クリスタルグローブを狙う、男子アルペンスキーの花形レーサー達


男子アルペンスキーのレーサー達は欧州を中心に「白いサーカス」と呼ばれるワールドカップで優勝の証であるクリスタルグローブを目標にスキーエリアを転戦していきます。男子アルペンスキーヤーの魅力は力強い豪快な滑りです。しかしレース中はわずかのミスも許されない繊細な滑りが必要で、秒単位の戦いの中、インスタグラムを通して見せる彼等を詳しく紹介します。

シュテファン・ルイッツ

シュテファン・ルイッツはドイツ男子アルペンスキーチームの主力選手です。1992年6月生まれのシュテファン・ルイッツは大回転を得意とした選手です。男子アルペンスキー、ワールドカップには2011年シーズンより参戦しており、2018年3月時点で表彰台に大回転競技で6回登っています。2018年の平昌五輪での活躍も期待されていましたが、直前の2017年12月のレースで、膝の十字靭帯断裂の大怪我を負って2018年の残りを治療とリハビリに費やしています。しかしまだ20代で今後のオリンピックや世界選手権では表彰台の有力候補の1人です。

ライナス ・ ストラッサー

ドイツ男子アルペンスキーチーム、回転のスペシャリストであるライナス・ストラッサーは1992年生まれで2015年シーズンより男子アルペンスキーのワールドカップに参戦しています。2018年3月時点で優勝1回、表彰台には3回登っている選手です。ドイツの男子アルペンスキーナショナルチーム内でも得意種目の回転を中心に大回転もエントリーしています。ワールドカップでは2018年3月時点で回転の種目別13位にランキングされていて、優勝1回と表彰台も3回経験済みです。1992年生まれの若手で今後もドイツナショナルチームの主力選手として活躍できます。

 

マルセル・ヒルシャー

男子アルペンスキー、オーストリアナショナルチームの中心選手でFISワールドカップでは総合優勝6回の実績がある男子アルペンスキー界のスーパースターです。1989年2月生まれの彼は2018年の平昌オリンピックでも2個の金メダルを獲得するなど母国オーストリアでもスキー王国の名にふさわしい英雄として国民から人気があります。FISワールドカップには2007年、彼が18歳の頃から参戦しており、その4シーズン後には総合優勝するなど早くからその才能を発揮したスキーヤーです。2018年シーズンもシーズン総合優勝に一番近い選手です。

トンマーゾ・サラ

男子アルペンスキー、イタリアナショナルチームの中心選手であるトンマーゾ・サラ選手は回転、大回転と技術系種目を得意としている選手です。男子アルペンスキー、ワールドカップの成績では2018年2月の地元イタリアでの回転種目で優勝していまして、若者らしいアグレッシブなスキーイングが持ち味です。スピード系種目であるスーパー大回転などにも2017年シーズンは出場していましたが、オリンピックイヤーである2018年シーズンは得意な技術系種目に絞りエントリーして、平壌オリンピックに備えました。今後は大回転種目でも表彰台の頂上を目指す事ができる選手です。

 

ブレイディー・レマン

ブレイディー・レマンは男子アルペンスキーのスキークロス選手です。カナダ男子アルペンスキーチームの一員で2018年平昌オリンピックのゴールドメダリストです。前回のソチ大会では4位に終わった雪辱をこの2018年で見事に果たしています。身長191センチ、体重92キロと大柄の身体をいかした豪快なスキーイングが特徴で、フリースタイルスキーが盛んなカナダのカルガリー生まれです。2011年シーズンには脚の怪我を乗り越え、その後の2016年にアメリカのアスペンで行われたウィンターXゲームの世界大会でも優勝しています。

フィル・ブラウン

男子アルペンスキー、カナダナショナルチームの中心選手であるフィル・ブラウン選手は1991年生まれで、2014年のソチオリンピックに続いて2018年の平昌大会にも出場しています。2013年に男子アルペンスキーのFISワールドカップにデビューした、大回転種目を得意とした選手です。2016−2017シーズンの最高成績は大回転での21位でしたが、同年の北米チャンピオンであり、また2011年のFISジュニア世界選手権では複合で3位に入っており優れた実績を持った選手です。平昌オリンピックでは回転22位と大回転で27位の結果を残しています。

さいごに

男子アルペンスキーの選手達の1年はFISワールドカップを中心に転戦した総合優勝争い、そして次のシーズンに向けたシード権争いが続いています。彼らのインスタグラム内ではレース前後の心情を細かくつづっています。それらからレースでの喜びや葛藤、男子アルペンスキー選手として世界を転戦するライフスタイルが写真を通じて、身近に感じ取る事ができます。