Instagram Storiesはただ24時間経つと消えてしまうだけの投稿?
…いえいえ、それだけではありません!企業アカウントにとって、見逃せないメリットがInstagram Storiesにはたくさん詰まっています。
今回は、そんなInstagram Storiesの活用法を具体的な事例も交えてピックアップ。実は集客に効果的なInstagram Storiesのメリットを、詳しくチェックしていきましょう。
Instagram Storiesは、2016年8月にリリースされた新しい投稿スタイルです。投稿を閲覧できるのは24時間限定というところが通常の投稿とは異なり、プロフィール画面のサムネイルにも残らないので、「いいね!」がもらえそうかどうかを気にすることなく気軽に投稿できると話題になっています。
そういったInstagram Storiesの特徴は、企業アカウントから見るとどういうふうに「使える」のでしょうか。Instagram Storiesが集客に効果的な理由=5つのメリットをご紹介していきます。
Instagram Storiesを投稿しているアカウントのアイコンは、通常の投稿が表示されるフィードの上部に固定で表示されます。そのためユーザーの目に留まりやすく、より多くのユーザーの興味を引くことができるのです。
フォローしているアカウントが多いユーザーの場合、通常の投稿は見逃されてしまうこともあります。その点Instagram Storiesは、アプリを開いて1番に目に付くというメリットがあります。
Instagram Stories最大の特徴は、24時間経ったら消えてしまうこと。
普段はブランドの世界観を大切にしなきゃ!と慎重に投稿内容を吟味している企業アカウントも、Instagram Storiesなら気軽に更新することができます。
むしろユーザーも、Instagram Storiesにはそのときならではのライブ感を求めているので、投稿の完成度にはそこまで注目していません。ときにはブランドイメージから少し外れた内容も、Instagram Storiesでお茶目に投稿しちゃいましょう。
週末限定のセールや3日間限定のキャンペーンといった、期間限定イベントの告知にInstagram Storiesは最適。24時間経つと自動的に消えてくれるので、「期間が終わったからまた更新し直さなきゃ」という手間もありません。
Instagram Storiesを見てくれたユーザー限定で、割引やプレゼントを実施するのも面白いですね。Instagram Storiesの中でキーワードを発表するなど、話題性のある企画が考えられます。
「いいね!」やコメントは、投稿に対するユーザーの反応を知るひとつの目安になりますが、Instagram Storiesには「いいね!」は導入されていません。代わりにどんなユーザーが閲覧してくれたのか、アカウントの一覧を見ることができます。いわゆる「足あと」がつくんですね。
普段「いいね!」をするほど積極的ではないけれど、実はどの投稿もきちんとチェックしてくれているなど、これまで見えていなかったユーザーの存在も可視化することができ、企業にとってはマーケティングの材料になること間違いなしです。
企業アカウントのInstagram Storiesでは、画面の下部に「もっと見る」というリンクを設置することができます。これによって企業の公式サイトやキャンペーンページにユーザーを誘導することができ、高いエンゲージメントを得られるのです。
そもそもInstagram Storiesは、流れてくるのを受動的に閲覧するというより、目に付いたStoriesをユーザーが能動的に閲覧するものです。
そういうユーザーはそもそも企業に対して好意的な感情を持っている可能性が高いので、ユーザーの「詳しく知りたい」というニーズに対して、自然な流れで詳細情報に誘導できます。
ここからは、実際にInstagram Storiesを活用している企業アカウントを見ていきましょう。きっとみなさんのアカウント運用にも役立つヒントを見つけられますよ。
クラシル(@food.kurashiru)は、早送りの動画で料理の作り方をチェックできるレシピアプリです。
Instagramでもレシピの動画が投稿されているのですが、2017年3月20日に公開されていたInstagram Storiesでは、そんなレシピ動画の一部が10本つなげられていました。
面白いのは、目線が自然に画面下部の「もっと見る」に吸い寄せられることです。「もっと見る」のリンクの背景に赤色のボタンのようなものが配置されており、「今すぐアプリでチェック」というテキストから矢印も出ています。
元々の「もっと見る」は文字も小さく分かりづらいのですが、ちょっとした工夫でこのように目立たせることもできるんですね。
10本つなげられている動画にはすべて同じテンプレートが使われていて、統一感もあります。動画はどうしてもガチャガチャした印象になってしまうところがあるのですが、統一感があるとスッキリしていてスタイリッシュです。
ちなみにこの「もっと見る」をタップすると…
アプリのダウンロード画面が表示されました。
イタリアのファッションブランドFENDI(@fendi)も、Instagram Storiesの特徴を上手く利用した投稿で話題になっています。
Instagram Storiesは、何本かつなげられた動画・写真の画面をタップすることで、動画・写真を次に送ることができます。この特徴に注目したFENDIは、1本目の動画にモミの木を登場させ、さらに「TAP HERE!」というマークをモミの木の右下に表示させました。
ユーザーがマークをタップすると、なんとそこにはクリスマスツリーのオーナメントが!次々に登場する「TAP HERE!」をタップしていくことで、モミの木を飾り付けることができるというInstagram Stroiesだったのです。
この仕掛けは単純で、1本目の動画をタップすれば、モミの木の右下にオーナメントが飾られた2本目の動画がスタートし、2本目をタップすれば3本目が…というように、どんどん次の動画に切り替わっていただけ。仕掛けは単純でも、ユーザーにワクワク感を与えられる楽しい試みでした。
集客に役立つのはもちろん、どんなアカウントに情報が届いているのか分析できるところもInstagram Storiesの使えるポイント。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひみなさんもInstagram Storiesを取り入れてみてくださいね!