スペイン代表のイニエスタやフェルナンド・トーレスといった、世界的な選手の加入で注目を浴びるJリーグ。
Jリーグは、2017年シーズンからイギリスのインターネットスポーツ中継サービス「DAZN」と10年間で2100億円という巨額な放映権契約を結び、多大なお金が入ることによって、著名で実力のある選手を日本に連れてくることに成功しています。このことにより、日本サッカー界にもたらされる影響はとんでもなく大きなものがあるでしょう。
Jリーグブームの復活も近い今日この頃ですが、「興味はあるけれど、どこのチームを応援していいかわからない」という初心者の皆さんにおすすめしたいチームがあります。
それは神奈川県川崎市を拠点にしている「川崎フロンターレ」です。当エントリーでは、川崎フロンターレの魅力をいくつか紹介したいと思います。
川崎フロンターレのサッカースタイルは、「攻撃重視のサッカー」です。選手個々の技術を磨き抜き、パスを繋いで、相手を崩す爽快なサッカー!
初心者でも見ていてワクワクする面白い分かりやすい試合展開になることが多いのも、Jリーグ初心者に勧めたい理由の一つなんです。
毎シーズントップクラスの得点数で、直近5年間で4度のJリーグ得点王がこのクラブから生まれています。(2013〜2015年 大久保嘉人。2017年 小林悠)
人数をかけて相手を攻め立て、何度でも攻撃にチャレンジし、ホームゲームでの奇跡的な逆転勝利の多さもサポーターの心を惹きつける理由の一つ。90分間一瞬たりともピッチから目が離せないサッカーを楽しめるのが、このチームの魅力なのです。
川崎フロンターレの魅力は、サッカーだけに限りません。ホームタウンの川崎市を中心とした「地域密着活動」も魅力の一つなのです。
Jリーグのスタジアム感染者調査で7年連続の「地域貢献度」No.1を獲得し、年間を通して多くの地域イベントに積極的に参加。
川崎市内の駅前や商店街にはチームの旗が貼られ、スタジアムの最寄り四駅の発車ベルにはフロンターレの応援歌が採用されるなど、街中のいたるところにフロンターレが溢れています。
またフロンターレが志してきたスポーツと地域を結びつける試みは、子どもたちの教育面にも広がっています。2009年から始まった市内の小学6年生向けに配布される「フロンターレ算数ドリル」。
ドリルを教材にして、オフシーズンには選手自ら学校に足を運んで、シュートの速度を計算したり、選手とリレーをした速度を求めるといった算数教室も行われます。この取り組みにより、算数嫌いの子どもたちが興味を持ってもらうきっかけ作りを行っているのです。
これも昔から「スポーツが根付かない」と言われてきた川崎市のイメージを変えようと、チームが主体となって長年にわたって貢献活動に力を入れてきた結果なのです。
川崎フロンターレのホームスタジアム、等々力陸上競技場。足を運んでみると気づくのですが、他のクラブに比べるとフロンターレのスタジアムには本当に幅広い年齢層の方が訪れて応援をしています。
これは上でも述べた地域貢献活動によって、チームが地域に浸透して愛されていることの表れとも言えるのですが、そのサポーターたちのチームに対する愛が深いのも、魅力の一つなのです。
例えば「負けてもブーイングはしない」というのは、昔から応援団に受け継がれている事柄の一つ。
ブーイングをしない理由は、「選手は家族だから」です。結果が出ず、ふがいないプレーをしてしまった時に、一番苦しいのは選手。共に戦っている選手の気持ちを後押しするために、応援団は前向きな応援しかしないのです。
もちろんお年寄りから子供たちまで、幅広い年齢層が訪れているスタジアムに殺伐とした空気は似合いません。
最後まで笑顔で、ポジティブなエネルギーを選手に、チームに届ける。この温かい雰囲気に共感して、きっとこのチームを好きになってくれるはずです!
川崎フロンターレは、企画力も抜群!毎試合のホームゲームでは、スタジアム外で「フロンパーク」と呼ばれるイベント、アトラクション、フードが楽しめるお祭りのような空間を楽しむことができます!
フロンパークはサッカー観戦をしない人でも楽しむことができ、地域のファミリー層を巻き込んで毎回大賑わいを見せています!
また、ホームゲームではスポンサー企業も巻き込んで、思わず笑ってしまうようなイベント企画が行われるのも魅力。
例えばハーフタイム中にF1カーを走らせたり、ロッテさんと協力して「お菓子の家」を作ったり、宇宙にいる宇宙飛行士と交信して、宇宙からプレイボールをしてもらったり…。「これでもか!」とアッと驚くアイディアを出してくるチームの広報部にも、親しみが持てる面白いチームなのです。
以上、いろいろと魅力を挙げさせていただきましたが、初心者の方に一言で川崎フロンターレの魅力を伝えるとしたら、「強くて面白いチーム」なのです!
プロスポーツですから、ストイックに勝利のみを目指すのも素晴らしいことですが、みなで一丸になって笑顔になって勝利を目指すのも良いものです。
どこか温かくて、優しくて、でも強くてカッコいい。そんなヒーローたちの姿を見に、一度スタジアムに遊びにいってみませんか?