Colorful Instagram

Webマーケティング担当者必見! 海外ブランドに学ぶInstagramキャンペーン術

全世界での月間アクティブユーザーが4億人を超え、日本でも人気上昇中で話題のInstagram。

ソーシャルメディアのコンテンツマーケティング戦略として企業がInstagramの運用することは海外では当たり前になっており、ユニークなキャンペーンを行う企業がますます増えてきています。

国内でも公式アカウントを開設する企業が増えてきたこともあり、導入を検討し始めているWebマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。

しかし、チャレンジするにも情報が少なく、どう運用すれば成果が出るかいまいち分からないというのが本音でしょう。

そこで今回は、企画を考えるWebマーケティング担当者の参考になりそうな、2015年上半期に海外で注目を集めたInstagramキャンペーンを4つご紹介します。運用者の視点からその方法や成功するポイントを解説します!

ブランド哲学を体現したTOMSの『裸足での生活』キャンペーン

靴やアイウェアを販売する人気ブランドTOMSは、「One for One」というTOMSの靴を一足購入するごとに、靴一足を必要とする子供たちに寄付するビジネスモデルのより社会貢献をすることで有名なブランドです。

そんなTOMSが年に一度開催するOne Day Without Shoes 『裸足での生活』という取り組みがあります。

「世界中に住む靴の履けない約7億4000万人の生活を経験する事で、靴の大切さに気付こう」という目標を掲げ、毎年世界共通の日に開催されるブランドを象徴するイベントです。

8年目を迎えた今年、TOMSはInstagramを上手に組み込み、社会問題解決をミッションとするブランド哲学を見事に表現しています。

5月5日から約2週間の期間限定で行われたこのキャンペーン。

自分の裸足の写真を撮影し、ハッシュタグ#WITHOUTSHOESをつけてInstagramに投稿することで誰でも参加することができ、期間終了後、TOMSが写真を投稿したアカウントの数だけ、新しい靴を途上国に届けるというコンセプトです。

参加するために商品を買う必要は一切なく、誰でもブランドのミッションを手軽に体験できるユニークなものでした。

Instagramキャンペーンといえば、新商品のプロモーションや販売促進目的のクーポンが当たるコンテストなどを開催するのが定番な中、TOMSはこのキャンペーンで、約29万人もの子供達に靴を届け、見事にブランドコンセプトを周知することに成功しました。

また、TOMSの本気度が伝わってくるキャンペーンにメディアからの視線も熱く、企業のブランドイメージ向上という点においても大きな成功を収めたと言えるでしょう。

既に企業の看板行事であったイベントにInstagramを利用することでコンテンツマーケティングとして成功した好事例です。

ブランド戦略とInstagramを効果的に活用したい企業には非常に参考になりそうです。

キャンペーンサイト:http://www.toms.com/one-day-without-shoes
(日本語版)http://onedaywithoutshoes.jp/

宣伝っぽさゼロ!ユーモア溢れるKFCのパロディーキャンペーン

KFC #LITTLEMONEYBIGFUN – MRM//MCCANN BUCHAREST from McCann Bucharest on Vimeo.

KFCルーマニアは、新商品の最大の売りである「最安価格の商品」と掛けて、「お金をかけずとも、人生は楽しめる」というメッセージを込めたキャンペーンを実施しました。

それも、お金持ちの子供をInstagram上で荒らすという破天荒な企画。その仕掛けはなんと、お金持ちの子供たちが贅沢な遊びを自慢する投稿で使用する#Richkidsofinstagramという流行中のハッシュタグをパロディ化して、#Littlemoneybigfunというハッシュタグをつけて投稿するものです。

Instagram上でお金持ちの子供達が投稿した写真を探し、お金をかけずにできるパロディ写真を撮影し投稿することでキャンペーンに参加できます。

キャンペーン用のウェブサイトに投稿すると、FacebookやTwitterなど他のSNS上でもシェアされる仕組みです。

徐々にキャンペーンが広まり、国営テレビニュースやミラー紙を始めとする多くのマスメディアで取り上げられました。

また、ルーマニアのTwitterではトレンドトピックで1位となり、売上は21%もアップしたそうです。KFCはちょっとした社会現象の仕掛人となったわけです。

このような商品やブランド自体全く登場しないキャンペーンではいかにバイラルできるかが大きなポイントになります。

SNS上で拡散されメディアにも取り上げられるには、ユーモア溢れるものや、多少の炎上を覚悟したトピックを設定する必要があり、KFCのキャンペーンはこの2点のバランスが絶妙だったと言えるでしょう。

しかし、バイラルキャンペーンは非常に高いクリエイティビティを必要とし、コンテンツマーケティング初心者には少しハードルが高いと言えます。

今回のキャンペーンも大手広告代理店のマッキャンと提携することで実現したようです。

ヨーグルトブランド「Chobani(チョバーニ)」による、ファン層拡大キャンペーン

ギリシャヨーグルトというニッチな商品で全米にブームを巻き起こしたヨーグルトブランドチョバーニ。キャンペーンのコンセプトは、「一息つくならチョバーニヨーグルト。」

 

そのきっかけ作りとして#BreakYouMakeというハッシュタグを使ったキャンペーンを実施しました。

忙しくてなかなか休憩が取れないアメリカ人、彼らが一息ついている時に使うハッシュタグをInstagramで利用してもらい、このハッシュタグの投稿がタイムラインに流れてくるたびに、チョバーニというブランドを連想して欲しいというのが狙いでした。

ファンが日常生活でInstagramを使うであろう休憩時間を想定し、ハッシュタグを決めたあたりが非常に戦略的ですね。

また、ニッチな商品であるギリシャヨーグルトをより幅広いターゲット層に認知させるためにとった戦略も参考になりそうです。

本キャンペーンでは、インフルエンサーを効果的に選んでいます。

インフルエンサーは、商品やブランドがターゲットとするコミュニティやセグメント内において、周囲に影響を与える人物を選ぶのが一般的です。

しかし、チョバーニは非常に幅広いファン層にリーチできるようにと、あえて多様性溢れるインフルエンサーと提携しました。

Instagram上でフォロワーの多いプロサーファー、プロアメフト選手、有名ブロガー、コメンディアン、人気写真家やファッションモデルなどとコラボレーションしています。

結果的にインフルエンサーのアカウント経由で、400万回以上のインプレッションを1ヶ月で獲得することに成功しています。

日本でもターゲット層が幅広い商品や消耗品を扱う企業の参考になりそうです。影響力のある国内有名人アカウントに特定のハッシュタグを使ってもらうキャンペーンは対費用効果が期待できるかもしれません。

英国発祥ブランドTed Baker(テッドベイカー)の好奇心をくすぐるクリエイティブなキャンペーン

カジュアルからセミフォーマルまでバリエーション豊かなラインナップで、イギリスのライフスタイルファッションを牽引するビッグブランドの一つであるテッドベイカーはInstagramのフィルター機能を逆手に取ったクリエイティブなキャンペーンを展開しました。

このキャンペーンはSS15コレクションのプロモーションを目的として実施されました。

Ted Bakerは一見普通の風景に見える写真に特殊な画像加工を施しInstagram上に投稿。

ユーザーがこの写真をスクリーンショットし、特定のInstagramフィルターを使うと商品のクーポンコードが浮かび上がってくるという仕掛けが隠されています。

初日だけで、685人ものファンがハッシュタグ付きで投稿し、多くのユーザーのタイムラインにこのキャンペーン画像を流すことに成功しました。

また、メディアに取り上げられたことは言うまでもないでしょう。

成功のポイントとなったのは、シンプルで参加がしやすい点とユーザーの好奇心をくすぐる点です。

キャンペーンにおいてユーザーの好奇心を刺激するコンテンツを考案することは重要な戦略といえそうです。また、Instagramの機能を斬新な発想で使っているところも参考にしたいところです。

Ted Bakerのキャンペーン担当者は、「革新的な方法でソーシャルメディアを使い、ファンと交流することこそ我が社のグローバルコミュニケーション戦略です。

Instagramをいち早く使うことで、既存のファンのみならず、見込み顧客にTedの世界感をご紹介することができるのです。」と英国紳士らしいコメントを残しています。

 

競合との差別化がモノを言う現代だからこそ、ブランドイメージ向上の重要さが増してきています。

海外では広告媒体としてFacebookやTwitter以上にInstagramが注目を集めています。

国内でも企業アカウントが徐々に増えてきたとは言え、まだまだ活用できている企業は少ないのが現状です。

そんな状況だからこそ、ライバル企業がInstagramを活用しはじめる前にコンテンツマーケティングを実施してみましょう。

海外でもいち早くファンとの交流のためにInstagramを取り入れた企業は、今も人気アカウントとして存在感を発揮し続けています。

日本でも若い世代を中心にInstagramの人気が高まってきていますので、チャレンジしてみる価値は十分にあるでしょう。

まずは、海外の事例を参考にしながら、新たなファンを獲得するキャンペーンを考えてみてはいかがでしょうか。