風刺漫画だけど可愛すぎる!意味を知るとぞっ!とするマンガが人気沸騰中!


世間には少年マンガや少女マンガなど、色々なジャンルのマンガが日々誕生していますが、人々が最も熱狂するのは社会批判を秘めている風刺マンガではないでしょうか。

社会の滑稽な部分を存分に皮肉ったマンガのワンシーンは、それを理解する事で「私も世間の時事くらい知ってるんだな」という安心感と、マンガが持っているユーモアから込み上げて来る笑いを感じます。

最近はインスタグラムにマンガの部分部分を投稿するインスタグラマーたちをよく見かけますが、正方形の写真がベーシックなインスタグラムで一般のマンガの面白さを伝えるには限界があります。

そんな中、たった数枚のマンガで鋭い風刺を込めたマンガを投稿するイラストレーターがインスタグラムに登場し、人気沸騰中です。今回は彼のインスタグラム投稿をご紹介します。

 

Gudim Anton

今回ご紹介するマンガを描いている主人公は、イラストレーターのGudim Antonさん。

Gudimさんはインスタグラムを通して有名になった新米イラストレーターで、インターネット上で彼の情報を探す事は出来ません。ただわかることは、ロシアのモスクワに居住している若手のイラストレーターだという事です。

こちらの絵は、彼がインスタグラムに初めて投稿した1枚。煙突に日をつけているこの絵は、見る人によっては「クリスマス風にデコレーションしたゴジラが煙突で遊んでいる!可愛い!」や「煙突で出てくる煙は自然汚染の主犯。それを人類を破壊するゴジラに比喩している事が天才的!」と、それぞれ違った意見を見せています。

この様に見る人によって意見が違う事は、それほど深い意味をこのマンガは持っていると思ってもいいのではないのでしょうか。

いつも社会批判ばかりではない

彼がインスタグラム投稿をし始めた2016年の投稿を見ると、なんでも社会批判をしているマンガばかりではありません。

高層ビル団地の道路でDOPEポーズをかましている警察や、トンネルの前で電動フィールに乗って警備に立っている軍人など、実際の背景を利用したイラストレーターや主流でした。

しかし、上でもご紹介した通り、見る人によって意見が変わるのが風刺マンガの特徴です。ひょっとすると筆者がこのイラストに秘められた意味を把握しきれていない可能性もあります。

 

人類の進化

アウストラロピテクスからホモサピエンスを経てどんどん進化していると科学的に検証された人類。今の私達はどの段階にいるのでしょうか?

このマンガでは、獣のサルの姿から二足歩行へ進化した挙句、また獲物の様な姿で欲望に身を任せてしまう人類の姿を辛辣に批判しています。

欲望に負けてしまい色んな醜態を曝け出してしまっている現代の問題点を面白く表現したこのマンガに、多くのフォロワーは賞賛のコメントを残しています。

春の始まり

このマンガこそ理解していないとわからない風刺マンガとも言えるでしょう。

左側の絵は2月28日、右側の絵は3月1日を表しています。1日違いのこの絵は、雪に気が埋もれた、全く同じ風景を見せています。実は3月1日はロシアでは「春分の日」だそうです。

公式的に春に入り込む日ですが、現実は何一つ変わらない事を捻っています。

 

相対的侵略

ゴジラやガモラが都市を襲ってくるのは人類の危機ですが、森の中を歩き回っているうちに壊してしまう蟻の巣は、蟻達にとって絶望的な危機ではないでしょうか。

同じく、微生物にとって蟻の行動一つ一つは生存を脅かす驚異的な行動でしかありません。この事から、映画に出てくる怪物達は特に人類を脅かしたいのではなく、ただ歩き回っているのではないか?と考えさせられます。

なんでも相手の立場から考えてみる。という事の重要さを、Gudimさんは伝えたかったのではないでしょうか。

インスタ映え

多くの方がドキッ!とする様な一枚。

インスタグラムを含めSNSでよくみる様な「自慢」ショット。その中でも高価な腕時計をつけ、高級スポーツカーのハンドルを握っている写真は特に多い気がします。

しかし、現実は写真をとるためにショーモデルのスポーツカーに列を作り、並び順を待っている人達。

「見栄る」ために現実を偽る現代の人々の姿を撚る様なこの一枚にはGudimさんのセンスを褒め称えるコメントでいっぱいです。

社会人ならではの妄想

会社に出勤する社会人なら誰でも一度は妄想してみた様な光景ですね。

寝てる間に蛹に進化し、朝になると蝶々に孵化したこの男は新しく手に入れた羽で職場まで飛んでいきます。

面白い妄想に過ぎませんが、何故か月曜日の私達を慰めている様な一枚のマンガ。思わずいいね!を押してしまいそうです。

 

さいごに

ここまで、クリエイティブな作品ばかりを生み出すGudimさんのインスタグラムの数点をご紹介してみました。

こんなにクリエイティブな作品なのに、ほぼ毎週1点は投稿される驚きの頻度を見せてくれます。

彼の底知れない魅力に浸りたい方は、是非彼のインスタグラムをフォローしてみましょう!