人気バンドの写真を撮り続けるフォトグラファー、橋本塁の正体に迫る!


ONE OK ROCKやELLEGARDEN、ストレイテナーといった人気のロックバンドを取り続けるロックファンには有名なフォトグラファーの方がいます。彼の名は橋本塁(はしもと るい)。

今ではバンドと共に帯同して回るライブカメラマンは珍しくなくなりましたが、橋本さんはその先駆けともいうべき存在ではないでしょうか。彼の撮るライブ写真は、まるでその会場にいるかのように熱い熱気溢れる瞬間を切り取り、オフショットではバンドメンバーの素の表情をナチュラルに映し出す。そんな橋本さんの姿に迫る記事となります!

プロフィール

橋本さんは1976年に北海道伊達市に生まれます。小学生の頃、父親が車でよく聴いていた「BOØWY」に影響され、音楽に興味を持つことになります。その後、親の仕事の都合で小6から中3までインドニューデリーで過ごすことになります。

アパレル業界で働いていた橋本さんは、バンド「Hawaiian6」のライブに圧倒され、持っていたインスタントカメラで撮影を始めたといいます。24歳の時にカメラマンに転身。昼間は雑誌の社員カメラマンとして働きながら、夜は自分の好きなバンドを撮り続ける生活を3年ほど続けて、05年にフリーランスとなります。

ELLEGARDEN、ストレイテナー、THE BAWDIES、9mm Parabellum Bullet、ONE OK ROCK、androp 等のオフィシャルライブ、アー写等を担当。またロッキンジャパンフェス等の 音楽イベントのオフィシャルカメラマンや雑誌などのカメラマンで幅広く活動中。

06年から自身の写真展&ライブイベント『SOUND SHOOTER』を毎年3月に定期開催し、アパレルで働いていた知見を活かし自身のブランド『STINGRAY』のプロデュースも行っています!

塁さんの仕事術とは

カメラの経験もなく、情熱と努力でスキルを身に着けていった橋本さん。努力家としての一面も見えますが、彼の魅力はなんといってもその愛されるキャラクターにあります。

彼はバンド側に今まで自らの営業をしたことは一度も無いとのこと。仲の良いバンドからの紹介や、ライブの打ち上げで仲良くなった人など横のつながりで仕事をいただくことが多いとのこと。バンドの中には、「塁はもはやもう一人のバンドメンバー」と言う人達も多く、バンドから信頼されている人柄も兼ね備えているんですね。

彼なりの仕事術として、リハーサルから会場にバンドと共に入って、その日の曲順や照明のタイミング、位置などを見て、どの場所でどのタイミングで撮影すると一番かっこよく撮れるかを決めるとのこと。

メンバーの誰がどういうタイミングで、どういう動きをするかなど、撮るバンドを理解するということを大切にし、自分がいかにそのバンドのクルーになれるかっていうことを意識しているとのことです。

また彼なりの流儀として、「ライブ写真に関してはドキュメンタリー」という点を挙げています。無理に盛ったり、写真に過剰な色味をつけず、その日、その場の出来事を切り取るような、リアリズムを追い求めているとのこと。バンドのライブは同じ瞬間が二度と訪れないものです。そのバンドを撮るカメラマンとしても、その瞬間を切り取るために様々なアプローチで取り組んでいるのが分かります。

橋本さんにとってカメラとは

橋本さんにとって、写真を撮っているときが一番集中できる「無」の状態とのこと。いい意味でストレスを発散する場として、またはスポーツのような爽快感を味わう場所として撮影現場を楽しんでいると言います。また、ライブ写真を1週間撮らないと体調が悪くなるという秘話も持っています。

スポーツと同じように期間が空けば、写真の腕も鈍るので現場は立て続けにあったほうが調子を保てるという考えだそうです。ライブ撮影がない期間が続くと友だちのバンドに頼んでライブの写真を撮らせてもらう「自主練」を行っているそうです! そのストイックな性格が多くのバンドに支持されるゆえんでもあるのでしょうね。

さいごに

橋本さんは、ライブ写真は自分の作品だとは思っていなくて、そのバンドのものだと思っているそうです。バンドのファンにダイレクトに響く写真を撮り続け、そのバンドを知らない人が撮った写真を見て、そのバンドの音源を聴いたりライブに来るきっかけになるのが一番うれしいと話す橋本さん。

気になった方は彼の写真を見てみて、ライブ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。また彼の写真展はまいとし 全国をぐるりとツアー形式で開催されていますので、気になった方は開催される近くの街に遊びにいくのもいいかもしれませんね!きっと彼の写真に圧倒されると思います。