キャンディーカラーの奇跡!インスタジェニックな街が日本を救う?

インスタジェニックなスポットがまたひとつ世界に登場。カンプン・ペランギという街をご存知でしょうか?

01.世界中のインスタグラマーが熱い視線を送るインドネシアの小さな街

まだご存知ない方のために説明すると、カンプン・ペランギは、今、世界中のインスタグラマーが熱い視線を送るインドネシアの小さな街。

カンプン・ペランギは、ジャワ島の中央に位置し、首都のジャカルタからは車で10時間もかかる場所にあります。アクセスもしにくく、そのうえ観光資源なかったカンプン・ペランギを訪れる人はほとんどいません。

なんとか観光客を増やし財政を潤したいと考える地方自治体は、観光資源の開発に着手することに。しかしもともと財政も苦しく豊富な資金は調達できません。

観光資源の開発にかけられる資金はなんと日本円で250万円。日本なら集まった人の飲み食いで使い切ってしまうような予算です。

02.少ない資源で多くの観光客を呼びたい

少ない資源で多くの観光客を呼びたい地方自治体とカンプン・ペランギの人々は、知恵を絞ります。ここからは推測ですが、おそらくこんかやり取りやあったのではないでしょうか?

A「インスタ無料だし、使えるんじゃね?」
B「そうだな、なんせ250万しかねえし」
C「なら、写真撮りて~って思わせないとな」
A「金かかることは無理だぜ」
B「塗っちまうか。街をよ」
C「ペンキでか」
B「そうだペンキだ」
A「安くできるよな」
C「徹底的に塗るか?」
B「インスタジェニックだぜ」
C「なら、ポップなカラーとポップなデザインがいいね」

予算250万円をかけて、小さな街をポップに塗り替えていきます。

03.まるでスプラトゥーン

カンプン・ペランギの街には、200軒以上の家があります。その外壁・壁・屋根・階段、そして橋の手に至るまで、ありとあらゆる場所をペンキで塗りつぶしていきます

その作業はまるで任天堂スイッチの人気ソフト「スプラトゥーン」そのもの。

街の住民をあげてのペイント作業は、2017年4月に完成。街がまるごとキャンディーカラーに包まれます。

04.静かだった街がはカオスな街へ


その後、インスタをはじめとするSNSを活用し、キャンディーカラーの街を猛アピール。

するとインスタジェニックな1枚を求める世界中のインスタグラマーたちが、首都ジャカルタから車で10時間もかかる田舎の街カンプン・ペランギをわんさわんさと訪れることに。

その人気ぶりに海外メディアの取材もはいり、街はフェス状態。

インスタグラマーがインスタグラマーを呼び、そのインスタグラマーがメディアを引き寄せる。

メディアから発信される見たこともないキャンディーカラーの街に魅せられ、またインスタグラマーが押し寄せるというカオスな状態に。

 

05.笑いが止まりません

地元住民は、ついに商機を手にします。それいけドンドンで、おみやげや食べものをインスタグラマーたちに売りまくり。こらえていても笑いが止まりません。黙っていてもモノが売れるのですから。「してやったり」とは正にこのこと。

250万円の予算を用意した地方自治体も同様に、ホクホク顔が止まりません。地元でモノが売れまくるため、財政はたっぷたっぷと潤います。

06.よし、いけるぞ!

地元住民も地方自治体も「よっしゃー!こりゃいけるでー」とドンドコ状態です。

07.コスパ半端ない

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もともと250万円の予算で始めたキャンディーペインティングでしたが「コスパ半端ねぇ」です。

次は「もっとガンガン稼いだろ」ということで、追加予算はなんと2,500万円。「さらに10倍稼ぐで~」という地方自治体とカンプン・ペランギ地元住民の強い意志がぷんぷんと伝わってきます。”

 

08.さらにグレードアップします


追加予算の2,500万円で、さらに390軒の家をキャンディーカラーに塗り変える費用と、カンプン・ペランギの川の清掃を行う計画です。

09.伸び代ですね


2017年4月に完成してからまだ4ヶ月。#kampungpelangiだけでも既に約13,000枚の投稿がインスタにあります。認知度と観光客数はまだまだ伸び代があるうえに、キャンディーカラーのスケールアップです。

10.カンプン・ペランギの躍進は続く

さらには美しい川を取り戻せば、今後ますます世界中から観光客が集まるのは必至です。実際にカンプン・ペランギに行こうツアーが世界各地でセッティングされているので、まだまだカンプン・ペランギの躍進は続きそうです。

11.インディアンウォール


カンプン・ペランギの街にはキャンディーカラーやポップなペイントだけでなく、アーティスティックなデザインもいっぱい。

 

12.ヒマワリの絵も


こちらはヒマワリ。鏡になっているデザインです。

13.kampungpelangi(カンプン・ペランギ)

カンプン・ペランギの文字をあしらったデザイン。カラフルなデザインとってもキュート。

14.建物だけでなく、川もきれいに

街の中を流れる川もきれいにしていきます

15.バタフライウォール


蝶のデザインをペイントした壁

16.パラソルもキャンディーカラー

パラソルのカラーもキャンディーカラーにこだわります。訪れる観光客に日陰を提供します。太陽が近いインドネシアではパラソルは欠かせません。

17.閑散としていた街が遠い昔のよう

これまでの閑散としていた街は消え、訪れる観光客やインスタグラマーの驚く声、感動する声、笑い声が毎日街中を包みます。

18.こんな感じで写真を撮ってみて

こんな感じで写真を撮ったり

19.こんな感じで遊んでみて


こんな感じで遊ぶこともできます

20.街の隅々までキャンディーカラー

こんな街のはずれだって、キャンディーカラーでペインティング。背景の田んぼや山々の自然との対比も面白いですよね。

21.公園の遊具だってこだわります

カンプン・ペランギの街の中にある公園の遊具だって大切な観光資源。きちんとペインティングを施しています。

22.地味な服の方が目立つ?


カンプン・ペランギの街を訪れるときは、地味目の服がおすすめ。ポップな色の服装は、街の色と重なってあなたがどこにいるかがすぐにわかりません。小さなお子様がおられる方は、迷子にならないように地味目の服装で訪れましょう。

23.橋のてすりだってキャンディーカラー

街の川にかかる橋の手すりだってキャンディーカラーでペインティング。カンプン・ペランギの人たちのこだわりが伝わってきますよね。メンテナンスが大変そうです。

24.アートウォールの前でお気に入りの1枚を

Thikaさん(@thika_oktaria)がシェアした投稿

カンプン・ペランギの街にはたくさんのアートウォールがあります。アートウォール巡りも楽しそう。その中からお気に入りのアートウォールを見つけて写真を撮ろう。

25.私たちが見習うべき街カンプン・ペランギ

決してカンプン・ペランギのキャンディーカラーペイントはアートな発想から生まれたわけではありません。少しでもカンプン・ペランギの地元住民の生活がよくなり、街の財政が潤うために、どうすれば安いコストで最大の効果を生むことができるかを考えた結果が、街をキャンディーカラーでペイントするという答えだったのです。

「なんだ、ただの金もうけじゃないか」と思う人はいるかもしれません。でもそれはカンプン・ペランギに住んでいない人の勝手な希望です。

私たちは少しでも生活を豊かにしたいと思っています。貧しいほうがいいと考える人は少ないでしょう。
でもほとんどの人は行動を起こしません。自分さえよければいいと思っているのか、現状をキープできればいいと思っているのか、面倒くさいと思っているのか、理由に違いはありますが、行動を起こせていないのは事実です。

特にこれからの日本の地方と都会の格差はますます大きくなっていくでしょう。少子高齢化により、地方に住む若い世代が少なくなっていくからです。

地方の財政は、カンプン・ペランギ同様に苦しくなり、サービスの低下も免れません。

どのようにしてそれを克服していくかという答えが、カンプン・ペランギが起こしたキャンディーカラーの奇跡にあります。自分たちの生活を変えるために自ら立ち上がること。少ない予算から、最大限の効果を出すために知恵を絞ること。そしてそれを行動に移すこと。

私たちが見習うべきお手本がキャンディーカラーの街にはたくさんあります。これからのカンプン・ペランギの街のカラーと行動から目が離せません。

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