独学で「私が1番好きなもの」を撮っていたら世界的写真家になっちゃった
!!

今インスタグラムで話題の写真家Pamela Hachemさんをご存知ですか?

彼女は「レバノンからレバノンの物語を伝える写真家」として、20以上もの国際雑誌に彼女の撮る写真が掲載されるほどです。

驚くのは、彼女の写真は独学であること。そして、昼は会社員として広報やマーケティングの仕事をしているんです。

なぜ、彼女の写真がそれほどまでに世界のメディアに取り上げられるでしょうか?それは彼女の母国レバノンの政情が影響しています。

レバノンは、地中海とシリアの間に位置し、政情がとても不安定な地域にあります。

レバノン自体も、宗教や宗派がたくさんあり、そのため意思決定がまとまらず、大統領さえも決まらないという状態が続きました。また、ごく最近まで、内戦や他国からの空爆などで街は荒廃の一途をたどっていました。

でも、今少しずつですが、美しい街がもどりつつあります。

Pamela Hachemさんは、日常にある「大好きなモノ」をとおして、レバノンの「希望のヒカリ」を世界に伝えています。

Pamela Hachemさんの大好きなモノは、私たちがイメージするレバノンとは違う、「やわらかく優しい世界」を伝え、同時に「平和の尊さ」を教えてくれます。

Pamela Hachemさんの大好きなモノ・コトバからレバノンの物語と平和の尊さを感じていきましょう。

01.おばあちゃんとコーヒー

「私は子供の頃、おばあちゃんが毎日コーヒーを用意するのを見ているだけだったわ。私も年を重ねて、今では彼女とコーヒーをともにし、毎日彼女の話を聞くことができるようになったわ」

祖母とコーヒーを飲みながら語らう場面が、レバノンの平和を伝えてくれます。おばあちゃんの素敵な笑顔がいつまでも続きますように。”

02.猫と彼女

「この女性は、ストリートの猫の愛に救われているの。でも彼女の動物への愛は、何百万という報酬を受け取るのと同じくらい素晴らしいと信じてる」

女性はストリートにいる猫を愛することによって、自分自身が救われている。けれど、ストリートの猫を愛する彼女が本当に素晴らしいというPamela Hachemさんの視点がなんとも美しいですよね。

03.ストロベリーフィールズに向かうので

「ストロベリーフィールズに行こうとしているので、私をあなたに連れて行きましょう」

平穏を感じさせるレバノンの午後の風景。政情が不安なレバノンとは思えない、とても穏やかな街、そして向こうに見える田園は「レバノンの癒し」を感じます。

04.チョコとチップを買いに

兄弟でお菓子を買いに駄菓子屋へ向かう場面。私たちにもそんな甘く懐かしい記憶があります。平凡な日常こそが、平和そのものであり、そんな「平凡な日々に感謝をしなければいけない」と強く思わせてくれる1枚です。

05.ヒカリさす

「私と一緒にここに座って。私たちの街が目を覚まし、美しい日に、ゆっくりと陽のヒカリが伸びていくのを見ることができるんですよ」

陽のヒカリは希望です。ゆっくりだけど、少しずつだけど、ヒカリは伸びている。そんなレバノンをともに見守って欲しいというPamela Hachemさんの温かい気持ちが表現された1枚です。

06.どの椅子がいいかな?

街の雑貨屋さんの前に並べられた椅子を見て、「どの椅子に腰かけてみようかな」考えるPamela Hachemさん。おちゃめですよね。店を開けるために掃除をする店主の姿が、平和なレバノンの朝を伝えてくれます。

07.生き続ける

躍動を感じる1枚。女性の力強い動きと、カラフルな壁は、レバノンで「生き続ける」という強い思いを表現しています。それはPamela Hachemさんだけの思い出はなく、レバノンに生きる人すべての思いではないでしょうか。

08.おばあちゃんのコトバ

「おばあちゃんはいつも私たちにこう言います。『針を交換し、糸を交換し、緊張をほぐして、やり直し!』」

おばあちゃんは厳しくも、私たちが生きていくうえで大切なことをたくさん教えてくれます。戦火を生き抜いてきたからこそ、人間にとって本当に大切なことを知っているんです。

そんなおばあちゃんの言葉を胸に強く生きていこう。そんな気持ちにさせてくれる1枚です。

09.彼の唯一の希望

「彼の唯一の希望は、故郷、彼の避難所、そして彼の愛する家族のもとに戻ることなんです」

レンズをじっと見る男の子は今ひとりなのでしょうか。彼の表情は固く笑顔はありません。レバノンの現状を垣間見ることができる一枚です。

彼が家族のもとで、笑顔になれる日を願うとともに、彼のような眼差しのこどもを世界からなくしたいと切望するPamela Hachemさんの気持ちが伝わってきます。

10.人生は悪い髪が伸びるには短すぎる

「そして、床屋の主人は言った『人生は悪い髪が伸びるには短すぎる。さあおいで!』」

悪いことは長くは続かないよ、くよくよ嘆いているほど人生は長くないよ。という床屋の主人の言葉とともに切り取った日常。頑固そうなオヤジさんの表情とその言葉に重みを感じますよね。

11.歩んできた証

「そして、彼女は言った『これらは、しわじゃないのよ。私が歩んできた線なの。そのひとつひとつに、物語、笑い、そして泣き声が刻まれているの』」

しわが増えることが嫌だなと感じるかもしれません。でもそのひとつひとつが、生きてきた証であり、そのしわが刻まれたことを実感できる今に感謝することを忘れてはいけません。

おばあちゃんの小さな笑顔がそれを教えてくれています。

12.普通のサングラスはあまりにもベタなので

「普通のサングラスはあまりにもベタなので」

Pamela Hachemさんのシャレっ気とセンスがヒカル1枚です。

13.海はすべて

「彼女は言った『海は私がなりたいものすべてなの。美しく、神秘的で、野生的で、自由なの』」

レバノンに生きる女性の気持ちを表現した1枚。もっと開放的に、もっと自分らしく生きたい、女性の強い眼差しから感じることができます。美しい波とその勢いもレバノンの女性の強さを印象付けます。

14.私がこの店を開いた理由

「彼は言った、『みんな内戦からどのように復興してきたのかを私は忘れない。私と兄弟は焼けた家具を修繕し母を手伝ったこと。その記憶は私の頭から離れない。そして、私がこの店を開いた最大の理由なんです』」

戦争による街の破壊から、家族で力を合わせて復興させてきた。そのことが生地を売る今をつくっている。カラフルな生地がレバノンの希望を表現した1枚です。

苦難があろうとも、力を合わせて立ち向かうことで、必ず希望は訪れる。Pamela Hachemさんの写真に力強く励まされます。

15.私の魂は、針と糸で供給される

「彼女は言った『私の魂は、針と糸で供給される』」

好きなコト・楽しいコトは、人生を豊かにするだけでなく、生きるコトそのものだと思います。そして、それができる平和な環境に感謝を忘れてはいけません。

16.今度は私が撮る番よ

「そして、おばあちゃんが私に言った『あなんはいつも私の写真を撮っているわね。私にカメラを貸してちょうだい。今度は私があなたの写真を撮る番よ』」

被写体のおばあちゃんとPamela Hachemさんとの信頼関係がよくわかる1枚ですよね。おばあちゃんのカメラを持つ姿がとってもカワイイです。おばあちゃんの自宅の庭で仲良く過ごす二人の姿が想像できます。

17.もう一つのジャングル

うっそうと木々が茂るジャングルのように建つ家々は、生きていく力強さ、美しさを感じます。

18.世界がひろがる

「そして、このかわいい男の子は、私に言った『あなたが花を手に取って見れば、少しの間、あなただけの世界がひろがるんだよ』」

生活費のために花を売る男の子の言葉です。花を買うことで世界がひろがるという、なんとも素敵な言葉ですね。思わず花を買ってしまいそうです。

19.天国のビーチ

「昨年の夏、私は祖母と祖母の妹の写真を撮ったの。その後、私のおばあちゃんは、彼女を失いました。写真をみながら祖母は私にこう言ったの。『人生で最も嘆かわしいことは、姉妹や兄弟を失うことです。私は写真を見るたびに、これは夢なの?本当なの?って自分自身に問いかけるの。私は写真の中で妹が微笑む顔を見続けていくわ。記憶はいい気持ちにさせてくれる時もあるけれど、悲しみが続くともある…。私は天国のビーチでまた彼女に会うわ。そのときはまた、同じ写真を撮ってね。」

20.朝の会話と散歩

人が集まり、会話や散歩を楽しむ、そんな日曜日の穏やかなレバノンを伝える1枚です。この写真だけを見れば、10年前まで戦争があった国だとは誰も思わないでしょう。

少しずつですが、レバノンに復興と希望のヒカリが差し込んできているんです。

21.スイカの顔

「私がレバノンに来るたび、私のおばあちゃんを訪ねるの。彼女は私がスイカが大好きだと知っていて、スイカのような新しくて美しい顔で私を迎えてくれるんです」

スイカのような顔ではなく、スイカの顔を撮ってしまうPamela Hachemさんのセンスがとっても楽しいですよね。おばあちゃんも、いつまでもスイカのように瑞々しく元気でいてください。

レバノンがぐっと身近に

私たちは、Pamela Hachemさんが伝える「大好きなモノ」を通して、決してニュースではわからないレバノンの日常を知り、レバノンという国がぐっと身近に感じられるのではないでしょうか。

また、平和の大切さを改めて認識し、平和であることへの感謝の気持ちをもういちど思い起こさせてくれる素晴らしいインスタグラムです。

Pamela Hachemさんの伝えるレバノンの物語、これからも読み続けていきましょう。