマーケティングで成功するためには、どのようにしたら良いのでしょうか?1番最初にやるべきことは、「街の良さ」や「街の持ち味」を発掘することです。「インスタグラム」はあくまで、「伝えたいこと」を「画像」でコミュニケーションするための「ツール」すぎないため、まずは「何を伝えたいのか?」という「コンテンツ」の根幹を明確化する必要があります。

コンテンツの「根幹」をしっかりと定めないで、「インスタが流行っているからうちもやってみよう!」となんとなく綺麗な画像を投稿しても、一時的にフォロワーを獲得できるかもしれませんがすぐに見られなくなってしまいます。「うちの街の特徴って何なんだろう?」「うちの街と他の街の一番の違いは何だろう?」というところから考えた上で、「街の良さ」「街の持ち味」をしっかりと明確化することが重要です。


「街の良さ」や「街の持ち味」が分かれば、それがまさに「インスタグラム」で投稿すべきことになります。次にやるべきことは、「画像にこだわる」ことです。「インスタグラム」では、画像の見栄えがフォロワー獲得の観点でもフォロワーのエンゲージメントを高める上でも非常に重要です。

「画像」を設計する段階では、「画像のテーマ選び」「画像を撮る場所」「画像撮るシーン/時間帯」という要素を考える必要があります。画像のテーマは、「街の良さ」と結びついている必要があるので、「街の良さ」から逆算してどのようなテーマにするかを考えれば良いでしょう。また、撮る場所やシーン/時間帯については、テーマが決まれば自動的に決まります。画像のテーマが決まり、シーン/時間帯も絞りこんだ後は、いよいよ撮影・加工です。インスタグラムでは誰でも手軽に簡単に加工ができるので、撮影した画像をブラッシュアップすることも気軽に出来てしまいます。

加工にも色んな種類がありますが、テーマとマッチする加工の種類を選択すると良いでしょう。ここまでお話して、すでに皆さんもお分かりかもしれませんが、行政のインスタグラムマーケティングで一番重要なことは、「街の良さ」や「街の持ち味」をしっかりと明確化することです!それさえしっかり出来れば、コンテンツのテーマや加工の方針も決まります。


「インスタグラム」を活用したマーケティングというと、ついつい何か新しい特別なことが求められるような気がしてしまいますが、実は重要なことは非常にシンプルなのです!自分たちの街の「良さ」や「持ち味」をしっかりと理解して、「葉山らしさ」溢れる美しい投稿で多くのフォロワーの心を掴む葉山町。本質を理解した上で「インスタグラム」を運用しており、まさに行政のインスタグラムマーケティングの鏡と言えますね。

まとめ

葉山町の「インスタグラム」は公式インスタのアカウント名「hayama_official」からチェックすることが出来ます。みなさんも是非見てみてください!そして、今年の夏は、葉山へドライブしてみてはいかがでしょうか?