ナチュラルでガーリーなテイストから、ジャンクなストリートスタイル、先鋭的なモードまで幅広くこなすモデルのアリスムカイデさん。その恵まれた美貌とプロポーションなら、活躍できて当然じゃないの?と思われがちですが、モデルという仕事はそれだけでは務まるものではありません。
何色にでも染まることができるのに、しっかりと自分をもっている人だけの能力。アリスムカイデさんは、そんな自分をもったモデルなんです。大注目のアリスさん、そのカリスマ性の秘密に迫ります。
アリスムカイデさんは北海道出身、1991年5月15日生まれのB型。身長170cm、体重46kg。小顔で長い脚と腕の驚異的なプロポーションに加え、ロングの黒髪が印象的ですね。
17歳、高校3年生のときに札幌コレクションの一般公募枠に合格し、決まっていた専門学校への進路を辞退し、モデルとしてデビューしました。上京後、芸能事務所に所属したものの、仕事はドラマや映画、バラエティなどばかり。一見すると新人ながら恵まれているように思えますが、「芸能人ではなくモデルの仕事がしたい」という曲げられない想いから、事務所を去ることを決意します。
事務所に属さずフリーでモデル活動をすることになったアリスさん。その頃に考えた3つの「作戦」がありました。
作戦その1:インパクトがある名前を名乗ること。勇気を持って本名を捨てた、アリスムカイデ誕生の瞬間です。
作戦その2:TwitterなどSNSでのアピール。モデルなのに意外な発言をしたり、生活感を出さないようにするようにしたそうです。
作戦その3:とにかく目立つこと。宣伝力の高いモデルの仕事に応募したり、目立つ服装でパーティに出たり、雑誌やWebのスナップに載ったりして仕事のスカウトを受ける努力をつづけました。
作戦に加えて、「自分だからできる」という推しを持って業界にひとりで飛び込み、感謝や人とのつながりを大切にする。このアクションで、読者モデルから東京コレクション、ファッション雑誌、H&MやReebokなどのブランド広告の仕事を多数こなすまでになったのですからすごいですね。
特にモード性の高い仕事やサブカルチャー企画など、その個性を活かした仕事ぶりには定評があります。またMV(ミュージックビデオ)への出演も話題になりました。
行動力とセルフプロデュース能力に長けたアリスさんからは、見習いたいところがたくさんありそうですね。そんな彼女のInstagramはとにかくお洒落で、フォロワーは3万人以上。どんなテイストのスタイルもアリスムカイデとしてこなしている姿が魅力的です。
ファッションブランドMEEWEE DINKEEの2017春夏コレクション「ANTI HERO」のモデルを務めたアリスさん。可愛さ満点、個性的ラブリーな世界観を最大限に魅せてくれています。
このお仕事ができてうれしいというアリスさん、やりたかったことが叶うって素晴らしいことです。起用するブランド側としてもきっと光栄でしょう。
ニットブランド縷褸夢兎(るるむう)の期間限定エキシビション「PLAY HOUSE」での画像からの1枚。現代美術界からも脚光を浴びる、ブランド主催の東佳苗さんのテーマは「可愛い女の子を追求する」こと。
レースとぬいぐるみ、可愛い物に囲まれた小部屋でくつろぐアリスさん。見事な脚線美にも驚きますが、可愛いだけじゃない、どこか尖った雰囲気も感じられる不思議な存在に見えるのが素敵です。クリエイターとモデル両方の感性が融合した作品ですね。
ストリートファッション・フォーラムサイト「Droptokyo」にて、レディースブランドEMODAのMA-1アウターを着て撮影された画像。チェックのプリーツミニにルーズソックス、ローファーという女子高生ぽいテイストに、ストリートの気分をミックスしたセンスがお洒落です。
鮮やかな画面の色合いとアリスさんの個性がぶつかり合って、新しいムーブメントを感じさせます。
白いレースをふんだんに使った、清楚でゴージャスなドレス。大人っぽい表情のアリスさんの手にかかれば、ハイモード感が途端にアップしますね。
魅惑的なポーズと光と影のコントラストで、柔らかなドレスに乾いた雰囲気をプラス。どこか物憂げな表情のアリスさんが大人っぽくて素敵です。
ファッションの新たな可能性へ挑戦し続ける、先鋭的ブランドkujakuのシューティング。モノトーンだけで構成されたコーディネートは、アリスさんのイメージにぴったりですね。
ゆるさとエッジィさを兼ね備えたウェアと、素足に下駄のようなデザインのサンダル。ブランドイメージを具体化するというモデルにとって重要な任務をしっかり果たすアリスさん。ロングの黒髪の程よい重さと絶妙にマッチしていますね。
アリスさんのInstagramで目立つのが、高いところに登っている画像。公園の遊具や屋上の柵、さすが「一生夜の公園がすきです」と言うだけのことはありますね。時には強い意志を持った姿、ある時には公園に舞い降りた妖精のよう。
日常からかけ離れた、非現実的な感じがアーティスティックですね。しかし、こんなに高いところが平気だなんてところもアリスさんの個性なんでしょう。
スタジオでの撮影風景。壁沿いに設置されたバーを利用して、寄りかかったり、つかまったり。ポールダンスのような動きの中でポージングを決める、まさにプロの仕事。
雰囲気抜群のかっこよさです。また、撮影って1つのコーディネートでこんなにもたくさん写真を撮るものなんですね。アリスさんとカメラマンの息がぴったりなのもさすがです。
広島PARCOのCM、広告に出演の際の画像。広島のマツダスタジアムの客席通路にたたずむアリスさん、鮮やかな赤のドレスがとってもお似合いです。まるでスタジアムに現れた女神のようで、鮮烈なイメージを放っていますね。広告ポスターとして発表されるそうで、かなり目を引く出来栄えになることでしょう。
スタジオを飛び出して、なんと夜の街中での撮影。これはファッション雑誌VOGUEのイベント「VOGUE Fashion’s Night Out 2016 TOKYO」でのひとコマ。数百ものブランドやショップが参加し、街ごとファッション一色になるという巨大イベントです。
人の行きかう中や路地裏などで、ハイファッションに身を包んで踊るように動くアリスさん。ストリート感あふれる、なんともアーティスティックで非日常的な光景です。
こちらはフレデリックの「オドループ」のMVに出演した際の画像。さまざまな衣装で公園や町の中に現れ、不思議なダンスが印象的で話題になりました。他にも空想委員会やtofubeatsなど、10本以上のミュージシャンのMVに出演しており、どれも圧倒的な存在感をみせつけてくれます。自らを「MV女優」と称するアリスさん、実はDJとしての活動も注目されているんです。
フレデリックのMVで共演したモデルのうちだゆうほさんと、ファッションブランドX-girl storeにて。MV以外にも共演の多いふたりは、プライベートでもとても仲良し。うちださんはアリスさんのInstagramにたびたび登場しています。
ちなみにふたりで会うときに、なぜか服装がかぶってしまうことが多いのだとか。仲のいい証拠でしょうか。それにしても、こんなスタイル抜群の美女が一緒に歩いていたら、かなり目立つような気がしますが・・・。
好きな言葉は「かかと潰して無理矢理シンデレラ」、モットーは「ないものねだりよりあるものみがき」というアリスムカイデさん。
Instagramでもわかるとおり、その独自の魅力と感性で、これからも活躍の場を広げていくことでしょう。