これからの季節にピッタリ! 千と千尋の神隠しのモデルになった温泉地

2001年に公開された、ジブリ制作の長編アニメーション『千と千尋の神隠し』。千尋という10歳の少女が神々の世界へと迷い込み、魔女によって姿を変えられた両親を助け、元の世界へと戻るために奮闘します。

千尋の迷い込んだ世界には、油屋という温泉旅館があり、和風ファンタジーの世界における、ユニークな神様と共に送る千の冒険の物語は、年齢を問わず楽しめる作品となっています。そんな物語の舞台となる「油屋」のモデルとなったと噂される温泉地をいくつかご紹介します。これからの寒くなる季節にぴったりではないでしょうか。

油屋とは

油屋(あぶらや)は、アニメ映画『千と千尋の神隠し』に登場する、本アニメの舞台となった湯屋のこと。油屋のデザインは、様々なモデルとなった温泉地を掛け合わせており特定のモデルはないとされていますが、「江戸東京たてもの園の子宝湯」、「道後温泉本館」は参考になった場所であると公式に明言されいます。それでは、モデルとなったであろう場所を覗いてみましょう。

長野県 渋温泉・金具屋

まずモデルの一つとして、真っ先に挙げられるのが長野県の渋温泉にある温泉旅館「金具屋」。風情ある雰囲気が魅力的な温泉旅館です。国の登録有形文化財にもなっているのだとか。旅館の外観はもちろんですが、内観もレトロ感満載。斎月楼の廊下や、館内にある温泉も、その歴史の長さだけあり、とても雰囲気が出ています。見ているだけでも満足できそうですね。

斉月楼という建物は映画を彷彿とさせてくれます。こちらは250年という長い歴史を持つ古い建物で、夜になってライトアップした姿はとても幻想的です。

また、長野県には、神社に設置された釜で湯を沸かして神々に捧げるという「遠山の霜月祭り」というものがあります。映画の中で神様をお風呂に入れるというのは、この祭りをモチーフにしたという話もあるので、長野県自体も映画にゆかりのある土地となっています。

実際にジブリスタッフが取材に来たことはないそうですが、宮崎駿監督の別荘が長野県にあるため、金具屋が身近な存在だったのでは?といわれています。そんな噂の影響からか、宿内にはカオナシも隠れているそうですよ。

四万温泉 積善館

積善館は、四万温泉を代表する老舗旅館で、本館・山荘・佳松亭の3つの宿泊棟があります。スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台とも噂され、本当によく似た場所が館内にいくつもあるのです。

四万温泉積善館で「千と千尋の神隠し」を思い起こす場所と言えば、本館前の赤い橋です。千尋が息を止めて湯屋「油屋」へ走るシーンを思い起こしますね。さらに橋の右側の建物は、有名な元禄の湯がある浴室棟ですが、その上の木造建築も、「千と千尋の神隠し」の油屋にある女中部屋に似ていると噂されています。

積善館本館奥にある渡り廊下がトンネルになっており、「千と千尋の神隠し」の冒頭で、現実世界を離れる際に通るトンネルに似ていると噂されている場所です。四万の病に効くとされる名湯は古より湯治客を癒やし続けてきました。千尋が過ごした不思議な世界観を想わせる湯屋で名湯に浸かるひとときをどうぞ。

目黒雅叙園

東京都目黒にも、モデルとなった施設が存在することをご存じでしょうか? それがここ、「目黒雅叙園(めぐろがじょえん)」です。こちらは総合結婚式場なのですが、公式にモデルとして認定された場所の1つとなっています。

「禄文化風とされる通俗的な御殿が持つどぎつさを表現するために、千尋が働くことになる湯屋は目黒雅叙園も参考にしています」との、ジブリ公式や宮崎駿監督自身の談話もあることから、間違いなくモデルとなった場所となっております。

正面玄関から回廊を進むと「招きの大門」と呼ばれる豪華な門があり、壁から天井までびっしりと装飾された宴会場の玄関があり、160枚以上の日本絵画が飾られた宴会場があり、豪華としか言いようがない建築内容となっています。

江戸東京たてもの園

両国にある江戸東京博物館の分館として、小金井公園内に建設されました。現地保存が難しくなった文化的、歴史的に価値がある建物が移築復元され、一般公開されています。建物の多くが自由に出入りできます。

現在は27棟ですが、最終的には約35棟になるそうです。園内の「子宝の湯」、「鍵屋」、「武居三省堂」は千と千尋の神隠しのモデルになっているとされています。

まず最初は、「鍵屋」(居酒屋)。こちらは千尋のお母さんとお父さんが豚になってしまった食堂で両親がご飯を食べながら、豚に変わるシーンのモデルと言われています。

こちらの「武居三省堂」(薬屋)。床から天井まで続くたくさんの引き出しは、薬草の入っている釜じいのボイラー室のモデルになったと言われています。

最後に

千と千尋の神隠しのモデルになっている場所は、全国いろんな場所にあるんですね。街の様子は台湾の九分をモデルにしているとも言われますし、ジブリファンなら全て回って押さえたい所ですね。これからの寒くなる季節、温泉に入りながら千と千尋の世界を味わうのも良いのではないでしょうか。