めっちゃかっこいいPRADAのインスタ!!


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– 2018-08-10 最新情報を元に加筆修正
 
2003年にローレン・ワイズバーガーによって書かれ、2006年に映画化されるとともに瞬く間に世界中で人気になったファッションムービーと言えば…!そう「プラダを着た悪魔」(The Devil Wears Prada)です。

アカデミー賞女優であるメリル・ストリープと大人気女優のアン・ハサウェイが見事に共演した映画でしたが、映画の作中でプラダの作品が実際に使われたことでも話題になりました。

本日は世界中で高級ファッションの大定番として長年人気ブランドとして地位を維持し続けている「プラダ」について、「インスタグラム」の写真を見ながらその歴史や人気の秘訣にせまっていきたいと思います!

プラダを来た悪魔のあらすじ

プラダと言えば、やはり映画「プラダを着た悪魔」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?「人生で一番好きな映画は何?」と質問すると、「プラダを着た悪魔」の名前を挙げる女性が多い気がします。

映画のストーリーは、アン・ハサウェイ演じるアンドレア・サックスがノースウェスタン大学を卒業し、ジャーナリストを目指してニューヨークへ出て来るところから始まります。

奇跡的にアンドレア・サックスは世界中の女性が憧れる有名ファッション雑誌「ランウェイ」のカリスマ編集長のアシスタントとして職を得ることができました。

しかし、「ランウェイ」での仕事は想像をはるかに超える激務でした。メリル・ストリープ演じるミランダ・プリーストリーは悪魔のようにきつい要求を出し、高いプレッシャーを与えます。

ミランダの理不尽でどぎつい命令におしつぶされそうになりながらも徐々にプロとしての仕事観を覚え、そして仕事・プライベートにおいて本当に自分が求めるものを次第に理解するようになります。

普段仕事をバリバリこなしながら日々仕事や恋愛について葛藤を感じたり、でも前に進まなければならない、というような生活を送っているキャリアウーマンの方々は映画の中のアンドレアに共感できる部分が多いのではないでしょうか?

ニューヨークという大都会を舞台に「キャリアウーマンの葛藤」というテーマの面白さもさることながら、世界の高級ブランドの代表として、しれっと映画名にブランド名が使われる「プラダ」もさすがですよね。

 

プラダの歴史


1913年(大正2年)、マリオ・プラダ(Mario Prada)が兄弟と共に、イタリア・ミラノに高級皮革製品の専門店「Fratelli Prada(プラダ兄弟)」を開業したことで、PRADA(プラダ)の歴史が幕開けとなりました。

マリオ・プラダは様々な国、地域を訪れ、その旅の途中で銀食器や貝殻のアクセサリー・高級革素材などを集め、集めたものを素材としたカバンを制作し、大きな話題を呼びます。

そして徐々にブルジョアの間で人気を獲得し、高級ブランドとしての地域を獲得します。そして、ついにイタリア王室の御用達ブランドの座を獲得しました。

しかし、1958年に創業者であるマリオ・プラダが他界しブランドは大きな危機を向かえます。「プラダ」は世の中のトレンドについていけなくなりブランドとしての低迷期に入ります。

一世を風靡し、高級ブランドとしての地位を獲得していた「プラダ」は、徐々にブランド力を失い弱体化していきました。しかし、そのまま「プラダ」がブランドとして廃れたしまったわけではありません。転機が訪れるのです。

その後、1978年にマリオ・プラダの孫娘であるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)がオーナー兼デザイナーに就任し、「プラダ」の危機的状況を救います。 ミウッチャ・プラダは当時の”プラダ=皮革製品”というブランドイメージの既成概念に捉われず、ナイロン生地に「プラダ」のロゴをつけたシンプルなバッグを製作します。

この製品がアメリカや日本などの主要海外マーケットに受け入れられ、高級人気ブランドとしての確固たる地位を獲得しました。

インターネット通販を強化するプラダ

近年、「プラダ」はインターネット通販を強化する戦略を速いスピードで推進しています。「プラダ」は高級ブランドですので、実店舗で質の高い接客を行うことで販売を行ってきましたが、近年インターネットの販売チャネルが急拡大してきていることを見過ごすわけにはいかないと判断しました。

すでにヨーロッパ、アメリカ、日本ではインターネットでの販売をスタートしておりますが、近いうちに中国、韓国、ロシアなどの国にも展開を行う計画を立てています。

「プラダ」の売上成長は中国の急成長する購買力によって支えられてきましたが、中国の「爆買い」需要がここにきて減速しており、販売チャネルを拡大することで、中国人の顧客拡大を狙っています。

以前は、「高級ブランドは店舗で買いたい」と考える人が多かったですが、最近の調査によると「高級ブランドをインターネットで購入することに違和感を持たない人」の割合が増えてきており、インターネットが高級ブランドの販売チャネルとして、徐々に受け入れられてきていることを意味します。

リアルの店舗を活用することでブランド力を向上させ、販売はインターネットで行うというのが今後の高級ブランドのマーケティング手法になっていくかもしれませんね。

 

プラダのお洒落なCM

プラダのCMと言えばエレガントで、でもユーモアたっぷりな洒落たCMで有名ですよね。中でもフレグランスラインの「Candy」のCMはキュートで遊び心にあふれるCMで世界中で話題になりました。

ウェス・アンダーソンとロマン・コッポラが監督を務め、フランス人女優レア・セドゥを主役に起用した“キャンディ ロー”のオリジナルCMはユーモアたっぷりです。2人の男性パリジャンが、可愛らしいフランス人の女の子“キャンディ”を巡って恋のバトルを繰り広げるのですが、”キャンディ”のお茶目な人柄と軽快なテンポが映像に非常に心地良いユーモアの香り付けを行っています。

ストーリーは3部に分かれているのですが、1部目では、”キャンディ”が男の子とデートしていると偶然お店の前に友人が通りがかります。友人をお店から追い払おうとするものの、なぜか三人で映画館へ行くことへ。

2部は“キャンディ”のお誕生日です。“キャンディ”のお誕生日と知り、なぜか友人が手作りのケーキを持ってきます。彼は当然友人に怒るのですが、“キャンディ”は大喜びし、なぜか三人でダンスをすることに。

3部ではついに3人で付き合ってしまいます。ストーリーはなんとも言えない馬鹿なストーリーなのですが、“キャンディ”のキュートでエレガントなキャラクターが、ストーリーをロマンティックなものへと仕立てています。

“キャンディ”役の女優レア・セドゥと言えば、「ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル」や「007 スペクター」でのセクシーな役柄のイメージが強いですが、”キャンディ”役のような遊び心たっぷりなチャーミングなキャラクターも似合いますね!

プラダのインスタグラム

プラダは、「prada」の名前でインスタグラムのアカウントを持っており高級ブランドの中でも非常に人気のアカウントとなっています。フォロワーは1千万人以上、投稿はすでに2,200件を超えています(2017年4月現在)。

また、1投稿あたりのいいね!数は4万人を超える投稿もあり「エンゲージメント率」もさることながら、「エンゲージメント数」というエンゲージメントのボリューム自体が非常に高い数値を誇っています。

また、写真を繋げて動画のような仕立てにしたコンテンツを投稿し、10万回を超える再生を実現しています。

「プラダ」の「インスタグラム」のコンテンツの特徴を見ると、3つの特徴が見られます。

1点目は、投稿のトーン&マナーが統一されていることです。トーン&マナーとは、マーケティング担当者の間では「トンマナ」と略されることもありますが、所謂「雰囲気」のことです。「プラダ」の投稿を見ているとどの投稿も光と影の部分が存在する、陰影を活かした投稿となっております。また、この陰影を活かしたコンテンツが「プラダ」のブランドイメージと一貫性があり、全体的に「ザ・プラダ」という印象の投稿となっています。

2つ目の特徴としては、男性と女性の両方がバランスよく被写体として登場していることです。男性と女性がバランスよく登場することで、性別の垣根を設けないユニバーサルで開放的なイメージに繋がっていると感じます。

Psychedelia meets sport. #CrazyDaisies are on Prada.com

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3つ目は、画像コンテンツだけでなく、動画コンテンツも組み込んでいることです。動画コンテツでは画像よりも、より「ブランドの世界観」や「ブランドの目指す方向」をコミュニケーションできるため、ブランド理解やブランドへの共感に大きく貢献しています。「prada」の「インスタグラム」の投稿を見るとマーケティングの原理原則に沿った、しっかりとしたコンテンツ設計がなされているという印象を受けます。

 

まとめ

かつて、「革ブランド」として誕生した高級ブランド「プラダ」。時代と共に創業以来の看板製品自体を変化させて、歴史を歩んできました。高級ブランドでありながら、柔軟に時代の流れに対応してきた「プラダ」は今後、どのように変化していくのでしょうか?非常に楽しみですね!