【衝撃】ゴッホが描いた名作が動いて、しゃべって、映画になった!


更新履歴
– 2020-05-02 最新情報を元に加筆修正

油絵が動いたり、話したとしたら、びっくりしませんか?そんな夢のような話が2017年は現実になります。

ナゾが多いゴッホの生涯が、ゴッホが描いた名作によって映画化されることになりました。「それって、どういうこと?」ゴッホのプロフィールと、代表作品をチェックした後、油絵が動くゴッホの不思議な映画についてチェックしていきます。

ゴッホのプロフィール

ポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホは、1853年3月30日、オランダ南部のフロート・ズンデルトに誕生します。4年後には、後に画商となる弟テオが誕生。テオは生涯にわたって、ゴッホの良き理解者となり、彼を支え続けます。

16歳になったゴッホは、画商グーピル商会で働くようになり、たくさんの絵と触れ合うようになります。しかし、1876年、23歳だったゴッホは会社から解雇されることに。

その後、牧師書店店員などを経て、27歳で画家になることを決意。印象派を知ってからは、色彩が明るい作品を描くようになります。

1888年、35歳のときに画家たちとの共同生活をスタートさせ、代表作となる「ひまわり」を描きます。しかし、ポール・ゴーギャンとの言い争いが原因で精神的な病にかかり、発作に悩まされるようになります。そして、37歳のときにピストルで自分を撃ち、天国へと旅立ちました。

芸術の世界を変えた偉大な芸術家ゴッホですが、女性にフラれ続けたり、精神的な病に悩まされたり、会社を首になったり、目指していた神学部への受験をあきらめたりと、挫折の多い、不遇の人生を歩んだようです。

【ゴッホの代表作1】ひまわり

世界的に有名な芸術家ゴッホの代表作と言えば、ひまわりです。こちらの作品は、ゴッホ美術館のInstagramにアップされています。1度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

ゴッホが描くひまわりを見ると、同じ黄色でも淡い色、緑がかった黄色、茶色に近い濃い黄色、いろんな黄色があることが分かります。見たものを写真のようにリアルに再現するのではなく、オリジナルの色彩理論と色彩感覚を用いて情熱的に表現しています。

ゴッホのひまわりを見たフォロワーからは「So beautiful」「My favorite」など賞賛の声が届いています。独特なタッチが美しいですよね。

 

【ゴッホの代表作2】肖像画

ゴッホは多くの肖像画を残したことでも知られています。こちらの作品も、ゴッホ美術館のInstagramにアップされていたもので、ゴッホが描いた自画像です。

人物の顔を描くときにはなかなか使わないようなブルーや緑、オレンジなど鮮やかな色彩を取り入れることで、作品に深みと力強さが生まれています。「The best」というコメントを寄せられるほど、ゴッホファンの中でも人気の1枚です。

映画「Loving Vincent」の予告動画をチェック

ここからは、ゴッホの映画の世界をチェックしていきます。

まずは、ゴッホが描いた油絵をもとに映画化された「Loving Vincent」の予告動画を見てみてください。油絵が動くし、話すし、不思議な映像ですよね!

「Loving Vincent」は、かなり手の込んだ手法で制作されています。

俳優たちは、ゴッホが描いた油絵と同じ服装&メイクをした状態で撮影にのぞみます。その映像を見た画家たちは、シーンの1つ1つを丁寧に油絵に描いていきます。そして、その油絵をアニメーション化して1つの映画作品として作り上げるという手法です。

画家たちが描いた絵の枚数は、なんと62,450枚!気が遠くなりそうな数字ですよね。「Loving Vincent」は、たくさんの人が、たくさんの時間をかけて作り上げた、努力の結晶と言えます。

「Loving Vincent」の予告動画を見たフォロワーからは、「We are super excited about this!」「I AM SO EXCITED!!!!」といったコメントが届きました。今まで見たことがない映像に、多くの人が興奮しています。

ヒュー・ウェルチマンとゴッホが描いたアルマン・ルーラン

ゴッホが描いたアルマン・ルーランの肖像画と、映画を制作したヒュー・ウェルチマンのツーショットです。

アルマン・ルーランは、ゴッホの親友ジョゼフ・ルーランの息子です。ヒュー・ウェルチマンは、オリジナル作品を前に感慨深そうな表情をしています。

黄色のジャケットをはおり、黒のハットを被っているアルマン・ルーランを演じたのは、Douglas Boothです。ジョゼフ・ルーラン役は名優Chris O’dowd、フィンセント・ファン・ゴッホ役はRobert Gulaczykが演じます。

絵がアニメーション化される過程をお楽しみください

Timelapse time! @marta_czarnecka_art paints our hero #ArmandRoulin #LovingVincent #VanGogh #animation #Timelapse

Loving Vincentさん(@lovingvincentmovie)がシェアした投稿 –

花畑の前でタバコをくわえるアルマン・ルーラン(Douglas Booth)が、ゆっくりと物憂げにうつむいていく過程をお楽しみください。

画家は、ディスプレイに映し出される映像を見ながら、ゴッホ独特の鮮やかなタッチで人物を丁寧に描いていきます。そして1枚1枚をつなぎ合わせることで、アニメーション化され、油絵が動き始めます。

「人がうつむく」という短いシーンですが、かなりの手間暇がかかっていることが分かる動画ですよね。

ゴッホの油絵がゆっくり動く動画に、フォロワーから「dream work」という声が届きました。根気がいる作業を、神業的にこなすアーティストたちは、本当にスゴイと思います。

 

作業の過程が分かる写真をもう1枚!

男性の画家が、アルマン・ルーランを描いている写真です。

上部のディスプレイには、俳優の静止画と、油絵が映し出されています。右の油絵は、今描いている作品の1コマ前のものでしょうか?2つの画像を見比べながら、1枚の作品を丁寧に描いていることが分かります。気が遠くなりそうなほど、細かい作業ですね!

ゴッホのオリジナル作品と「Loving Vincent」で描かれた油絵の比較

映画ができるまでの過程が分かる、こちらの投稿をご覧ください。

上段に並んだ3枚の写真の中央にある油絵は、ゴッホが描いた郵便配達人「ジョゼフ・ルーラン」です。そして、左の写真が肖像画と同じ服装&メイクをした俳優のChris O’dowd、右の油絵はChris O’dowdを見てながら、画家が映画「Loving Vincent」のために描いたものす。

ゴッホが描いた世界観をもとに、より精巧な油絵へと生まれ変わっています。

下段は、ベンチに座って話しをするシーンを演じるアルマン・ルーラン役のDouglas Boothとジョゼフ・ルーラン役のChris O’dowdです。このシーンは、どんな風に描かれたのでしょうか。映画の公開が楽しみですね。

リアルと油絵の融合

こちらは、海岸沿いに停めた車に、ゴッホの肖像画を描いたものです。写真と絵の融合をお楽しみいただけるのではないでしょうか。

この投稿には、「Love this」「Looking good!」といったコメントが届きました。

最後の1枚を描き切ったとき

Repost from #LovingVincent co-Director @hughwelchman as the final brushstrokes are painted at our studio in Gdansk

Loving Vincentさん(@lovingvincentmovie)がシェアした投稿 –


最後の1枚は、暗く荒々しい海に見えます。ゴッホらしい、独特で大胆なタッチが見事に表現されています。

最後の油絵を描き切った画家は、ショートカットの若い女性です。達成感のある満面の笑みが、美しいですよね。大きなことを成し遂げたときに、仲間たちと一緒に飲むお酒って、とっても美味しそうです!

「Loving Vincent」のスタッフたちが達成感を味わっている投稿には、「So cool! Thanks for sharing this.」との声が寄せられました。仲間ってステキ、頑張るってステキですね。

 

まとめ

原作の世界観そのままに、フィンセント・ファン・ゴッホの名作が映像になるまでの過程をお楽しみいただけましたでしょうか。

油絵に描かれた俳優たちが話し、動き出す映像は、これまでに見たことがない新感覚の映像に仕上がっています。油絵なのか、リアルなのか。Loving Vincentには他の映画にはない不思議な魅力があります。

日本での公開はまだ未定のようですが、映画館でLoving Vincentの映像を見たら、迫力がありそうですよね!才能がありながらも、不遇の人生を送り、ナゾが多いフィンセント・ファン・ゴッホ。彼の人生を描いたストーリーも面白そうです。

ゴッホファンならずとも楽しめる新感覚の映画「Loving Vincent」の公開を楽しみに待ちましょう!Loving VincentのInstagramから発信される情報を要チェックです。