インスタグラムを見ていると毎日、数秒毎にカラフルで明るい写真や動画が更新されます。
日常で受けたストレスを発散したり、癒やすためにインスタグラムを開き、楽しそうな人々の写真を見ながら代理満足している方も少なくありません。
そんなインスタグラムに挑戦状を出した1人の画家をご紹介します。
「投稿する絵が暗くて怖い!」と人気になった今回ご紹介する主人公は、ポーランドの若い画家Dawid Planetaさんです。
出来るだけ面白く明るい、カラフルな写真でインスタグラムのフィードを埋め尽くそうとする一般のインスタグラマーとは違って、彼のインスタグラム・フィードは灰色一色。
何故彼は暗い絵ばかり固執しているのでしょうか?そんな彼の作品を何点かご紹介します。
Welcome in the jungle of my mind!(私の意識のジャングルにようこそ!)とコメントしているこちらの絵は彼が投稿した第1点目の作品です。
崖の上にポツリと立っている人は今にも落ちそうな姿勢で前方を眺めています。彼のコメントから、これは彼の意識の中を描いた風景という事がわかります。
崖の上で立っていた1人の男は、意識のジャングルを探検します。空中に浮遊している金魚に出会ったり、巨大なサイに出会ったり。絵のクォリティーそのものも素晴らしいですが、実はそれらには全て彼のある意味が込められていると言います。
“Never go into the deep parts of the forest, for there are many dangers there, both dark and bright, and they will ensnare your soul.” – Robert Beatty (深い森の中に入ってはいけない。そこには危ない者がいっぱい。暗いが明るいその者たちはあなたの魂を盗み取るだろう)この引用文は、アメリカの有名な作家が書いた童話の中の一文。
この様な暗い文句を全ての作品の投稿にコメントしている彼の投稿はゾッとするくらい怖いオーラーを吹き出しています。
この様に、有名な文句を引用したり、彼がストーリーテーリングしたりする作品に興味を持ったフォロワー達は、もう少し具体的な説明を欲し始めます。そんなフォロワー達のために、彼の作品の世界観について親切に説明した絵を投稿しています。
この説明のおかげで、意識の中のジャングルを人の無意識に例えている事がわかり、今までの作品やその後投稿されてる作品が持つ意味をより理解しやすくなります。
無意識を描いた「意識の中のジャングル」をテーマとしている彼の作品は、多くの人々に霊感を与えます。40枚あまりの作品を投稿した彼のインスタグラムのフォロワーは既に約24万人。
暗くて怖いオーラーを吹き出す彼の作品ですが、どこか温かい印象を与えるのもまた事実。それは、ジャングルの中の主人公が出会う化物が秘めている神秘さと光のおかげではないのか、とフォロワー達は推測しています。
それでも彼の作品につくいいね!の数は約24万人のフォロワー数に比べては著しく少ない数千個。これもまた面白い特徴だと思います。
多くの人々が見るようになった彼の作品ですが、そんな彼の作品をインスタグラムで見るだけでなく、個人的に所蔵したいというファンも沢山います。
そんな人々のために彼は展示会を開いたり、金属メタルでできたプレートの上に作品を描き、販売しています。
ポーランドで開かれた彼の作品は、海外からもファンが訪ねて来たり、色んなメディアの取材も受け、今この時にもすくすくとフォロワーを増やしています。
人の無意識をモチーフにした彼の作品は、独りぼっちになった時の無意識の底を覗かれている様な不思議な気持ちにさせます。
彼の暗いけど温かい作品に、人々は惹かれてしまうのでしょう。どんどん次の作品の制作状況を共有している彼のインスタグラムは今も多くの人々が訪れています。
そんな彼のインスタグラムをフォローして、疲れた精神を癒やして見るのは如何でしょうか。