銀座ウエストの工場に潜入!創業から70年間、王道シュークリームを作り続けるこだわりとは?


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– 2018-11-26 最新情報を元に加筆修正

銀座ウエストという製菓店が、昔ながらの味を引き継いで幅広い世代から愛されているのをご存知でしょうか?

現在では喫茶としても人気の高いお店ですが、創業当時から受け継がれるシュークリームなどの定番メニューが今でも大人気なんです。

今回は昔ながらの味を守り続ける「銀座ウエスト」の人気メニューや、今なお支持されるお店の魅力についてたっぷりご紹介したいと思います。

銀座ウエストのシュークリームが人気

昔ながらの味を継承し、守り続けていることで幅広い層から人気を誇っているのが、銀座ウエストのシュークリームです。

甘さはちょっぴり控えめのカスタードクリームを、柔らかいシュー生地にたっぷり詰め込んだ一品。

シュークリームは世代を超えて愛されるスイーツですから、家族全員で楽しめるというのも嬉しい魅力の一つですよね。

銀座ウエストのシュークリームは、創業当時から実に70年という長い期間引き継がれてきた味なんです。

工場に20年以上勤めているパティシェでも、100%満足のいくシュークリームを作り続けるのは難しいとのことなので、かなりのこだわりがこのシュークリームに詰まっていると考えて良さそうですね。

変わらない「昔ながらの味」を守るために、銀座ウエストでは日々の気候や天気などに合わせて微調整を行いながら、シュークリームを続けているんです。

 

昔ながらのホットケーキも話題に

昔ながらと言えば、シュークリーム以外に人気の高いメニューである「ホットケーキ」も頭に思い浮かびますね。

銀座ウエストのホットケーキは、絵本に出て来そうなほどに美味しそうなキツネ色をしています。

この昔ながらのホットケーキが食べたいと言う気持ちだけで、銀座ウエスト本店を訪れる方も少なくないようですね。

大きくてしっかりした厚みもあり、上にちょこんと乗せられたバターとの相性も抜群となれば、一度味わってみたいと思う人がほとんどではないでしょうか。

見た目がキュートでインスタ映えするパンケーキは数あれど、ここまで正統派のホットケーキで勝負しているレストランやカフェは今ではあまり見つからないかもしれませんね。

シンプルだからこそインスタに投稿したくなる、ほっこりムード漂う癒しのホットケーキを、ぜひ一度味わってみてください。

お土産にぴったりなドライケーキ

銀座ウエストでは昭和37年頃から、缶入りのクッキーを料亭などに販売していました。

そしてその缶入りのクッキーをサイズアップし、ナッツやドライフルーツなどの風味を加えた物が、現在の銀座ウエストの主力商品となっている「ドライケーキ」なんです。

ドライケーキは東京圏でしか購入することができないので、東京のお土産としても高い人気を誇っているんですよね。

素材にこだわり、見た目の美しさも計算されたドライクッキーは、贈答品としても自分へのご褒美としても、幅広い層から人気を集めている商品となっています。

食べ方のポイントは、ズバリ温めてから食べること。

そのメニューによって最適な温め時間があるようなので、食べる前にぜひチェックしておきたいところです。

こちらのメニューはクッキーではなく「ドライケーキ」と命名したことが、人気を引き出した最大の秘密なのかもしれませんね♪

銀座ウエストってどんなお店?

銀座ウエストの人気商品についてお話ししてきましたが、ここで銀座ウエストとは一体どういうお店なのかについても、ご紹介しておきたいと思います。

こちらのお店は、昭和22年にレストランとして創業しました。
昭和22年と言えばコーヒーが一杯10円ほどで飲める時代でしたが、ウエストでは1,000円もするコース料理を提供していたというから驚きですよね。

しかしオープンから半年後に制定された都条例により、「75円以上のメニューの提供」が禁止されてしまったんです。

そこで当時75円以下の商品を提供していた製菓部門だけを残し、レストランから喫茶店へと転身を遂げたのです。

この時代から受け継がれている製菓の作り方を今でも引き継いでいると考えると、それはとても簡単なことではありませんよね。

強い意思とこだわりがあったからこそ、銀座ウエストは今でも多くの人から愛されるお店に成長していったのだと考えられます。

こだわりがないことにこだわるお店

「素材にも人口の香料や着色料を出来る限り使用せず、材料本来の風味を生かすお菓子作り」を目指しているというこちらのお店。

お菓子はもちろん、一つ一つ職人がレシピに忠実に作り上げています。

これだけのこだわりを持っているお店にも関わらず、工場の責任者は「こだわりがないことがこだわり」だと宣言しているんです。

「なぜこだわりがないと言えるの?」と疑問に思ってしまうところですが、70年来の味を引き継ぐためには、気温や天気などによって調合を変えたりする必要があるんですよね。

そのため、基本に忠実に作り上げるのはもちろんですが、レシピだけを守り抜くというこだわりはもっていないということのようです。

確かに季節によって材料の状態が変わることもあるでしょうし、創業当時からの味を引き継ぐというのは、レシピを守るだけの話ではないということですね。

ここからは銀座ウエストの味を楽しむことができる、3つの店舗をご紹介します。

 

銀座本店

1947年に創業してから、「銀座ウエスト」として親しまれてきたのが、こちらの銀座本店です。

入り口を入ってすぐ左手にあるキャビネットには、昭和20年代に店内で実際に演奏されていたSP盤クラシックレコードが並べられています。

まさにクラシックな雰囲気の喫茶を楽しむことができる、伝統ある本店ですね。

こちらの銀座本店では、ホットケーキを取り扱っていないのでご注意ください。

電話:03-3571-1554
住所:東京都中央区銀座7-3-6

青山ガーデン

41年もの長い期間営業してきた青山店を、2008年に改装したのがこちらの青山ガーデンです。

青山店の約5倍もの敷地面積を持つお店ということで、製菓工房やガーデンテラスなども併設されています。

こちらでは数多くの限定メニューも提供しているので、ぜひ一度足を運んでみたいお店ですね。

【青山ガーデン限定メニュー】
・ホットスフレ

・ホットフルーツカスタード
・クレーム・ブリュレ
・フォンダンショコラ

・ホットケーキ(ベイカフェ横浜でも提供」
・シャンパン

電話:03-3403-1818
住所:東京都港区南青山1-22-10

ベイカフェ横浜

銀座ウエストとしては、都内以外への初の出店となったこちらのお店。

喫茶メニューや銀座ウエストの定番でもある生ケーキを、ゆっくりと落ち着いた店内で味わうことができます。

デパートの中に入っている店舗ということで、ちょっとした休憩に使われる方も多いようですね。

電話:045-412-3220 
住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31
横浜髙島屋3F

ケーキやプリンも昔ながらの味を継承

銀座ウエストでは、人気のシュークリームやホットケーキの他にも、多くのスイーツを取り扱っています。

例えばこちらのプリンは、バニラエッセンスなどの香料不使用で作られています。

むっちり固めのプリンは、まさに昔ながらと言った味わいです。

こちらはバタークリームを使って作られる、オーダーケーキの「モザイクケーキ」

子どもの頃を思い出しそうな懐かしい味のバターケーキは、さっくりカットすると格子状になっているデザイン性の高いケーキです。

ハロウィンイベントの時期に提供されている「カボチャのモンブラン」は、ねっとり濃厚なクリームとほっこりした甘みが人気の一品。

子どもの頃に親戚が買ってきてくれたようなケーキを思い出させてくれる、人気の生ケーキメニュー。
ぜひ一度、喫茶でまったりと味わってみてはいかがでしょうか?

軽食のサンドイッチも高い人気

生ケーキやドライケーキに注目が集まりがちな銀座ウエストですが、実は軽食も隠れた人気メニューなんです。

特に人気なのが、気軽に食べられるサンドイッチ。

カリッと焼いたトーストに、たっぷりの具材を挟んだオーソドックスなサンドイッチ。

でもボリューム感があって、しっかりインスタ映えも期待できるメニューです。

お腹も心も満たしてくれる軽食ということで、高い人気を誇っているようですね。

 

まとめ

今回は「昔ながらのお菓子」を作り続ける銀座ウエストについて、人気メニューを中心にご紹介させて頂きました。

ついつい懐かしさを覚えるような見た目と味のお菓子達は、ふとした瞬間になぜだか食べたくなってしまうものですよね。

子どもの頃の感傷に浸りたくなった時には、ぜひ銀座ウエスト本店に足を運んでみてはいかがでしょうか♪