社会批判をユーモアで飾り付けたアート作品がインスタグラムで大人気


私達は日常の中で、思った以上に多くのアートに気付かないまま生きています。その中でもイラストレーションは写真とは違って、描く人の思想や感情が込められる面白さを秘めています。

昔はそんな独特なイラストレーションを見るために展示会へ行ったりしていたのですが、現代その様な必要はありません。何故なら、実力を持っている有数のイラストレーター達がインスタグラム上で活動しているからです。

今回は、本人の個性を表現したイラストレーションをインスタグラムに投稿し、世間の人気を得たイラストレーターをご紹介します。

jean_jullien

ジャン・ジュリアンは、現在ロンドンで活動しているフランス出身のデザイナーです。

イギリスのセントマーティン芸術大学でデザインを専攻し、RCA(イギリス王立芸術大学)を卒業後、ロンドンで開催した個人展「allo?」で注目を引き始めました。

彼の作品の見どころは?

ジャン・ジュリアンのアートは、大胆な色使いと完結な構成、しかしその中に秘められている社会批判とユーモアが目を引きます。

国や人種を問わず、世界中の人皆か共感する様なトピックをセレクトする優れたセンスを称賛する人もいます。逆に言うと、作品という意味にもなりますね。

彼の作品の特徴を見てみよう

彼が主に投稿するアートの中では、現在の背景に見合うアートを描き、線を切り取って背景と融合させた写真や、グッズを背景と合わせて撮った写真が多い傾向を見せています。

日常生活、私達の周りでいくらでも見ることの出来る風景や背景を、彼は彼なりのユーモアを込めてアートに作り上げています。

ユーモア溢れる彼の作品のファンになってしまった人達

彼の投稿を見ていると、皆一度は見たことのある様な映画に出てくる俳優や、テレビに出演している歌手の写真も数々あります。皆ジャンさんの作品が気に入り、彼の作品を購入したくて連絡したのだと言います。

こちらは、トリックマジックを使って詐欺を行う「グランド・イリュージョン」の主人公、Jesse Eisenbergさん。彼もまた、ジャンさんの作品である「リハーサルブック」を購入するためにわざわざ彼に会いに来ています。

彼がインスタグラムを始めるようになった理由

こちらは、彼がインスタグラムの投稿を始めた2012年度のアート。

学校の小学生に教える注入式教育や現代人の頭の中に入り浸ったFacebookの存在。鏡の姿を他人だと思って馬鹿にしている男など、一度は自分を振り返って考えてみたくなるような深い作品が多いです。

これは、可笑しくなった世の中に対する批判をより多くの人に見せたかった彼の意志を表している様です。

どんどん進化して行く彼の主張と表現

世の中に対するダークな意見を込めたアート作品を作り続ける彼ですが、年を増す事にどんどん上達する表現や想像力は、多くの人々に影響し始めます。

ちょっとずつですがフォロワーといいね!を増やして行き、2018年現在は約100万人のフォロワーと平均30万のいいね!を得る巨大デザイナーへと成長しています。

色んな企業とのコレボレーション

斬新な表現で人気を得た彼に、色んな企業からオファーが殺到します。この作品は中国のコスメ企業が売り出したピクニックマットとのコラボレーション作品。

マットの色柄と同じ柄の服を着た人が心地よさそうに横になっているマットは、見ているだけでも気持ちいいです。この様にウィットを働かせる作品がつくれるジャンさんには、今も多くの企業からコラボレーションのオファーが来ていると言います。

最後に

ユーモアと社会批判が込められている彼の作品は、今も高い頻度でインスタグラムに投稿されています。

この様なクォリティーの高い作品が無料で簡単に見られるなんて、インスタグラムに感謝したくなるくらいです。そんな彼の作品をこれからもチェックしたい方は、彼のインスタグラムをフォローしてみては如何でしょうか?